ガラスのように透明なエメラルドグリーンの湖面が登場!
午前中は石尊山へ登って極楽浄土級の美しい紅葉を堪能した↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/8462
次はクルマで3分の四万湖で今シーズン最後の犬連れカヌーだ!
四万湖は、絵の具を溶かしたような鮮やかなコバルトブルーの水質、いわゆる「四万ブルー」が特長だ。
さらに、湖面に張り出すように色づく紅葉も、船上から見上げると目が回るほど美しい。
そのうえで、上流にある奥四万湖↓がJR東日本のテレビCMの撮影地になったことで、一気に全国区となった。
奥四万湖
湖面の色は四万湖もほぼ同じ。
ただし、両方とも快晴でないと青く見えない。
また、紅葉の状態も近くとはいえ、石尊山とは異なることが多いようだ。
色づき加減は地域のほか、日当たり、湿度などによって決まるからだ。
では、2024年11月16日はどうだったのか!?
13時30分、湖畔の駐車場に到着。
先客1台。
ここには7~8台停められる。
そして、出艇場所から20mくらいしか離れていないので、200m離れた国道353号沿いの駐車場よりかなり楽だ。
到着までの200mは、20㎝ハンドル操作を誤ったら「ジ・エンド=湖に落下」の道だけど。
なお、駐車場の写真は撮るのを忘れた
とにかく、運転に自信のない人は、間違いなく国道353号沿いの駐車場に停めた方がいいです。
東屋でカップラーメンを食べ、14時20分に上流の渓流との合流地点に向かってスタート。
とりあえず目の前の黄色い紅葉を見に行く。
気温14℃。
昨年は10℃で、おまけに途中で雪も降ってきた。
それと比べると大変快適。
だが、手を入れると冷たい!
推定12℃。
真冬の九十九里浜並み。
水の透明度は昨年より高い模様。
水深2mくらいのところでも、余裕で湖底が透けている。
船上からの眺めも前回は深緑だったが、今回は紺色だった。
日が当たれば、鮮やかな四万ブルーになるはず。
だが、この湖は地形的に午後は日が当たらないらしい――。
とにかくスタートしてすぐに鮮やかな黄色が迎えてくれた。
これは期待できる!?
ところが周囲を見渡すと残念な結果に。
昨年は8割落葉していたが、残ったカエデは、ほとんどが真っ赤だった。
カエデは紅葉する樹木のなかでも1番遅く色づくことが多いからだ。
しかし今回は、ほぼすべての樹木が紅葉していたが、どれもくすんだ色……。
ほとんどのカエデも赤ではなく、えんじ色だった。
やはり今年は、寒暖差が小さかったせいで鮮やかさが足りないか――
それでも所々に目が覚めるような色合いもあった。
うぅぅ、でも真っ赤ではない……。
四万湖のシンボルである真っ赤な橋をくぐると、段々と湖面が狭くなっていく。
紅葉に挟まれて進むのは風流だ。
平安貴族の舟遊び気分。
湖面にせり出した錦秋を眺めながらぷかぷか。
日本庭園に船を浮かべているような感覚。
このダム湖は渓流につながっている。
段々と浅くなってくると、湖面が紺色からエメラルドブルーに変化してきた。
しかも湖底がスケスケ。
んんん?
どこかで見たような風景だな……。
そうだ、モネの池だ!
ガラスのように透明なエメラルドグリーン。
透けて見える水草。
周りを囲む樹木。
岐阜県のモネの池にそっくりではないか!
本物のモネの池
本物モネの池は、当然ながらカヌー禁止。
一方でここはカヌーやり放題。
しかも、こんなに美しい湖面が100m以上続いていた。
紅葉がイマイチでも良し!
モネの池状態のまま、終点の渓流との合流地点に到着。
上陸して一休み。
ここでの私の目的は、今シーズン最後の潜り。
そのためにセミドライスーツを着てきた。
イワナを見つけてやる!
だが、実際は5~6匹の小魚の群れがちらほら。
バタ足でぐっと30㎝まで近づく。
どれも5~6cmのウグイだった。
期待した透明度は5~6mくらい。
色は美しいが、意外に白濁しているので透明度はそれほど高くない。
帰りものんびりと日本庭園を味わいながら漕ぐ。
見上げると囲む山肌が黄色・茶色・深緑のモザイク模様に色づいていた。
一回漕いでは眺め、眺めては一回漕ぐを繰り返す。
「たまらんねぇ」
先頭に立つ泰楽に話しかけつつ、視線を落とした。
湖面いっぱいに広がった黄色の落ち葉が、進むカヌーによってVの字に流れていった。
午前中の登山にたっぷり時間を費やしたので、結構、急いだつもり。
だけど1時間40分も漕いでしまった。
寒くなかったし、水がキレイで気持ちよかったからだろう。
その間、すれ違ったのはツアー客が10組くらい。
基本的に静寂のなかを漕げた。
やはり登山+カヌーのパッケージとして、石尊山と四万湖の紅葉ツアーは、私のなかでは最強だ。
この日の四万湖の紅葉をまとめた動画↓
なお、帰路では初めて小野上清水で湧き水を汲んだ。
(すでに真っ暗)
これがびっくり仰天。
ゴジラが全力で放つ放射熱線のような勢いで
「どどどどどぉーーっ」
と噴き出していた。
素晴らしい!
この存在で「日帰り石尊山&四万湖の紅葉三昧ツアー」の完成度がさらにアップしたのでした。
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