たった50分で10カ所の瀬と静寂の癒しを味わえた!
2025年7月5日 水位:黒羽1.03m
夏は、思い切り透明な川で遊ぶ。
これは我が家のしきたりのようなものだ。
なので、毎年、那珂川(栃木県)を川下りして、そのあとに那須の秘密の川で遊んでいる。
ところが昨年あたりから、これが面倒になってきた。
川下りエリアと秘密の川エリアが、えらく離れているからだ。
2時間以上かけて那珂川に到着して、さらに1時間以上かけて移動するのは辛い。
そこで、いつもより上流、具体的には黒羽エリアを漕ぐことにした。
実は10年ほど前に、このエリアを漕いだことがある。
そのときのイメージは、「まっすぐな流れで、瀬がなくてつまらない」。
それでも、那須に近いことを優先した。
7時30分、ゴール地点のポッポ農園(湯殿大橋)着。
ここは、大田原市が運営する観光施設。
農園体験のほか、ミニSLなどを楽しめるらしい。
駐車場は無料。
しかもをウォシュレット付きの公衆トイレまである!
個人的に、これはめちゃくちゃうれしい!!
ゴール地点としては理想的な施設だ。
この施設の近くに、クルマ回収用の折り畳み電動チャリを置く。
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そしてスタート地点の那珂橋へ。
ここは鮎釣りの聖地。
那珂川沿いに、いくらでも停められそうな駐車スペースがあり、仮設トイレも設置されていた。
なので、部外者のカヌーは気を使う。
一番下流側で、こそこそカヌーを膨らませる(インフレータブルカヤック)。
とはいえ、この日は運よく3人しか竿を出していなかった。
しかも上流部のみ。おそらく前日に大雨が降ったので、水が濁って鮎釣りには不向きなのだろう。
8時30分、ダウンリバースタート。
気温27℃。この時点で雨がぽつぽつ。
天気予報では1日曇りなのにどうして!?
ウェットスーツがロングジョンン(タンクトップ&長ズボン)なので寒さが心配。
70m先の右側に鮎釣り師がいる。
なので左端へ舵を切る。
そこは早速1級の瀬になっていた。
ただし、真っすぐなので楽々クリア。
むしろ右側は浅くて漕げなかったかもしれない。
ここを通りすぎたところで水質チェック。
透明度50㎝。川石がぎりぎり見える。
つまり水深も50㎝。
このときの水位は黒羽1.03m。
80㎝以下なら漕げなかったかも。
水量が多いので時速7~8㎞でぐんぐん進む。
そして瀬が多い!
すべて1級程度だが、スタートして数百メートルで3つもあった。
しかも瀬には必ず鮎釣り師がいた。
3つ目の瀬なんか5人も並んでいる。
前方に目を凝らして人影が見えたら大至急右端へ、を繰り返す。
忙しいー!
この時点で雨が本降りになっていたが、おかげで全然寒くならなかった。
とはいえ、那珂川は幅が広いので釣り師に迷惑をかけずに通過するのは余裕で可能。
気田川(静岡県)の方が3倍難しい。
5つの瀬を乗り越えて、1.8㎞・15分でやっと落ち着く。
まるで湖のような静けさ。
360度ほとんど人工物なし。
人影無し。
カヌーが勝手に後ろを向くが気にしない。
全身の力を抜いて、ただ流される。
これぞ那珂川だ。
癒される~。
「ホーホケキョ!」
春告鳥の歌声が何度も響き渡る。
初夏なのになぜ?
モテないオスが焦っているのか??
ぷかぷかのんびり浮いていたら、あることに気がついた。
川岸に奇岩が多いのだ。
なかには、下がオーバーハング状にえぐれて、下を通過できる巨岩もあった。
ちょっと長瀞に似ているかも。
(でも、水はあそこほど匂いません)
これは普段漕いでいる那須烏山市から茂木町付近では見られない風景だ。
多くの巨岩の上には苔が蒸して涼しげ。
しかしながら、中流部のように河岸の森が深くないので、新緑や紅葉は楽しめないはずだ。
夏は上流部、春・秋は中流部という選択が正解かもしれない。
(ただし、夏は釣り師注意)。
スタートして40分で雨が止んだ。
しかし、相変わらず瀬が多くて忙しい。
だが、その瀬がほかの川に比べて柔らかい。
同じ50㎝の波でも、富士川はボイ~ンという衝撃があるが、
こちらはパチャンパチャンと優しいのだ。
こういうところも那珂川が初心者向けと言われる所以だろう。
速い!瀬が多い!、で大いに楽しんでいたら、前方に赤い橋が見え始めた。
もうゴールの湯殿大橋?
まだ1時間も経ってないのに!
見る見るうちに赤い橋が近づいて、ついにくぐってしまった。
あれ? 我が自転車はどこ? 見えない!
左側に目を凝らす。背の高い葦の葉が揺れている。
だが前方には左側から流れ込みが。
なに!
途中で左コースを選択しなければならなかったのか!?
あとで地図を見返したら500m手前で左へ行かなければならなかった。
結局、100m歩いてゴール。
歩かなければ50分・5.3㎞の川旅でした。
早い!早すぎる!
もうあと2㎞は欲しい!
カヌー好きの嫁さんはご立腹。
これは次回に向けて要検討だね。
とはいえ、嫁さんはコース自体は気に入ったそうです。
スピード感がある・奇岩が続く・真っすぐで安全な1級の瀬が10か所もある。
さらにゴール地点には、ベンチとトイレもある。
私がクルマを回収する間に待っている彼女には理想的なゴール地点なのだ。
私も結構気に入った。
快晴で酷暑だったら、飛び込んで遊んでいたので短時間は気にならないはず。
それにクルマで戻ってきたら、ポッポ農園でかき氷が待っている。
このボリュームで今どき250円はうれしい!
唯一気になるのは、ゴールからポッポ農園までカヌーを担がなければならないこと。
早く軽量なパックラフトに買い替えたい!
今回のコースは、カーブが少ないので湖を卒業した初心者にもおすすめです。
那須烏山市から茂木町付近より楽だと思う。
ただし、より釣り師には配慮しましょう。
さぁ、次は那須の秘密の川で遊ぼう!
本当はこのパックラフトが欲しい!重量4.5kgは軽い!(現在のカヤックは20kgですー―)
Packraft HB-320
泰楽のライフジャケット 先代犬から10年以上使用しています。
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