「登山を始めたいけど、手軽に登れて安全な山がわからない」
そんな声をときどき聞く。
手軽という条件ならば低山がいいだろう。
数えてみたら今まで84座に登ってきた。
そのうち43座は低山(標高1000m以下)だ。
高尾山や筑波山などの有名どころを除いて、低山の多くは情報が少ない。
そこで自分のレベルと希望に合った低山を見つける方法を紹介しよう。
私の場合は、行きたい地域の地図を開き、そのページに載っている山を片っ端からヤマレコ、ヤマップで調べることが多い。
だが、そもそも行きたい地域が決まっていないケースもあるだろうし、地図の中から小さな山マークを見つけるには慣れも必要だ。
なので誰でも効率よく見つける方法は、以下のやり方だと思う。
1.やまクエで候補となる山をピックアップする
やまクエとは、各都道府県の体表的な山の標高やコース難易度などがわかるサイトだ。
初めて登山に行くのなら、まずは自分が住む都道府県の山から調べればいいと思う。
このサイトでは、標高の低い順から並べることができる。
並べてから歩行距離、歩行時間なども加味して候補となる山を3~5くらいピックアップする。
やまクエ↓
http://www.yamaquest.com/
2.ヤマップでコース定数を確認する
コース定数とは、鹿屋体育大学の山本正嘉名誉教授が提唱されている概念で、そのコースを歩いたときにどれだけのエネルギーを消費するかを表す数値だ。
12 未満=やさしい
12〜24=ふつう
25 以上=きつい
とされている。
やまクエでも各山の難易度が表示されているが、個人的にはこちらの方がわかりやすい。
ヤマップ内で「山の情報」を検索すると、各山のコース定数もわかる。
やまクエでピックアップした山の中から、12未満の山を確認しよう。
ヤマップ「山の情報」↓
https://yamap.com/mountains
ちなみに大人気の高尾山「稲荷山・1号路周回コース」↑のコース定数は14だ。
3.ヤマップ・ヤマレコで好みの山を絞り込む
いくら楽ちんに登れても、自分にとって楽しいコースでなければ意味がない。
「山高きが故に貴からず」
たとえ低くても実力の高い山はいくらでもある。
青空に向かって突き抜ける龍尾のような稜線(生瀬富士)。
寒露で織った晴れ着のような紅葉(生瀬富士)。
小鳥のさえずりのように華やかで可憐なつつじの群生(奥久慈男体山)。
もちろん、山頂からの景色に、しばし忘我することもあるだろう(高尾山)。
ヤマップやヤマレコの登山記録を確認すれば、先輩たちがその山のどこに感動したかがわかる。
それを参考に行く山を決定すればいいだろう。
決定後は必ずヤマップまたはヤマレコから予定コースをスマホへダウンロードし、当日の道迷いに備えたい。
ヤマップ↓
https://yamap.com/
ヤマレコ↓
https://www.yamareco.com/
ちなみに世の中はヤマップ派が多数を占めているようだが、個人的にはヤマレコ派だ。
なぜならアップルウォッチが使いやすいから。
ヤマップもヤマレコもスマホにダウンロードした登山コースをアップルウォッチと同期できる。
だが、前者はコース途中のポイント名やスケールバーの表示がない。
個人的にこれは非常に不便だ。
だからポイント名やスケールバーが表示されるヤマレコを利用している。
それにヤマレコの地図は、バリエーションルート(危険度などから推奨されないルート)が表示されるところもありがたい。
登山は年齢や体力を問わず楽しめるアクティビティだ。
「もう年だから」「体力ないんだけど」と思うなら簡単なコースを選べばいいだけ。
低山ならばどこに住んでいても近くにあるはず。
なお、冬は低山に登るには最高の季節だ。
「暑くない」「虫がいない」「空気が澄んで眺望バツグン」
面倒と思わず、ぜひ挑戦してほしい。
必要な装備や注意点などはこちらでご確認を↓
https://www.homes.co.jp/life/cl-hobby/cm-outdoor/42971/
靴はこのレベル以上がおすすめです↓
コメント