大型犬と登山「驚きの手軽さで富士の絶景を味わう!」百蔵山(山梨県)

80歳を過ぎてもポールポジションのまま登頂!
てんくらA快晴 17℃・風速3m 実際:快晴23℃・風速5m

4月9日に我が家としては珍しく春の低山に登った。
目的は
「義弟に登山の楽しさを知ってもらうこと」

義弟と義父は顔を合わせるたびに
「ゴルフをしないのは、人生の楽しみの半分をドブに捨てているようなものだ!」
とぼくに迫ってくる。
ところがどっこい、ぼくは20代と30代に1回ずつコースを回ったことがあり、
3番ホールでパターを無くし、
その後はカートを乗り回すことに熱中する、
といったことを繰り返している。
要するに小さなことを積み重ねることが圧倒的に苦手なのだ。

数年に渡ってそう説明しているのに、
2人はどうしても納得してくれない。

なのでぼくは
「こちらはゴルフの経験があるんだから食わず嫌いではない。
そちらこそ山に登ったこともないのに『ゴルフ・イズ・ナンバーワン』と宣言するのはおかしいでしょ!」
と義弟に登山家デビューを迫った。

そこで
「確かにお義兄さんの言うとおり。ならば行きましょう」
ということになったのだ。

ちなみに義父は30代の頃、登山に夢中になった時期があったそうだ。
丹沢を中心に北アルプスの2泊3日の縦走まで経験している。
だが、やがて管理職となって登山どころではなくなり、
81歳となった今は足腰に自信もなくなっていた。

しかし、我らのこの会話を聞き、
「ならば私も参戦いたしましょう」
ということになり、
いつの間にか嫁の両親、義弟家族(7歳の姪っ子含む)、我々家族で登ることになった。

場所は百蔵山(1003m・山梨県)をチョイス。
行ったとはないが、
首都圏から近く、短距離コースで富士山と山桜の絶景も楽しめるということで選んだ。
山頂から美しい富士山が望める山として大月市が秀麗富嶽十二景の一つに選定している。

果たして登山のブランクが半世紀近い81歳でも登れるのか。
何よりゴルフ命の義弟でも楽しめるのか。

自宅から義父たちを乗せて8時10分に談合坂SAに到着。
義弟家族と合流。
大月ICで降りてファミマに寄る。
義母がQUOカードで支払ってくれると言った瞬間に全員爆買い。

ぼくも生まれてはじめてコンビニでクレープを買う。
(自腹で150円以上のスイーツを買うことはない)
アラフィフになっても親に甘えられるなんて幸せだ。

9時30分、登山口の駐車場に到着。
全員、ウッキウキで用意をはじめると、
嫁が当然「うっそ~~~っ!」と絶叫し、頭を抱えはじめた。

コンビニのトイレに財布などが入ったバックを置いて来てしまったという。
大至急レシートを義母の財布からほじくり出し、コンビニへ電話。
預かってはいないが念のためトイレへ確認に行ってくれた。
トイレを出てからすでに30分経過。
嫁の後に誰も入っていないはずはない。
相変わらずウッキウキの姪っ子と泰楽(ゴールデンドゥードル)以外、超真剣顔でコンビニスタッフの返答を待つ……。

「バッグはありました。 財布も入っています!」
全員ガッツポーズ。
大至急義弟と嫁がクルマで取りに行く。
(ぼくのクルマは奥に駐車しているので出しにくかった)

待っている間にヤマレコで知ったコース上の湧き水をチェック。
登山口から100mもない場所に発見。早速持参した20Lタンクに汲む。

そんなこんなでスタートは10時30分。
最初は杉林が続く。
途中にある湧き水で泰楽が珍しく水をガブガブ飲む。

ブリーダーによるとゴールデンドゥードルは全体的にあまり水を飲まない。
泰楽もそうで、ドッグフードを与える際に毎回一緒にたっぷり水を入れている。
水だけだと一切飲もうとしないからだ。
なのにこの日は、がっついて飲んでいた。
天然水のチカラ?

湧き水を過ぎると中程度の傾斜が開始。
緩急なく、ほぼ一定の角度で続く。
義父はそのコースの先頭に立ち、
無言でガツガツと進む。
「あれ!? 足腰に自信がないんじゃなかったの?」
どうやら北アルプス魂に火がついたようだ。

すると姪っ子が突然はしゃぎだし、駆け上がる。
実は我が家が頻繁に沢登りをしていることから、
「椎名家=ジャングル探検隊」というイメージがあるようで、
今回その仲間となったのがうれしいとのこと。


↑これが7歳児にはジャングル探検に見えるらしい

義弟たちも我が家も
「どうせすぐにバテるだろう」
と遠目に見ていたが、
お義父さんだけ
「転んではいけない」
とついて行く。

81歳なのに競歩選手のようにドドドドドーっと視界から遠ざかってしまった……。

一方で義母がスタートして400mくらいでダウン。
「呼吸が苦しぃ~~っ」
と50m毎に座り込む。

山頂ではみんなでランチを楽しむ予定。
だが、このままだと午前中に登頂してしまうので、
ゆっくり登っても構わない。
我々は義母のペースで登る。

針葉樹林を黙々と登ると、
段々と視線の先が明るくなってくる。
その突き当たりが尾根に出るカーブの手前にある展望台だ。
そこにはなんと満開の山桜が。

ウルトララッキー。
しかも展望台からは富士山がどっか~んと眺められた。

もうここだけでも来た価値十分。
そこからも休み休み登って12時ジャストに登頂(1.5時間)。
残念ながら山頂の山桜はまだつぼみだった。

しかし、眺望は最上級レベル。
でっかい富士山だけでなく、
丹沢などの山々の姿を堪能することができた。

この景色をコースタイムどおりなら約1時間で眺められる。
大変お買い得な山だ。

なのにみんなは大至急ランチの準備。
そんなにお腹が空いた?

ブルーシートを敷いて、
田植えの後の宴会状態。
「目立つかな?」
と思ったが、
この山は大人気のようで、
ソーシャルディスタンスを保ちながら、
50人以上の人たちが同じようにシートの上でくつろいでいた。

義母はヘトヘトになりながらも、
ザックを大事に背負っていた。
彼女はここでその理由を発表。
それはバケツ一杯くらいたっぷりのイチゴを担いでいたのだ。
姪っ子だけでなく、みんな餓鬼のようにむさぼる。
母の愛情は海より深い……

1時間ランチを楽しみ下山開始。
今回は周回コースを選択。
下りも義父が先頭。
やはり追いつけない。
全身から
「まだまだ小僧どもには負けられない!」
というオーラを放つ。

しかし、すぐに傾斜がきつくなり、大幅にペースダウン。
その角度が半端ない。45度は余裕であり、くさり場が続いていた。

ここでずっと義父とデッドヒートを繰り返していた姪っ子が敗北宣言。
「怖いぃ~、死ぬぅ~」
を連呼し、ぜんぜん進まない。

転げまわって全身落ち葉だらけ。

その様子に我々はずっと腹を抱えっぱなし

しかし、そこでダークホースが出現。
「下りなら苦しくないわ」
と今度は義母が先頭に立ち、さっさと下りて行ってしまった。
結局、そのペースは下り終わるまで変わらなかった……

下り終ると舗装道路に。
満開のソメイヨシノが出迎えてくれた。

和気あいあいと撮影会の開始。

4時間12分・4㎞ジャストでゴール。
個人的には短距離・程度な傾斜・最高の眺望で大満足の山行でした。
義父と義母も意外に自分の体力があることを確認できてうれしかった様子。
帰りの車内でぼくが
「お義父さん、本当にすごい。奇跡の81歳ですよ!
と声を大にしていたら、
ちょっぴり照れた様子で、こう語った。
「そんなんじゃないよ。でも一つ自慢に思えることは、
自分が決めたことを一度もサボらなかったことだね。
雨の日も風の日も1万歩歩く。
しっかり野菜を食べる。
ボケないように他人と話をするようにする。
これを毎日欠かしたことがないのが良かったのかもね」
金言とさせていただきます!

さて、肝心の義弟の満足度は!?

微妙……。
「頂上のランチが楽しかったですね」
というコメントのみ。
姪っ子と登山経験者の義妹が最後まではしゃいでいたので、
今後無理やり登らされることはあるかもしれないが……。

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