犬連れ登山「ド迫力の要塞のような岩稜!」荒船山(群馬県)

超ド級要塞のような山容が突如目の前に!
11/13 快晴11℃(8時25分時点)

妙義山の後はひっそりとした河原で野営。

シングルバーナーがスモーク料理をしてくれている間に薪拾い。
泰楽も私も熊を恐れてあえて大声で会話をする。

残された嫁はスピーカーでお気に入りの『ジョジョの奇妙な冒険』のエンディング曲をガンガンにかけて「熊が来たらスタンドでぶっ飛ばす!」と鼻息を荒くしていた。

炭火が安定したらチーズと鴨のスモークをつまみに水割りをちびちびやりながら、
もつ鍋と鮎の塩焼きを調理。

ちなみにアラフィフになって知ったのでお恥ずかしいが、
本場九州のもつ鍋は牛もつを使用するらしい。
しかし、今まで「もつ」といえば「豚もつ」だった。
そこで前日に必死こいて牛もつ(小腸)を売っているスーパーを探したが、
我が千葉県にはほとんどなく、3件目でやっと見つけた。
なるほど、牛もつは豚と違い脂身があって旨そう。
(写真を撮るのは忘れてしまった

鍋ができあがったら七賢(純米酒)に切り替える。
もつ鍋は予想どおり脂がたっぷり染み出て旨かった。
(下茹ではしました)
徳島産の鮎も冷凍モノとは思えない風味がしっかりした味わいだった。
徳島の様子はこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/3251

21時就寝。
6時30分起床。
朝食は手っ取り早くコンビニのバナナケーキ。
7時45分頃に荒船山へ向けて出発。

前日の妙義山は頂上を目指さなかったので標高800m前後をうろちょろしており、
カエデ系の紅葉には早かった。
だが、当日目指す荒船山の艫岩の標高は1331m。
きっとカエデ系も真っ赤に色づいているはずだ。

登山口の内山峠に向かっていると、
徐々に周りの山肌の色彩が鮮やかになっていく。
もうどこを撮影しても絵葉書になるレベル。

そしてヤツは突然現れた。

荒船山(艫岩)だ。
クルマの運転中に超ド級要塞のような山容が視界に
「どでんっ!」
と入ってくるので度肝を抜かれる。

写真で見たことはあったが、これほどの威圧感で迫ってくるとは。
3D ハリウッド映画を世界一大きな画面で観ているような感覚だった。

ちょうど駐車スペースがあったので山の神に狂喜乱舞を捧げる。

このときから下山するまで私の頭の中は、
「空にぃ そびえるぅくろがねの城ぉ~♪」
というマジンガーZのテーマ曲が永遠にリピートすることになった。

8時15分、荒船山登山口(内山峠)に到着。
すでに満車。
奥のスペースになんとか駐車する。

8時25分スタート(標高1063m)。
気温11度。寒がりの私でもロンT1枚でちょうどいい。
かなり緩やかなコース。

ゴールの艫岩は標高1331m。
「こんなんでいつ到着するんだろ?」と思っていたら、
なんどもアップダウンを繰り返す。
その一つひとつは緩斜面なので嫌ではない。

視界は真冬そのもの。
木々に葉はほとんどない。

ほ・と・ん・ど・な・い??

とっくに紅葉が終わっている!

紅葉を当てるのは本当に難しい。
例え隣同士の山で標高が同じでも、
平均気温、日当たり、湿度、風向きなどで、
色づく時期が大きく異なる。
荒船山の紅葉は2週間ほど前(10月30日前後)にピークを迎えていたようだ。

とはいえ、さびしい風景というわけではなく、
視界いっぱいにびっしりと敷き詰められた枯葉の絨毯が美しく思えた。

特にV字に切れ落ちる広々とした谷に積もった枯葉は大好物。
眺めていると吸い込まれそうで、飛び込んで泳ぎたくなる。

そのことを歩きながら嫁に話すと、まったく同じ気持ちだと言う。
お付き合いをして約30年。
はじめて聞いた。
身近に価値観を共有できる人がいるというのはうれしいものだ。
未だにそんな瞬間があるは共通の趣味があるゆえだろう。
めでたい。

そんな感じでのんびり進んで行くが、基本的には単調なコース。
所どころに顔を出す峠道の鮮やかな錦秋と迫力の艫岩を楽しみつつ登る。

一杯水(水場)を過ぎると急登エリアに。
はしご場もあるが四輪駆動の泰楽には無用。

岩場もあったが昨日の堀切(妙義山)に比べれば屁のツッパリにもならない。

↑インスタ経由の方はなぜかカヌーなどほかの画像が表示される模様。よろしければ下記アドレスをコピペしてブラウザからご覧いただければ幸いです。


このエリアを登り切ると台地のようなコースに。
足元が笹のミズナラの林だ。
そして程なくしてゴールの艫岩展望台に到着。
ここでも驚愕の瞬間が!

人間の両目で見える視野は約100°だという。
ところがここは森を抜けるといきなり200°くらいの絶景が広がっているので、
視界に入った瞬間に眩暈がしてしまった。

この絶壁は高さは120m。
キケン・キケン。
大至急あとずさりした。

そして気持ちを整えて今なにが見えているのかを確認した。
右から日光白根山、榛名山、浅間山、白馬岳(北アルプス)、蓼科山(八ヶ岳)。
さらに眼下にはまさにピークを迎えた鮮やかな錦秋が果てしなく広がっている。

特にど真ん中にそびえる浅間山の存在感には圧倒された。

この景色は極上といえる。
快晴・無風・気温17度。
先週の鎌倉山(栃木県)の雲海に続いて100点満点だ。

そのままビールを飲んで昼寝したかったが、
関越道の渋滞が心配だったのでおやつを食べて早々にUターン。
12時15分着。3時間50分・6.4㎞の山行でした。

帰路では紅葉のピークを迎えているエリアもあった。

これよ、これ。
私が求めていた色は。
この日の一等賞はコイツ↓

目に突き刺さるような鮮烈深紅。
妙義山にはこの赤を味わえる大木もある。
それは来年楽しむことにしよう。

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