スタートからたった400mで絶景に到着!
1月7日 てんくら(坂戸山):晴れ・気温2℃・風速0m(12時時点)
実際:晴れ・気温5℃・風速2m
さて、いよいよ我が家の雪山シーズンが到来。
昨シーズンは、
天狗岳(八ヶ岳)↓
や
四阿山↓
など標高2000mオーバーを中心に楽しんだが、
日帰りでは少々キツかった。
なので今シーズンは、比較的「絶景」よりも「楽」を優先する予定。
さらにシーズン最初は、いつでも夫婦共に身体が重く感じる。
泰楽はいつでも絶好調だけど。
だから今回は、とにかく「短」「楽」をキーワードに山選びを開始した。
なので行き先は大力山(新潟県)に決定。
ここはヤマレコで「ミニ日白山(新潟県)」と紹介されていたので昨年から気になっていた。大至急、日帰り温泉&水汲み場も調べる。
9時10分、登山口到着。
駐車スペースのキャパは7~8台。
ぎりぎり停めることができた。
登山口は宝泉寺の脇。
意外に雪が締まっていたので12本爪アイゼンを装着。
気温-3℃。無風。積雪は1.2m程度。
しょっぱなからそこそこの傾斜。
針葉樹林だが雪の照り返しなどで明るい。
途中にお堂あり。
それを過ぎると尾根道に。
突き抜ける見晴らしとラッセルの跡が、
ぎゅいーーーんと遥か彼方まで伸びている。
ただ立っているだけで爽快。
寒さなんてすっ飛ぶ。
この時点でスタートしてわずか400m程度。
なんという費用対効果の高い山。
しばらく白銀一色の気持ちのいい尾根道が続く。
写真を撮りまくっていたら、ご近所のおじちゃんに話しかけられた。
普段、登山道の整備をしてくださっているそうだ。
360度見える山の名前も教えてくれた。
左側にそびえる鳴倉山もお勧めとのこと。
5分くらい立ち話をしていたら、今度は、おばちゃんの団体に追いつかれた。
ご近所の登山仲間ということでおじちゃんとも知り合い。
泰楽を見つけると
「きゃ~、犬なのにブーツ履いてる!」
といった黄色い大歓声が飛び交う。
地元の方たちとの会話に心をほっこりさせながら先に進む。
尾根道の突き当りは、なかなかの急登。
アイゼンを付けていないと、絶対にムーンウォークの嵐。
ここを最初にラッセルした人は、間違いなく超人。
汗をびっしょりかき、10歩に1歩は踏み抜いて進む。
それでも見渡す限りの大雪原&真っ青な大空が疲れを忘れさせてくれる。
登り切ると
八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳
の越後三山がどーんと立ちはだかっていた。
大力山休憩所だ。
東屋の脇では、さっきのおばちゃん集団が宴会を開催していた。
またもや泰楽に黄色い声が降りかかる。
さらに、さっきのおじちゃんもいたので周りの山の同定などをしてもらっていると、
一人のおばちゃんが「これ食べて」とタッパーを差し出してくれた。
手作りのいぶりがっこ(たくあんの燻製)だ。
一切れいただくと、濃厚な燻香が口から鼻に向かって
ふわぁ~~ん。
やはり手作り。既製品とは2ランクほど違う。
だからだろう。雪の上で車座になったおばちゃんたちの前にはビールの空き缶が並んでいた。
そして「千葉から来たの!? ぜひまた来てね」と3人くらいから声をかけていただいた。
景色良し・天気良し・人良し!
もう満足レベルはマックスになっていたが、実は大力山の頂上はここではない。
そこからさらに200mほど奥にあるのだ。
「ぜひ行ってみてください。越後三山がさらに美しく見えますよ」
おじちゃんにお勧めされた。
モチのロン。
最初からその予定だ。
おじちゃん、おばちゃんたちに再訪を約束し、頂上へ向かう。
多くの人は休憩所でピストンするようで、ここからのラッセルの跡がエグい。
深く狭いのだ。
なのでスノーシューに履き替える。
山頂では確かに越後三山が、
どどどーーーんっ!
この大迫力の景色を目の前で味わいながら、家族全員気分アゲアゲで昼食タイム。
しかも貸し切り
メニューは、コンビニで購入したサンドイッチと家から持ってきたコーンスープ。
サンドイッチもスープも保温バック(ホッカイロ入り)に入れていたので、凍ってはいなかった。
それどころかスープはあっつ熱
この時点(12時)で気温5℃、風速2m(体感)。
そして晴れ。
おまけに360度に人影無し。
ついつい長居をしてしまった。
下山は周回コース。
途中までさらに越後三山へ向かって行く。
しかも、長い長い真っ白な稜線がメインなので見ごたえ満点のルートだ。
このシーンだけ切り取れば、どう見ても2000m級!
越後三山から離れていく尾根道でも、しばらくは彼らが月のようについて来てくれた。
ピストンをするのはあまりにも、もったいない。
この「ここは本当に日本か!?」と思えてしまう純白大雪原の迫力は、まさにミニ日白山。
休憩所から先は、目に入るものすべてが絵葉書級の絶景なので常にニコニコ顔になってしまう。
そして何度も無意識に
「来てよかったぁ」
とつぶやいてしまった。
「また言ってしまった」と一人で照れていたら、
後ろからも
「来てよかったぁ」。
嫁もつぶやいていた
泰楽(ゴールデンドゥードル)は、飼い主が喜べば自動的に喜ぶ(はしゃぐ)。
足元は雪玉だらけになっていたが、ご機嫌だ。
そこでヒップそりを投げて遊んでやった。
泰楽は性格がおっとりなので、フットワークもトロい。
それでもニコニコで投げたヒップそりを拾い続けた。
ちなみに毎回楽しみにしているヒップそりは、雪がモフモフ過ぎて今回はできなかった。
そんな感じで最後は300mほど国道を歩いてゴール。
かなりのんびり歩いて5時間6分、5.5㎞の雪山登山だった。
景色良し・人良し・お手軽。
シーズン最初の山行として最高のコースでした。
なお水汲みは5㎞ほど移動して「水の郷の天然水」で。
駐車場完備でこちらも申し分なし!
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