水質はいまひとつだが景観は四国並み!
2025年8月2日 鹿島橋→富士川橋 水位:清水端-1.27m
富士川は心躍る川だ。
毎回、スタート時は水質の悪さにがっかりするが、いつの間にかニコニコで漕いでしまう。
今回は真夏。
水質が大いに心配。
さて、どうなることやら!?
8時10分、スタート地点の鹿島橋に到着。
草刈り済みで問題なし。
急いでクルマ回収用のチャリを置きにゴール地点の富士川橋に向かう。
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鹿島橋に戻ると、以前お会いしたリバーガイドの方と再会。
最新情報を聞かせてもらう。
ここは河原に出るまで約10mの段差を下る。
20㎏のカヤックを担ぐのは辛い。
泰楽が「お手伝いします!」と、ずっとついて来る。
でも、おまえにできることはないよ。
本当はこのパックラフトが欲しい!重量4.5kgは軽い!(現在のカヤックは20kgですー―)
Packraft HB-320
9時38分、スタート。
気温32℃。
嫁さんは、私とガイドさんの長話待ちとフルスーツ(ウェットスーツ)着用で熱中症気味。
元気なし。
ごめんなさい!
水質は相変わらず。
透明度1mで所々茶色の藻が浮いている。
調子が悪い日の那珂川くらい。
それより気になるのは匂い。
深呼吸するとカビのような、排水管のような匂いがする。
汲み取りトイレが0点、完全無臭が100点とすると90点。
今までもっとも匂いが強く、リピート無し宣言をした長瀞が80点。
なので、気になりながら「ぎりぎり、ぎりぎり」とつぶやきつつ漕ぐ。
とはいえ、富士川は水質以外は最上級クラスなのだ。
この日は水位が普段より30㎝くらい低い。
それでも勝手に時速3㎞くらいで流れていく。
それだけでも気持ちいのに、スタートして70mで第一の瀬が登場。
それが1.5級(波高60m)の龍の瀬。
つまり、モヒカン型の瀬が50mも続く。
それでも一直線なので安全。
思い切り突っ込み、
波と風を切り裂く爽快感。
これこそ川下りの醍醐味。
匂いなんて気にならない!
と、ご機嫌になって鹿島橋をくぐると、すぐにまた1級の龍の瀬が30m続いた。
これも一直線。
要するに富士川は、変化に富んでいるのに安全。
アトラクションのように楽しい川なのです。
(写真は瀬を抜けて振り返ったところ)
ここからはトロ場が続く。
嫁さんがたまらず川に浸かってクールダウン。
横で泰楽がじっと見守る。
5分後、彼女は復活。
第三の瀬は、急な落ち込みに見えたので歩いた。
実際は大した落ち込みではなかったが、正面に大岩があったので結果オーライ。
次の富士川は雄大バージョンを展開。
川幅が広がって、左右は深い森と大きな岩壁が続く。
見上げればでっかい夏空。
嫁さんも私も無言。
手を止めて川の言うとおりに流される――。
それでも時速3㎞で進むのだからありがたい。
この心がゆっくりと溶け出すような時間は仁淀川に似ている。
やはり富士川は川相がいい。
水質は今まででビリから渡良瀬川、思川、長瀞の次で4番目。
下位3位はリピートリストから落としているので実質ビリ。
だが、川から上の風景は、1泊エリアのリピートリストではベストだ。
トータルトップの大井川よりも美しい。
川面に太陽光が反射してギラギラ。
目を開けていられない。
こんな「ザ・夏」の川下りは年に1~2回の限定商品だ。
ギラギラなら川面が目に入らない。
もしかして、今日は最高の川下りということか?
2つ目の橋の手前で富士山が登場。
その後、20分に渡って整った台形に向かって進む。
日本一をこんなに長く眺めて川旅できるなんて幸せ。
結局、龍の瀬を4つやっつけてゴール。
1時間45分・7.6㎞の川旅だった。
ゴールではスッポンの赤ちゃんが出迎えてくれた。
川でスッポンを見つけるのは初めて!
富士川橋からクルマを取りに鹿島橋までチャリで移動。
24分・6.7㎞。
富士川橋は、下の日陰で待っていられるので、酷暑にはありがたい。
泰楽は、片付け中に「お手伝いします!」とリードをくわえてずっとついてくる。
あんたは手が使えないでしょ!
無理しなくていいよ。
日向に出ると地面が鉄板焼きなので泰楽をクルマまで担いだ。
いい子だけど役に立たない。
さぁ、午後は新規の秘密場所に移動して川遊びだ!
つづく
泰楽のライフジャケット 先代犬から10年以上使用しています。
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