朝に波に乗り、昼に山に登る!
2023年4月8日。
ここ数年、サーフィンに行くと必ずといっていいほど午後は強風になる。
(そもそも午後は風が吹きがちだが、最近は頻度が高すぎる!)
昔はそれでも
「上手くなってやる!」
と海に入っていたが、
アラフィフとなった現在、そんな気持ちはこれっぽっちもない。
なので困ってしまう。
「海には入りたくない」
「でも、せっかく高速代を支払って来たのに帰るのはもったいない」
と考えてしまうのだ。
そこでセカンドチョイスとなるのが登山。
つまり、朝は海に入って昼は山に登る。
朝海昼山
だ。
千葉県には低山しかないが、
「運動」と割り切ってしまえば、
意外に楽しめるところもある。
たとえば↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/category/mountain-with-a-large-dog/chiba-mountain
とはいえ、今回いるのは一宮。
山が集中する南房総は遠すぎる。
近場で泰楽(ゴールデンドゥードル)と歩ける場所はないか……。
スマホのヤマレコアプリを立ち上げ、
周辺のほかの人が歩いた軌跡を調べた。
「野見金山と笠森観音は何度も行っているし……」
と考えながら視線を西方向へずらすとーー
米沢の森??
何人も歩いているようで軌跡の色が濃い。
市原市なのでちょっと遠い(22㎞)が、
帰り道の近くではあるーー。
「米沢の森」
で検索してみると、
2019年の台風で登山道は、かなり荒れているようだが、
歩けないほどではないし、
見晴らしのいい山頂もある。
それにちょうど今時分は菜の花が綺麗に咲いているらしい。
と、いうことで行き先決定!
クルマは細い道をクネクネ進んだ先の第一駐車場に停めた。
登山道に入ると、いきなりタケノコが散乱。
地面は穴だらけ。
どうやらイノシシの宴の跡のようだ。
びっくりしまくって散らばるタケノコを撮るのを忘れた……
とはいえ、ルート自体は意外に快適。
しっかり整備し直したようで歩きやすいし、
千葉県低山特有のジメジメ感もない。
基本的に明るい雰囲気だし、
色鮮やかなお花もお出迎えしてくれた。
「シャガ」という中国原産のお花らしい
もう散った後だったが、
コース上に桜もあったし、
開花前のツツジもある。
それにモミジも目に入った。
これは季節を狙えば結構いい山かも、
と新緑から生まれたばかりの空気を思い切り吸い込む。
すると、このコースは荒れているどころではなく、
非常にきめ細かく手が入っていることが見えてきた。
こんな小じゃれたベンチがしつらえてあるし、
こんなかわいらしい道しるべもある。
カナヘビだって頭隠して尻隠さず。
おまけにコース上にトイレもあった。
かなり地元の方から愛されている山のようだ。
ちなみに
「御十八夜」
というのが山名で、
「おじゅうはっちゃ」
と読むそうだ。
スタート地点の標高が約40mで、
山頂が162m。
大した高低差ではないが、
一か所だけ登山道らしい傾斜があった。
でも、ちゃんとフォローしてくれる心優しいコース。
山頂直下はこんな様子。
明るい!
そして登頂成功!
眺望は360度あるが、若干木々に遮られている部分もあって、
一番開けているのがこの君津市方面。
鹿野山や千葉県最高峰の愛宕山などの山容を拝めた。
山頂直下にも駐車場があった。
なのでそこまで運転してくれば2分で登頂成功。
このときもクルマとバイクが停まっていて5~6人の方が談笑していた。
その脇に菜の花畑が広がっているのが見える。
泰楽と一緒にそっと畑へ向かう。
「大きいワンちゃんですね~」
そのうちのおひとりが声をかけてくださった。
泰楽も気に入られたことが分かったようで尻尾を振って近づく。
それから結構めっこり話込むと、
なんとその方たちがこの山の整備をしてくださっているとのこと。
これはナイスタイミング。
泰楽とふたりで深々と頭を下げてお礼を申し上げた。
本当に愛が伝わるコースだったから。
菜の花畑はピークをちょっぴり過ぎていたが、
それでもこの迫力。
これは穴場を見つけたと、
ウキウキで下山を開始した。
下りは登りとは異なるコース。
これが若干失敗の模様。
下りなのになぜか激登りがあるし、
どろどろトラップ地帯はあるし。
泰楽は、せっかく足場を設置してくれているのに、
どうしてもどろどろ地帯を歩きたがる。
何度も何度も
「こちらへお願いします」
と頼みまくって半分は足場を利用してくれた。
そしてゴール。
約4㎞、ゆっくり登って1時間45分の山行でした。
手軽、至れり尽くせりのコース、お花あり、眺望あり
いや~、まったく知らなかった山でしたが、
絶対リピート候補ナンバーワンとなりました。
年始の三舟山といい、
千葉県にも穴場といえるトレッキングコースがある。
両方とも2時間以下で楽しめる。
千葉県人なら
「暇だな~。山でも登ろっかな」
と思えば午後からでも登頂可能。
雨さえ降らなければスニーカー&ジャージorスウェットでもOK。
今回もいいとこ見つけました!
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