大型犬と雪山登山「特大浅間山を独り占め!」黒斑山・仙人岳(長野県・群馬県)

「手軽・絶景・爽快」。三拍子揃った山
てんくら当日Cで気温-11℃、風速13m。実際は晴れで-10℃、7~8m

山は基本的に雪山しか登らない。
(紅葉の時期と、どうしても暇な時以外)

理由は
・暑いと犬がバテるから
・犬が雪の中にいるとはしゃぐから
・冬は虫やヒルがいないから
そしてなにより
・山頂からの景色が大好物だから

景色を眺める方法には「見上げる」「見下ろす」など色々ある。
その中でも「見下ろす」が一番いい。
しかもその地点まで頑張って登れば「ご褒美感」もプラスされてなおいい。

中でも雪山から見下ろす「非日常感」がたまらない。
普段の生活の中で植物の緑は毎日見かけるが、
首都圏に住んでいて雪、しかも視界いっぱいに広がる白銀の世界は絶対に見ることができない。

・凛と張り詰めたような空気感
・もふもふの新雪を踏みしめる楽しさ
・他人に気をつかう必要がない解放感(基本的に雪山は人が少ない)
・遠くの小鳥がさえずる声が染みる静寂さ
これらを味わってからの
・数十㎞先まで続く純白の山々

これらをまとめて堪能できるのが雪山だ。

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以前は
「雪山=凍死する=エキスパートオンリー」
と固く信じていたが、
「犬が喜ぶから」とはじめてみると、
「登り続けていれば寒くない。むしろ汗だくになるので爽快」
と気づいて今では雪山が生活の一部となってしまった。

さて、前置きがかなり長くなったが我が家の雪山シーズンは、
毎年年末にスタートする。
今シーズン開始は昨年の12月26日。
昨シーズンはどこも雪不足で、ず~~~っと頭を抱えていたが、
今年はいくらかマシな模様。

とはいえ、毎年楽しみにしつつ行けていない、
富士山周辺や奥秩父方面は、まだまだ雪不足。
そこで狙うのは「日光」「水上」「浅間山」周辺となった。

ところが前日の予報では、日光と水上方面が強風&曇り。
唯一浅間山方面は晴れだが強風。
なのでコースのほとんどが森林の黒斑山(仙人岳)を目的地と定めた。

5時27分に家を出る。
関越に入ると2㎞だけ渋滞。
9時5分到着。
ほぼ無風。
ラッキー!

9時27分に表コースを選択して出発。
天気は快晴。
積雪は20㎝。
この時期なら上々だろう。

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すぐにアイゼンを履く。
無風の理由はコースの位置にあるようだ。
風が西向きだったのでちょうどかわしていたのだ。

雪の量は標高と比例して増えていく。
やがてディズニー映画に出てきそうなメルヘンの世界に。
樹木の枝という枝にこんもりと積もった雪。
その先は真っ青な空。
時が止まったような空間。


こんなに手軽にこの雰囲気を味わえるのは、
日帰りではここだけだろう。
(メジャーな北横岳(八ヶ岳)はちょっと遠い)

所々で富士山も顔を出してくれた。

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富士山はどんなに離れた山に登っても姿を見せてくれる。
本当にデカい。
偉大だ。

スタートして1時間30分。
槍ヶ鞘に出るといきなり浅間山どっかーん!

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ここまででも登った甲斐がある。
泰楽(ゴールデンドゥードル)は興奮のあまりにサツマイモにかぶりつく。

黒斑山に登るのはこれで3回目。
はじめて青天の下の浅間山を拝めた。
体全体にぶち当たって来るようなド迫力。
煙がいつもよりモクモク出ていた。

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11時50分・2時間25分・2.7㎞で黒斑山に。
実はこのコースのクライマックスはここではないのですぐにスルー。

そこから一気に雪のこんもり感が増す。
さらにメルヘンの世界に。

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なぜメジャーな黒斑山の山頂より、
その先の方が魅力的なのか。
それはこのメルヘンの世界のど真ん中を、
どかんと迫る浅間山をずっと右手に眺めながら歩けるからだ。
しかもこのコースで一番高いのは黒斑岳なので、
急登でひぃこら言うこともない。
(アラフィフで「メルヘン」連発はちょっとはずかしぃね)

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そして12時30分、蛇骨岳に到着。
ここまでは来たことがあったので、
さらに浅間山に近づくために仙人岳を目指す。

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蛇骨岳から先は浅間山の迫力がさらにアップ。
面積がデカいので顔面が押しつぶされそうな気持ちになる。

この辺りで天気予報どおりに風速もアップ。
時々風速10m近い突風が吹く。
仙人岳への最後の登りでデジカメのバッテリーが切れる。
交換のため手袋外すとはるか彼方へ飛ばされた。
迂闊……。

13時に仙人岳登頂。

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9.j pg

強風のため雪がほとんどなく、所々土がむき出し。
荒涼として雰囲気で、ちっともメルヘンではない。
とにかく寒いので即Uターン。

13時45分。蛇骨岳脇でおでん&うどん。
寒さのためか沸騰せず。
指先が痛くなってきたので手袋を温めようとしたら焦げた。
迂闊!

凍傷になりそうなのでとにかく早く食べて14時20分出発。
帰りは中コースを利用。
表コースと違い遠景はないが登り返しもない。
しかもロングヒップそり有り。
前方に人がいないことを確認してすべり下りる。
コース数は短2・中1・長1。
傾斜が緩くて恐怖感もなし。
とてつもなく楽しかった。

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帰りは1時間20分で到着。
8.3㎞・6時間14分。

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