紅葉は好きですか?
私は大好きだ。
特に真っ赤に色づいたカエデのトンネルをくぐるひと時は、意識が飛んで空中遊泳しているような気分になる。
ところが登山をはじめて、単純に紅葉を眺めることに飽きてきた。
どの辺に紅葉があるのか下調べしてから登山開始。
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紅葉ポイントに近づくにつれて色づいていく木々。
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登りがキツい。でも紅葉が見たいから頑張る。
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やっと紅葉ポイントに突入。
真紅・オレンジ・黄色・黄緑色・深緑。
青空をキャンバスに目が覚めるような錦秋が広がる。
このまま落ち葉をベッドにして眺めていたい――。
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いかん、いかんと自分に言い聞かせ山頂に到着。
そこには360度の大絶景が待っていた。
さぁ、あったかいカップラーメンをいただこう!
泰楽はサツマイモを食え!
このセットメニューを一度知ってしまうと公園などの紅葉では物足りなくなってしまうのだ。
今まで紅葉を目的に15座を登ってきた(一部登頂無し)。
すべて犬連れでも手軽に登れる関東周辺の山だ。
そのなかでどれがナンバーワンだったか振り返ってみたいと思う。
なお、ランキングには「真っ赤好き」という個人的な好みが色濃く反映されている。
第15位:三湖台(標高1202m・山梨県)
スタート地点が「紅葉台」という名称なので飛びついた。
しかし、基本的にコナラ・ミズナラ系の黄葉。
登山道は見慣れた里山といった雰囲気なのでこの順位となった。
ただし、駐車場からたった8分で到着する山頂から眺める富士山は一級品。
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第14位:竜ヶ岳(標高1485m・山梨県)
そもそも笹に覆われた山。
紅葉を目的に行く場所ではなかった
最大の魅力は富士山を見渡す絶景。
山頂はもちろん、コース中もずっと眺めることができる。
これは三湖台以上、全国でもトップクラスだと思う。
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第13位:大平山(標高1296m・山梨県)
こちらもそもそもススキに覆われた山だった
なのでススキ好きならナンバーワンになるかもしれない。
さらに山頂からの富士山のド迫力ぶりは竜ヶ岳以上。
個人的には日本一だと思っている。
その証拠にこの山に登ってから富士山熱が一気に冷めた――
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第12位:岩茸石山(標高793m・東京都)
奥多摩山域の入門コース。
こちらも基本的には黄葉だが、途中の常福院の真っ赤なカエデが見事だったので順位をちょっと上げた。
山頂からの景色もなかなか。
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第11位:高宕山(標高330m・千葉県)
千葉県登山のエース的存在。
画像↑のような見どころ満載のコースは、他県の代表低山にも負けない。
だが、紅葉はちょっと地味――。
基本的には雑木林といった雰囲気で、後半の清流沿いに少しだけ真っ赤地帯がある。
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第10位:鎌倉山(標高216m・栃木県)
この山の最大の魅力は、たった十数分の道のりで那珂川を見下ろす絶景に出会えること。
だが、季節限定でその3倍の感動が味わえる。
ちょうど紅葉の時期に雲海も登場するのだ。
日の出の時間に登れば、ご覧のように見渡す限り朝日を浴びた雲・雲・雲。
しかも紅葉の赤や橙が華やかさも加えてくれる。
今まで百名山も含めて約80座に登ってきたが、費用対効果では間違いなくナンバーワンの風景だった。
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第9位:龍王峡(登頂無し・栃木県)
さて、ここから上位の紅葉は、立ちくらみ級に素晴らしい(はず)。
龍王峡は、かなり有名な景勝地。
なので紅葉シーズンは観光客でごったがえす(臆病なワンコは要注意)。
だが、奥に行けば行くほど静寂に包まれていく。
そこから眺める錦秋は大迫力&優美。
中国の水墨画を紅葉で色付けしたよう。
大峡谷&紅葉のコラボがこんなに美しいとは!
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第8位:新湯富士(標高1184m・栃木県)
穴場!穴場!穴場!と目を△にしてやっと見つけた紅葉登山の穴場。
なのですれ違う人をほとんど気にすることなく、犬連れでも伸び伸びと登れる。
肝心の紅葉は、スケール感歴代NO.1!
スタートからゴールまでずっと紅葉が目に入る。
特にスタート地点の「紅葉に包まれています」感は圧巻。
だが赤が少ない。
オレンジ7:黄2:赤1といったところ。
また、眺望も仰天級ではないので8位。
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第7位:荒船山(登頂無し・群馬県)
すみません!
この山の紅葉は外しました。
登った2週間前が見頃だったようです。
だが、艫岩展望台からの景色があまりにも素晴らしかったので7位に。
人間の両目で見える視野は約100°だという。
ところがここは森を抜けるといきなり200°くらいの絶景が広がっているので、視界に入った瞬間にめまいがした。
右から日光白根山、榛名山、浅間山、白馬岳(北アルプス)、蓼科山(八ヶ岳)。
さらに眼下にはまさにピークを迎えた鮮やかな錦秋が果てしなく広がっていた。
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第6位:榛名山(標高1449m・群馬県)
往復たった3時間。
それなのにそこそこ登った感(急登あり)を味わえ、途中に硯岩↑という絶景スポットもある。
山頂からの景色も浅間山どかーんで、八ヶ岳、秩父の山々、富士山とスター揃い。
そしてコース中のほとんどで紅葉を楽しめる。
ミズナラが中心だが樹種は豊富。
なのでたくさんの色彩を眺めたい人にはタマラナイと思う。
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なお、先日「いぬじかん」(BS-TBS)という番組で、この山に泰楽と登ってきた。
放送日が決定したらこのブログでお伝えします。
第5位:裏妙義(登頂無し・群馬県)
「あ、赤が目に突き刺さる!」
そんな山を探してやっと見つけた山。
といっても山ではない。
奇岩で知られる(表)妙義山の北側にある山域だから裏妙義。
こちらの山頂は、表と同様に険しい岩峰なので犬連れは無理。
それでも真っ赤なモミジ谷が2つもあるので十分に楽しめる!
さらに風穴尾根の頭に寄り道すれば、天を突き刺す鬼の爪のような岩峰を見渡すこともできる。
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第4位:尾白川渓谷(登頂無し・山梨県)
スタート地点の尾白川渓谷駐車場(無料)は、百名山の甲斐駒ヶ岳の登山口としても知られている。
だがここは登山未経験者でも、とんでもなく楽しめる場所だ。
渓流沿いにトレッキングコースが整備されており、水晶のように透きとおった流れに吸い込まれそうになりながら進むことができる。
秋はそのほどんどが紅葉に包まれる。
最初の見どころは写真の千ヶ淵。
ここまではハイヒールでも行ける。
それなのに御覧のとおり全国レベルの大絶景。
そこから先は登山道なのでトレッキングシューズ等が必要。
最大の見どころである神蛇滝まで約2.5㎞。
その間も途切れることなく彩り豊かな紅葉の嵐。
山頂を目指すコースではないので、登山未経験者でも問題なし。
私のような赤フェチではなく、一般的な紅葉好きならここがイチ推しだ。
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第3位:日向山(標高1660m・山梨県)
この山は、なんといっても「天空のビーチ」で有名だ。
山頂近くの花崗岩が露出したザレ場をこう呼ぶのだ。
登山コースは、正直に言って退屈(短いけど)。
ずっと樹林帯。
だが、最後の最後で視界がばっと開けて、突然白い砂浜が広がる。
そのインパクトは学校の裏山から、いきなりモルディブのビーチに出てきたくらいある。
だって、野球ができるくらい広いし、目の前に八ヶ岳の巨体が立ちはだかっているし、振り向けば甲斐駒ヶ岳がデッカい顔して見下ろしてるし。
しかも秋は退屈なコースがカラフルに彩られて飽きない。
大好物の真っ赤も比較的多い。
天空ビーチから見下ろす周辺の山肌のモザイク模様も格別だ。
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第2位:石尊山(標高1049m・群馬県)
新湯富士と同時に穴場!穴場!穴場!と目を△にしてやっと見つけた紅葉登山の穴場。
では、新湯富士となにが違うのか?
違いは2つ。
①紅葉が真っ赤。
標高900m辺りから真っ赤地帯に突入。
360度真っ赤地帯が数百m続く。
しかもどのカエデも樹高10mくらいあるので囲まれ感がハンパない。
真っ赤の密度では、今回のランキングでナンバーワンだ。
②山頂は360度の大展望。
山頂標識の裏から反時計回りに雪を頂いた仙ノ倉山、白砂山、浅間山、榛名山、赤城山、日光白根山などが見渡る。
そのなかで浅間山の存在感は別格。
圧倒的なデカさ。
これだけ楽しめて往復5km弱とコストパフォーマンス抜群。
またここでの登山は、近くの四万湖での紅葉カヌーと組み合わせることができるのもいい。
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第1位:妙義山(登頂無し・群馬県)
妙義山の山頂は鬼の拳ような鋭い岩峰。
登頂はエキスパートオンリーだ。
一方で日本三大奇景の一つとされる山でもある。
石門と呼ばれる奇岩をはじめ、どうしたらこんな形になってしまうのだろう、と考え込んでしまうような巨岩が点在している。
なのでこの奇岩を楽しみに出掛けた。
ところがどっこい。
コース中の紅葉もワールドクラス。
しかも右見ても、左見ても、上見ても、下見ても視界は紅色。
生まれてはじめて「真っ赤なトンネルをくぐる」という感覚を覚えた。
真っ赤地帯を過ぎてからも、アトラクションのように次から次へと奇岩が登場するし、スタートからゴールまで退屈する時間がない。
なので第1位としました。
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登山と紅葉の組み合わせは、かなり奥が深い。
低山ならば無数にあるし、紅葉する樹木の種類も数えきれないほどあるからだ。
なので紅葉登山の探求は一生続くと思う。
今年は茨城県の生瀬富士と奥久慈男体山を狙う予定だ。
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