関東随一の透明度!栃木県日光の男鹿川で興奮とスリル満点のカヌー旅

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美しい無人の淵を遊び尽くす、川遊び三昧の一日
2025年7月19日 水位:独鈷沢0.58m

この日は栃木県日光の男鹿川を下った。
ここは関東&静岡県エリアでは一番好きな川。
その理由は、透明度バツグンで飛び込める淵が多いから。


おそらく、関東で唯一「空飛ぶカヌー」体験できる川だと思う。

ただし、美しいものには棘がある。
男鹿川は、カーブが多くて河岸の岩が尖っている。
なので過去にインフレータブルカヤックを大破させたことがある。

そのトラウマで3年ほどご無沙汰していたが、
カヌーを
「インフレータブルカヤック界のロールスロイス」(たぶん)
と言われるリンクスⅡに買い替えたのを機に、「危険なカーブは歩く」ことを条件に毎年通うようになった。
そう決めたら楽しいこと、楽しいこと

今回ははじめての7月下旬。
アブの発生と釣り人の数が不安だが、どうなるのだろう?


7時47分、ゴール地点の独鈷沢ふれあい公園に到着。
クルマ回収用の電動折り畳み自転車を置く。
ここは無料で10台くらい駐車可能
詳細は次の記事で書くが、男鹿川まで徒歩1分で川遊びの穴場でもある。

電動アシスト 折りたたみ自転車 Harry Quinn PORTABLE E-BIKE


先客無し。水質良好。
あとからゴールデンレトリバーを連れた人が来る。
「ほかの子が苦手なんですー―と泰楽に近づけずに対岸へ。
なるほど、その手があったか!
対岸なら犬連れでも気兼ねなく遊べる。


スタート地点は、支流(入山沢)のどんどん滝
ここも釣り客用に無料で5台くらい停められる。
8時25分で気温22℃。
クルマを降りた瞬間に、冷っとする高原の爽やかな風。


ここから河原までは登山道のような細い道を50mほど下る。
ラスト5mはカヌーを落とすしかない急斜面。


9時10分、川下りスタート。
水位は0.58m。
0.50mのときは、400mの支流すべてを歩いた。
8㎝の差がどう出るか?


水深25㎝でスイスイ進む。
5㎝でも低ければジ・エンドの水深だ。


300m進んだ橋の下で浅瀬に。
仕方がないので5mだけ歩く。


ここで右側の気室がふにゃっていることに気づく。
さっきまでパンパンだったのになぜ!?
ぶつけた記憶はない。
大至急、河原にあがってチェック。
キズは見当たらず。
弁の故障か?
時々あるので様子見。


スタートから400m進んで男鹿川に合流。
1級の瀬。
空気が抜けて気が弱くなっているので歩く。
ここまで8分。
以前は20分かかって歩いたので上々の出だしだ。

合流から70~80mで第一の淵。
いつもは水深1.8mの天然プール。
だが今回は、水深1.5mで流れも速い。
おまけに1匹のスズメバチがブンブン寄ってくるので1回の飛び込みで退散。


その100m先に第二の淵。
ここは水深1.8cmをキープ。
30mの流れるプールだ。
しかしながら、肝心の飛び込み台(岩)の上が深い藪。
仕方なく流れるプールに専念。
嫁さんは、流れるプール党の党首。
なので、ベルトコンベアのように流されては戻って、を繰り返していた。
泰楽は、それに金魚のフンのようについて行っていた。


ここからしばらくは、男鹿川では希少なのんびりタイム。
見てください、この透明度。
川底の石がくっきり見えて後ろに飛んでいく。
まるで空飛ぶ絨毯に乗っている気分だ。


第3の淵も水深180cmをキープ。
だがここは飛び込み台の高さが60㎝くらいしかないので迫力不足。
それでも泰楽は飛び込み拒否。


孤独に飛び込みを繰り返す。


ここで右側の空気が4割程度に。
普通に漕ぐと右側に曲がって行くので、左の船体に腰かけて進む。


第4の淵は絶景。
ザ・里山の夏休み的風景。
透明、明るい、大岩。

この3点セットによって勝手に四国の淵と命名。
(関東の透明な淵は、ほとんど森に囲まれていて暗いのだ)


前回のここの水深は1.3cmで、飛び込むなら足を縮めるしかなかった。
ところが今回は1.7cmに。
これで思い切り飛び込める!
と思ったら、幸か不幸か飛び込み台の高さが3m
こんなに高いと水深が足りない。
仕方がないので、途中まで下りて飛び込んだ。
泰楽は、もちろん見ているだけ――。


ここは嫁さんも大好物。
泰楽を水中スクーターに仕立てて、何往復も流されていた。
正直、ここなら1日いてもいい――。


5つ目は秘境の淵、またの名をインディージョーンズの淵。
(暗くて、深くて、岩壁はそびえているから)

ここの水深は、このコースで一番深い2m。
いつもは手前で右カーブしてから淵に入る。
それが今回は、流れが一直線に淵へ向かっていた。
目を凝らすと、突き当りの岩盤にぶち当たった流れが、ごうごうと渦を巻き白波が立てている。

「危険!危険!」 
我がセンサーが反応。
大至急、「降りて歩こう!」とメンバーに通達。
先にひょいと川底へ足を乗せる。
ぐぐぐっー! 少々強力な水圧を膝に感じる。
すると後から降りた嫁さんが片足を着いた時点で、「あれれれ~っ」とパドルを片手に流されていった。
同時にカヌーが傾いて泰楽も落水――。


二人で淵の、ど真ん中をぐりんぐりん回っている。
本当に洗濯機に放り込まれたようにきれいに円を描いている。
まるで漫画のようだ。

画的にはおもしろいが、回っているのは我が家族。
ちょっぴり焦ってカヌーを中州に持ち上げてから下流へ走った。
「パドルを放せ!ここで受け取る!!」 

顔面を洗浄しまくられて泣きそうな表情の嫁さんが言うとおりにする。
すると二人ともパッと渦から抜け出すことができた。
合計5回転して無事生還(正確に数えていました)。
よかった、よかった。

確認のため自分も流されたら1回転で脱出できた。
おそらくパドルのせいだね。
いつもはここでたっぷり遊ぶのだが、今回はシャレにならない。
スルーして先に進もう。


としたら、70m先も直角カーブで突き当りに白波が立っていた。
2回目のライニングダウン(歩き)――

さて、ここからのコースは、一気に体育会系に。
まず、コースの正面に高さ10mくらいの大岩が立ちはだかる。
その風景がアトラクションぽいので、私は「ディズニーの大岩」と呼んでいる。

実際は手前が大きな淵になっており、なんとか左カーブできる。
しかし、その手前が200m続く1.5級の瀬。
なので写真を撮りたくてもそれどころではない。

やっとこさ、ディズニーの大岩をクリアしたら、すぐに2級の瀬が待っていた。
前回は嫁さんは下りて、私と泰楽だけでやっつけた。
でも今回は、船体の右側がふにゃふにゃ。
私のテンションもふにゃふにゃ。
躊躇なく降りて歩くことを選択。


ここでまた嫁さんが流された。
私と嫁さんの体重差は8㎏。
この違いは大きいのか?
幸い、2級瀬の手前で立てたので問題なし。


その先も1.5級クラスが続く。
おまけに2級クラスが2回も登場。
4回目の歩き。
ところどころ美しい淵があるのだが、空気圧問題が心に積み重なってきて遊ぶ気になれない。
「新品は30万円。買い替えるしかないのか!?」
が頭の中でヘビーローテーション。


途中でボディーボードを持った子どもと家族が広い河原で遊んでいた。
ゴール以外では、唯一の道路からアクセスできる川遊びスポット。
「近くに駐車スペースがあるんですかぁ~?」
「1台分だけありまーす!」


そして、ゴールが見えてきた。
たくさんの若者が川遊びをしているのが見える。


ラスト200mは、のんびり漕いでゴール!
7.45㎞・3時間41分の川旅でした。
実際の距離は5.1㎞。
普通に漕げば2時間もかからないだろう。
テンションが低かったと言っても、しっかり遊んだんだね

結局、7月下旬でアブはいなかった。
釣り師も冷やかしのような短パン半袖の若者がひとりだけ。
やはり男鹿川は、厳しいが楽しい! 

ただし、本体の強度が低いパックラフトでは、かなりの確率で岩に擦って破裂すると思う。
このコースだけは、重くてもリンクⅡで良かった!

次回は、川遊びの穴場ともいえるゴール地点の独鈷沢ふれあい公園について書きます。

本当はこのパックラフトが欲しい!重量4.5kgは軽い!(現在のカヤックは20kgですー―
Packraft HB-320

泰楽のライフジャケット 先代犬から10年以上使用しています。

 

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