犬と一緒に登れる!「関東近辺の雪山の眺望ランキング(5座)」

雄大な景色に一番感動した雪山はどこだ?!
※この記事は2025年3月にリライトしています。

なぜ雪山に登るのか?
それは犬(バーニーズマウンテンドッグ・ゴールデンドゥードル)が喜ぶからだ。

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↑入笠山

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↑黒斑山

雪山登山をはじめたきっかけはこうだった。
バーニーズマウンテンドッグ仲間の方が長野県の入笠山へ行き、犬が雪と戯れて狂喜乱舞。
最終的には雪中で冷やしている缶ビールを、掘り出して飲み干してしまったという武勇伝を聞いた。

ならばわが家も、と入笠山へ。
この山は冬でも頂上近くまでわんことゴンドラに乗って行ける
さらに現地でスノーシューのレンタルまでできるという、まさに雪山初心者には願ったり叶ったりの山だ。

最初は新雪の上をスノーシューを履いて歩くだけで楽しかった。
フワフワの雲のように柔らかい雪の上に足を下ろすと、
「はふっ!」
と気持ちよく沈み込む。
しかし、足が抜けないほどには沈まないので、
テンポよくはふっ!はふっ!歩行ができる。

真冬の凛とした静寂。
針葉樹の緑と雪の純白とのコントラスト。
視界には家族以外に誰もいない……。

そんな非日常の環境で自由の喜びを全身で思いっきり表現する犬を見ていると、
「やっぱり大型犬はいいな」
と心がほっこりした。
それですぐにスノーシューを購入してしまった。

ところがどっこい、「もっと、もっと」が家訓のわが家は、最初の1~2回でスノーシューを履いて歩くことに飽きてしまった。
・ちょっと無理をして
・山頂からの景色を堪能する
この充実感にすっかりハマってしまったのだ。


雪山の話をするとだいたいの人は、
・寒くて自分には無理
・エキスパートオンリー
・凍死する
と一瞬で拒絶反応を示す。

確かに「楽に登る」ことを前提とするわが家が行く山でさえ、平均気温はマイナス5℃~10℃だ。
しかし、これくらいの気温でも歩き続けていれば、決して寒くはない。
風さえ吹いていなければ心地いいくらいだ。
それどころか少し急登になるだけで汗だくだくになる。

また、天気の良い日を狙って比較的メジャーなコースを行けば、迷うことはほぼ100%ない。
つまり、
「夏山に登れる体力+雪山装備」さえあれば雪山のハードルは、これっぽっちも高くない
のだ。

ただし、わが家の雪山登山は大型犬連れであることが前提。
なので登頂する山は以下の条件が必須になる。

・ハシゴやくさり場なし
・ピッケル不要で登頂可能
・登山者少なめ

初代息子(バーニーズマウンテンドッグ)の体重は40㎏オーバー。
二代目(ゴールデンドゥードル)は30㎏超え。
なので「生きるか、死ぬか」の場面以外は担ぐことは想定していない。
そのためハシゴやくさり場があれば選択肢から外れる。

また、わんこは残念ながらピッケルを使いこなせないので、その使用が前提の山は不可。

そして意外に気にしていない飼い主が多いように思えるが、季節を問わず犬連れ登山は、大人気コースは避けた方が無難だ。

本当にたまにだが、
「私の愛犬はこんなにかわいいの。だから怖がる方がおかしい」
といったノリで平気で他人に近づけてしまう犬連れ登山家がいる。

しかし、世の中には結構な割合で犬嫌いの人がいる。
それは見た目では絶対にわからない。
山はストレスを忘れて呆然自失を楽しむ場だ。
そんなパラダイスに突然大嫌いな犬が登場したらどう感じるだろう。

なので私は登山者は全員嫌いという認識ですれ違うようにしている。
前方に人が見えたら登りだろうが下りだろうが広いスペースで待っている。
どうしても狭いコースの場合は、事前に「犬は平気ですか?」と声を掛けて、少しでも不安そうな表情をする人に対しては、犬をコース外に出し、その人に私の背中を向けてすれ違ってもらう。
もちろん、
呼び戻しが完璧にできること
排泄物はビニールに入れて持ち帰ること
は当たり前。
このような条件下でも、狂喜乱舞の絶景山頂に立つことは十分可能だ。

そこで前置きがすっごく長くなってしまったが、過去11年間で登った山頂からの景色を100点満点で評価し、ベスト5を選出した。

これらはすべてあくまで主観で晴天時の評価だ。
このランキングの対象は山頂(付近含む)からの景色オンリー。
コースの楽しさや険しさは一切考慮していない。

※コースを含めた総合ランキングはこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/wp/?p=87

ちなみに点数の目安としてメジャーな入笠山北横岳(犬連れ不可)の評価を紹介する。
入笠山:87点
360度の大展望だが富士山も甲斐駒ヶ岳も八ヶ岳も半端に遠い。
はじめての雪山としては満足できるが、上位の山を知ってしまうと物足りない。
北横岳:92点
八ヶ岳ブルーとモフモフの雪化粧をした森のコラボレーションは気絶級の美しさ。
だが、眺望となるとこちらも中途半端。
蓼科山と赤岳が近い分だけ入笠山より点数が高くなる。

なお、2位は同点で4座となっている。
(以下リライト中です)

それでは、イキマス!

同一2位:三峰山(96点・長野県)

この山の最大の魅力は、
なんと山頂手前2㎞すべてが眺望抜群の稜線歩きなのです! 


人工物がほとんど見えないデッカい稜線。
正面には北アルプス。
振り返れば八ヶ岳と富士山。
左側には南アルプスと中央アルプス。
右側には浅間山と四阿山。
日本の眺めたい山のほとんどを一度に眺めることができる。BS朝日「そこに山があるから」で、俳優の金子貴俊さんが涙を流して「素晴らしい山だ」と語っていた。
快晴の日に登れば、必ず同じ気持ちになるはずだ。
同一2位:大菩薩嶺(96点・山梨県)14.jpg
スタートから山頂まで、ほぼ森の中。
そして山頂からの眺望もない。
ところがどっこい、その先が現実離れした絶景の嵐・嵐・嵐!

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視線を遮る高木がない長々と続く真っ白な尾根。
その先には絵画のように左右対称の富士山。
手前には青々と輝く湖。
振り向くと屏風のように連なる南アルプスと奥秩父の山々。

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まるで大富豪が山を丸ごと買い取って、サグラダ・ファミリアのようにじっくり時間をかけて作り上げた日本庭園のよう。
つまり完璧な構図なのだ。
それでも100点ならないのは、真冬でもほとんど雪が積もらず、視界のすべてが真っ白にならないから。
(写真の積雪でMAXクラス)
大菩薩嶺のくわしい情報こちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/wp/?p=76
同一2位:西吾妻山(96点・福島県)IMG_1126.jpg
ここはスキー場の犬OKのゴンドラに乗って途中まで登れる。
ラッキーと思えるかもしれないが、そこからが結構キツい。
ゲレンデ脇の急斜面を黙々と登る。
汗だくだくでたどり着くのがゴンドラから乗り継ぐリフトの終点(犬不可)。

そこから西大巓(にしだいてん・1982m)を超えると、お待ちかねのスノーモンスター地帯↓

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首都圏から一番近いスノーモンスター地帯は四阿山(長野県・群馬県)かもしれない。
しかし、日帰りでは難しい西吾妻山のスノーモンスターはスケールが違う。
デカい&太い&多い。
まさにスノモンの繁華街。

西日を浴びた彼らは、さらに美しかった。
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頂上からの景色に特筆するものはないが、そんなことどうでもいいと思えるアミューズメントパークのような山だ。

西吾妻山のくわしい情報はこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/wp/?p=72

同一2位:西天狗岳(八ヶ岳)(96点・長野県)12.jpg
北八ヶ岳の特長は、コバルトブルーの空、樹木にも積もったもモフモフの雪。
とにかく雰囲気が明るくてメルヘンなのだ。

これにプラスして西天狗岳は、コース途中の第一展望台からの景色でもトップクラス
第二展望台はやや劣る)

さらに山頂は、八ヶ岳の主役である赤岳と阿弥陀岳が間近に
ドドドドド~~~~~っん
と迫ってくる↓

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さらにさらに振り向けば長大な城壁のような北アルプスの峰々が立ち並ぶ↓

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近景もいい。
遠景もいい。
両方トップクラスの山だ。

天狗岳のくわしい情報はこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/wp/?p=90

そして単独の1位は!

1位:阿寺山(99点・新潟県)

正直、この山は楽じゃない。
最初の2時間以上は、だらだらと森の中を歩く。


やっと森を抜けたと思ったら、どんっ!と立ちはだかる急登が2連チャン。
これで嫁さんの心はポッキリ折れた


だが、その難関を乗り越えたら、この絶景が待っている!
とにかく広い!
とにかく白い!
要するに気絶級に素晴らしい稜線だ。

ここより広い稜線は、誰も行かないような山奥や北アルプスなどへ行けばあるかもしれない。
しかし、ここの魅力はそれだけではない。


お隣の巻機山から越後駒ケ岳までずらっとつながる稜線、そして八海山、越後駒ケ岳、中ノ岳のいわゆる越後三山を間近に一望できるのだ。
一般の人がワンコ連れで登れる稜線で、こんなデカい山々に囲まれるところを他に知らない。

阿寺山の
くわしい情報はこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/9309

さて、こんなに褒めちぎった阿寺山の絶景でも99点。
その理由は、さらに素晴らしい眺めに出会えることを期待しているから。

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