犬用登山アイテムをご紹介(ブーツ・ウェア・リュック・ゴーグル等)

基本的に安かろう悪かろうです。

ほとんどの犬は裸で外出している。
暑かろうが寒かろうが、それで生きていけるようにできているのだから、まったく問題ない。


犬ぞりをする子なんて裸でー30℃の世界に一晩いたって平気らしい。
その子ことは、『極夜行』↓を読めばよくわかる。


だからってどんな環境でも心地よく過ごしているワケではないはず。
「もうちょっと暖かい場所がいいな。死にはしないけど」
なんて思っているんじゃないだろうか。


なので泰楽と雪山登山をする際は、様々なアイテムを身につけさせている。

それゆえ最近は、
「そのブーツはどこの?」
「ゴーグルはなんでするの?」
といった質問をいただくことが多くなった。

そこで、犬用おすすめ登山アイテムをご紹介したいと思う。
まず前提として犬用のアウトドアアイテムは、
・壊れやすい
・安かろう悪かろう
である。

前者について犬はモノを大事にしてくれないから。
常に全力で行動しているので身に着けているものはすぐに壊れる。
そして犬用のアウトドアアイテムは人間用よりも競合が少ないためか、どれも割高で、たまに安いモノがあると総じて品質は低い。

この前提を基に選択した現在使用中の犬用登山アイテムを紹介したい。


「ブーツ:ラフウェア・ポーラートレックス」

雪山でブーツを履かせる理由は、しもやけ防止と足先に雪玉が付くことを防ぐため。雪玉が付くと帰りのクルマの中で舐めて足先が炎症する。

犬用アイテムで一番泣かされたのはブーツだ。
先代犬から数えたら7~8種類は買ったと思う。


「外国の災害救助犬が使用している!」
という宣伝文句を信じて購入したら、3回使ってボロボロということもあった。

もっとも困ったのは、すぐに脱げてなくなること。
だから園芸用の結束バンドを使って固定したりしたが、ワンコは4本足だから面倒で……。

そんな中、行きついたのがモンベルで販売しているラフウェア・ポーラートレックス
だ。ラフウェアの製品はどれも丈夫。そしてポーラートレックスは、生地が厚くて我々のアイゼンなどから犬の足を守ってくれる。


何よりベルクロとファスナーの二重構造で脱げにくいのが最高。今まで10回以上登山しているが、脱げたことがない。


ちなみにメーカーは、「ソールは凍結した地面で抜群のグリップ力を誇るビブラム®アイストレックソールを採用といっているが、ほとんど効果はありません……。

3シーズン用のグリップトレックスも所有している。こちらはメッシュ素材なので川遊びには最適。ただし、ベルクロとファスナーの二重構造ではないのでポーラートレックスよりかなり脱げやすい。

脱げにくくする秘訣は、小さめのサイズを選ぶことだ
本当に「これで痛くないの?」と思えるくらい小さいサイズでないと、1発でなくすことになる。
特に後ろ足は足の甲の引っ掛かりが前足よりないので、ワンサイズ小さくてもいいと思う。
体重32kg・体高67cmの泰楽(ゴールデンドゥードル)のサイズは、前後ともに64mmです。
グリップトレックスの後ろ足は、すでに1つなくしているので、ワンサイズ小さくすればよかったと思っている。

「レッグウォーマー:オーダー品」


雪玉は本当にやっかいだ。舐めて炎症の原因になるし、画像のように巨大化すると、とても歩きづらそうにする。

その対策としてインスタで知ったpupumamaさん↓にレッグウォーマーをオーダーした。
https://www.instagram.com/pupupupu2019/


これが大正解。オーダーゆえにジャストフィットで脱げないし、雪玉がほとんど付かない。雪山以外でも汚れや植物の種が付くことを防ぐために使える。
想像以上に便利です!


「ウェア:アルファアイコン・フルドッグガード」

ウェアを着せる理由は、寒さ対策と雪玉と汚れ防止。
夏は植物の種と虫刺され防止も加わる。



フルドッグガード
を選んだ理由は、
すいません!
実は明確にはないんです。先代犬のときに知り合いに中古品をいただいて、破れても縫って使っています。泰楽に引き継いで、もう10年前後使用しているかな。
こんなに丈夫だから信頼し、2年前に新品を購入した。
ところが未だ出番がない……。

大きめだと枝に引っかかったりするので、こちらも小さめがおすすめ。
胴回り79cmの泰楽は、1XLサイズでジャストフィットです。


「リュック:ラフウェア・フロントレンジ デイパック」

泰楽のリュックにいつも入っているのは、「ウンチ袋」「リード」「レジャーシート」「おやつ」「ペットボトルの水」、たまにボールなどの「おもちゃ」だ。要するに自分で使うものは自分で持たせている。


犬用リュック選びも結構奥深いと思う。先代犬は休憩時に楽をさせてあげようと収納部がマジックテープで取れるタイプを使用していた。
ところがこの製品は装着時に安定せず、
荷物を入れると常に左右どちらかに傾いていた
そのため先代犬は、とても歩きづらそうだった。まぁ、バスト88cmの彼に対してサイズが小さすぎたのかもしれない。

 


とにかく、泰楽には安定するリュックを探した。
フロントレンジ デイパックは、収納部は着脱できないものの、ベルトでしっかり固定できるので左右に傾くことがない。
それに中心部にリードを付ける金具がついているところも便利。
泰楽は登山中、私から離れない。
だから知り合いにオーダーした激短リードをぶら下げておけば他人とすれ違うときにさっとつかめる。
バスト(胴周)79cmの泰楽はMサイズを使用している。


「ゴーグル:レックススペックス」


ある日、泰楽と雪山登山をしていると、ベテラン登山犬に出会った。
彼はゴーグルをしていた。
その理由を聞くと「白内障予防」とのこと。
老犬の多くは目玉が白くなっているので白内障のことは、なんとなく気になっていた。


それに泰楽は、いつも私の太ももに鼻先がつくほど近づいて歩く。
だからアイゼンで目玉をケガさせないかヒヤヒヤしていた。

なので速攻でゴーグル購入を決断。問題はどの商品にするか。
犬用ゴーグルも価格の幅が広い。
見た目はそんなに変わらないので安いのでもよさそう。
しかし、「安かろう悪かろう」をさんざん体験してきた身としては、そのベテラン登山犬も使用し、犬用ゴーグルのパイオニア的存在のレックススペックスを選ぶことにした。

 


同製品のレンズは、警察の機動隊の盾の素材として使用されているポリカーボネート製。白内障の原因となる紫外線を99.9%カットする。
レンズ交換も容易で、クリアだけでなくスモークレンズ↑も付属する。


欠点は2つ。まず価格。犬のゴーグルに1万円以上出すのは抵抗があった。
それに本人はあまり気に入っていないようだ。
他人でも頭を撫でられると調子に乗って「これ取ってください~」とゴーグルをぐりぐりしてくる。
健康のために我慢してもらうしかない。
なお、頭周り45cmの泰楽はXLサイズを使用しています。

犬用登山アイテムの紹介はこれでおしまい。
どれもこれも性能には満足しています。
だが、どれもこれもデザインが好みではない。
なぜ犬用アイテムの多くは、原色系ハデハデが多いのだろうか。
まるで80年代のパーソンズやKファクトリーみたい。
(50代の方だけ理解していただければ……)
犬用でもアークテリクスやティートンブロスみたいな色使い・品質のブランドがあったらなぁ。
明るめならカリマーでもいい。
そんなブランドが登場したら一生ついて行きます。


ついでに人間用アイテムのこと書きます。
最近使用しているスノーシューについて聞かれることが重なった。

現在はMSRのライトニングアッセントが独り勝ち状態のようだ。
だが、いくらなんでも6万円オーバーは高すぎる。
私がはじめて買ったスノーシューはDOD製の5,500円くらいのだった。
それでも傾斜がない場所ならば快適そのもの。
ぜんぜん問題なかった。

だが、すぐに登山をするようになったので、どうしてもヒールリフターが必要になった。
当時のMSRのライトニングアッセントは4万円くらいだったと思う。
それでも高すぎ。
調べに調べまくって見つけたのがコイツだ↓
TUBBS:FLEX TRK

あるブログ記事によると登坂性能はライトニングアッセントと同等らしい。
それなのに価格は2万円程度。
選ばない理由はない。
実際に6年間使用しているが、まったく問題なし。
ライトニングアッセントと比較したことがないので、どちらがいいのかはわからないが、同製品より軽いし、ヒールリフターは便利だし満足している。

コメント

  1. 匿名 より:

    ポーラートレックス使っているですが、傾斜があると滑りませんか?滑落とか考えると雪山でも素足の方が安全な気がしてきました。

    • zenta1_admin より:

      読みにくくて申し訳ありません……。本文にもあるようにビブラム®アイストレックソールの効果はほとんどないと感じています。ですが、そもそもわが家は滑落の危険があるような山には行かないので問題ないと考えています。

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