犬連れ初心者におすすめ!日帰りOK「関東周辺の雪山登山コースベスト3」

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比較的安全で楽しいコースを厳選!
2025年12月更新

わが家の愛犬(バーニーズマウンテンドッグ・ゴールデンドゥードル)は、雪山に連れて行くと目が輝く。

そして
「お父しゃん、走っていい?」
と見上げてくる。

この瞳に逆らえるはずがない。
「いいよ」
と答える。

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入笠山
すると、自由を得た野生馬のようにどどどどどーっと私の周りを駆け回る

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三国山
人間にとっても雪山は別天地だ。
山頂から見渡す白無垢の峰々と紺碧の空の鮮やかなコントラストは、空気が研ぎ澄まされた真冬でしか味わえない。

雪山の醍醐味は、千尋の谷のごとく奥深い。
入笠山(長野県)のようにゴンドラに登って簡単に味わうこともできるが、日本にはワンコと登れる雪山が無数にあり、その一つひとつに独特の味わいがある。

だが人生は意外に短い。
体力あります。
ガソリン代あります。
時間だってあります。
という期間は多くの人にとってトータル20年前後ではないだろうか。

そしてワンコの命はさらに短い。
だから登る山は効率よく選択する必要がある。

2014年2月から犬連れ雪山登山をはじめ、2025年12月までに47の雪山コースを歩いてきた。
そこで、初心者でも楽しめる百名山の赤城山や人気の入笠山なども含めて13座を選抜。
その中で特に初心者へお勧めできる雪山ベスト3関東周辺の山限定)を厳選した。

これらの山々は、犬連れでなくても楽しいはず。
なお、「関東周辺」というのは、わが家が日帰りでしか行っていないからです。

対象となる雪山の基準は以下。
●千葉県北西部からクルマで3時間10分以内(日帰り可能)
●基本的に往復10㎞・6時間以内コース(休憩込みの実測)
●スノーシューとトレッキングポールがあればOK(12本爪アイゼンとピッケルは不要)
●はしご・鎖場無し(つまり大型犬OK)

ランキングの選出方法は、以下をそれぞれ5点、合計15点満点で点数を付けた。
「コースの手軽さ」(簡単に登れる)
「コースの楽しさ」(途中で飽きない)
「頂上からの眺望」(絶景を楽しめる)

上記3つの中で意外に差がつくのが「コースの楽しさ」だ。
頂上がいくら大絶景でも、途中が暗い森の中で、景色をほとんど楽しめないところだとリピートする気にはなれない。
まぁ、犬には関係ないけど。
(例:西岳(八ヶ岳))

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また、多少登るのが辛いところでも、帰りに思い切り尻セードを楽しめるコースなら犬も大喜び。
「また登ろう!」という気持ちになる。

さて、ではランキングを発表します!

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第3位:地蔵岳(標高1674m・群馬県)
コースの手軽さ:5 コースの楽しさ:4 頂上からの眺望:3 合計12点
3㎞・2時間コース
登山口のトイレ:あり

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赤城山の一つである地蔵岳の魅力はなんといっても手軽さ
東京のど真ん中から2時間ちょっと。
駐車場(赤城山第一スキー場)にはトイレがあり休憩をしなければ2時間で往復できる。
しかも安定して雪があり、頂上からの景色も悪くない。
山頂手前の日本庭園のような霧氷地帯は広大な美術作品だ。

第2位:鷲ヶ峰(標高1798m・長野県)
コースの手軽さ:5 コースの楽しさ:3 頂上からの眺望:5 合計13点
3.5㎞・2時間コース
登山口のトイレ:無


穴場的存在。
なぜなら、霧ケ峰の北約3㎞に位置し、同峰の存在感に隠れっぱなしだから。
だが、往復わずか約3.5㎞と超絶お手軽に登頂可能だ。



最大の魅力は、費用対効果の高さ
八ヶ岳よりさらに北に位置し、無料駐車場の標高がすでに1646m。
なので、スタートしてすぐに木々にモフモフの雪が積もっていてメルヘン感を演出する。

 


さらに樹林帯を抜けると真っ白で広大な稜線に。
その背後に屏風のように連なる北アルプスが顔を出す。


振り向くと八ヶ岳と富士山、左手には甲斐駒ヶ岳を中心とした南アルプスと中央アルプスも姿を現した。
右手には白銀のように輝く浅間山も登場。
登り始めて30分程度でこの景色を見られるのはうれしい。

手軽さは地蔵岳と同等。
だが、眺望はこちらの方が圧倒的に上だ。

鷲ヶ峰のくわしい様子はこちら↓
鷲ヶ峰-長野県|穴場!過去もっともお手軽なのに大絶景の犬連れ雪山登山

そしていよいよ1位です。

👀👀👀

第1位:大力山(標高504m・新潟県)
コースの手軽さ:4 コースの楽しさ:5 頂上からの眺望:5 合計14点
5㎞・4時間コース
登山口のトイレ:無
(無料駐車場からコンビニまでクルマでたった3分!)
大力山は標高504mの低山だ。
だがこの山は別格。
低山なのに2000m級の白銀稜線を味わえる!


山の楽しさは標高の高さに比例しないと思う。
例えば雪山初心者に人気の山として、入笠山(1,955m・南アルプス)と北横岳(2,480m・八ヶ岳)がある。
登頂の難易度(ヤマップのコース定数)は両方とも大力山と同等だ。
けれども楽しさは、あくまで主観だが大力山だって負けていない。


入笠山の眺望は八ヶ岳が丸見えだが、ちょっと遠くて迫力に欠ける。
北横岳については、もふもふの雪景色と八ヶ岳ブルーが悶絶級だが、大力山の「ハナコ(八海山・中ノ岳・越後駒ケ岳)」の大迫力だって一級品
そもそも北横岳は犬連れ不可だ。


個人的には大力山の、ビジターもワンコもウェルカムな雰囲気も忘れられない。
ホント出会う人全員が温かい。
いつも山頂付近で宴会をしていて、おすそ分けをくれる――😋

・「ハナコ」と一緒に歩ける真っ白な稜線
・温かい地元の人たち
・低山ならではの手軽さ
ちょっと千葉から遠いし、ちょっと急登があるけど、それを何倍も上回る魅力がこの山にはある。

これらベスト3は、すべて特に危険な場所はない。
体力的にも「100m程度なら全力疾走できる」または「街中を10kmくらいならウォーキングできる」と思える人なら問題ないだろう。

参考までに候補となった13座の点数を紹介する。

なお、犬連れ登山で有名な入笠山は、トータル10点だった。
その理由はコース途中の景色がイマイチなこと、頂上に登っても見どころの南アルプスや富士山が意外に遠いこと、そして何より人が多すぎることだ。

この山ではちょっと苦い経験をしたことがある。
数メートルだけ二股に分かれて、すぐに合流するコースを登っているときのこと。
60歳くらいのおばちゃんが下山してきたので、リードにつないだ犬を覆い隠すような体勢で立ち止まった。

すると彼女は、わざわざこちら側のコースを進んできて、すれ違いざまに
「けっ!」
と吐き捨てるような声を発した。

たとえどんなにかわいらしい犬でも嫌いな人は嫌いだ。
入笠山は犬と一緒にゴンドラに乗れるので愛犬家に人気だが、そんな人がいることも忘れないようにしたい。
また、頂までのラスト約200mは、かなりの急登なので甘く見ない方がいい。

最後に犬連れ登山で絶対に守るべきこと。
・他人がいる場ではノーリードにしない
(無人でも完璧に呼び戻しができるまでノーリードにしない)

・排泄物は必ず持ち帰る

これができない人が目立つと、胸を張って犬を連れていけなくなるので何卒よろしくお願いします!

※ノーリードについて
以前、那須岳で人混みの中をノーリードのゴールデンレトリバーと歩く人がいた。
しかもその犬は飼い主の側にしっかり付くことなく、半径10mをウロウロ。
ときどき「かわいい~」と声を発する登山者の手をクンクンしに行っている。

おそらく飼い主は
「うちの犬はしつけのできていない人間の子どもよりはるかにマシだぜ。絶対に噛まない、吠えない」
と思っていたのだろう。
でも、「噛む」「噛まない」は問題ではない。
前述のように「犬は大嫌い、見るのも嫌だ」という人も少なからずいるのだ。
犬連れ登山をするなら、そのことをわかってほしい。

ブーツなど犬連れ登山グッズについてはこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/5835

冬は低山を登るにも最適です!↓
初心者登山「自分のレベルと希望に合った低山を見つける方法」