めまいするほど真っ赤な秋に包まれる
てんくらC(強風&低温のため) 実際:風速4m&16℃
「どう考えても無理でしょ!? と思えるような奇岩に登りたい」(嫁さん)
「真っ赤な紅葉を『もう、目が潰れる!』というほど眺めたい」(私)
我々の長年の願いだ。
それを叶える場所をNHKのトレッキング番組で見つけた。
その名は群馬県の妙義山。
日本三大奇景の一つとされる山で、どうしたらこんな形になってしまうのだろう、と考え込んでしまうような巨岩が点在しているらしい。
(下仁田町役場HPより)
しかも標高1000m強の低山にもかかわらず、登山コースの上部には垂直にそそり立つ岩壁の鎖場が多く、体力と経験、そしてなにより度胸が必要不可欠とのこと。
私は度胸部門で、泰楽(ゴールデンドゥードル)は鎖を握れない部門で絶対に無理!
だが嫁は、それにワクワクする部門の人間なので興味津々。
仕方がない。男性陣は下で待つことにして鎖場を途中まで味わうことは可能だろう。
さらに紅葉もかなりのハイレベルというから行かないわけにはいかない。
そこで2020年11月21日にチャレンジしてきた。
午前9時、さくらの里駐車場に到着。
9時10分、登山開始。
この時点で標高700m。
広葉樹の森。
紅葉は残念ながら散り始めで7割。
でも下りコースのためどんどん濃くなる。
最低地点は標高500m。
ピークは過ぎているが十分なボリュームの紅葉だ。
しかも大好物の赤いモミジがかなり多い。
右見ても、左見ても、上見ても、下見ても視界は紅色。
まさに「真っ赤な秋に囲まれる」という感覚。
これだ、これ。
長年探し求めてきた風景は。
今まで奥多摩や富士山方面などの様々な紅葉の名所といわれる山に登ってきたが、意外に「紅色」は少ない。
大体はブナやナラの黄色の世界だ。
それはそれでキレイだが、個人的には紅色には敵わない。
この鮮やかな秋色を求めるなら渓谷系の方が向いているが、それだと「登った感」とそれに伴う「心地よい疲労感」が得られない。
なので「登山&真っ赤」の地は非常に貴重なのだ。
さて、肝心の奇岩&度胸試しの岩登りは、というと。
残念ながら途中の東屋から先は崖崩れのため通行止めだった。
どうやら最大の見所である第四石門の所で落石があったようだ。
リサーチ不足……。
仕方なく奇岩&度胸試しは諦めて別コースで山を下った。
とはいえ、今までの登山で一番赤モミジが多い。
なので満足。
リピート確定。