見所満載で「つまらない」が3分と続かない!
2025年4月27日。
前日は午前中に久慈川をのんびりカヌーで下り、午後は篭岩に登って恐怖体験↓を味わった。
https://large-dog.iehikaku.com/archives/9738
その後は久慈川の河原でキャンプ。
6時起床。
気温10℃。
初めて使用した電気式毛布↓で快適&ぐっすり!
キャンプ歴31年。
なんで今までこんな便利なものを利用しなかったんだろ!?
(昔はモバイルバッテリーに対応していなかったからだ)
この日は一昨年「低山ナンバーワン!宣言」を出した奥久慈男体山に、さくっと登ってから帰宅する予定だ。
カップラーメンの朝食を済ませて、奥久慈男体山の男体山麓駐車場へ向かう。
この道中がちょっと難関。
駐車場の手前ラスト250mの林道が、クルマ1台分の幅しかない。
したがって、すれ違い不可。
対向車が来ないことを神様にお願いしながら進むことになる。
無事に到着したら10台中8番目だった。
結構人気があるんですね。
奥久慈男体山に登る目的は、モチのロンでツツジ。
一昨年は同時期に持方登山口から登ったが、そのときのツツジの百花繚乱ぶりが忘れなれない。
とにかくカラフルで、まるで南国のようだった↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/4431
今回のコースは、持方コースよりも変化に富んでいて楽しいはず。
最初数百mは広葉樹林に囲まれたジメジメエリア。
それでも新緑のグリーンが目に刺さるくらい鮮やかで、さわやかな風が吹いている。
その風に乗ってきつつつきの「コンコンコンコンっ!!」という音が響き渡った。
結構な重低音。
大型種かもしれない。
ここのコースは、休みなく中程度の傾斜が続く。
途中に4か所ほど岩のロープ場があって飽きない。
なにより素晴らしいのは、最初を除いて山頂までずっと足元まで陽の光が届く明るいコースだということだ。
ほとんどの登山道で見かける杉がゼロ。
すがすがしい広葉樹オンリーなので、登っていて気持ちがいい。
肝心のツツジは、前半はほとんどなかった。
東斜面には咲かないのかな?
その代わりに深い黄色のヤマブキが、そこかしこに群生していた。
この黄色はたんぽぽに似ていて、なぜかホッとする色だ。
これはこれでいい!
ほかにもかわいらしいスミレやリンドウがぽつぽつ咲いていて、視界を和ませてくれた。
そして今回の影の主役といえる存在が登場した。
なんですかこの白い花?
ラッパのような形なのでスイセンに似てなくもない。
でも草花ではなく、細い枝に数えきれないほど咲いている。
可憐、かわいい、清楚。
それでいて数が多いので華やかさもある。
一目見てハートを掴まれた。
電波が届くので、グーグル先生に聞いてみる。
ツクバネウツギというそうだ。
今までヤマレコやヤマップで、ツツジ以外の花を目的に登っている投稿を読むと、
「そんな小さい花を見て何が楽しいの?」
と思っていた。
だが、小さくてもたくさんの種類を見つけるのも山登りの醍醐味と知った。
もう今回はツツジなしでもいいかな?
と、自分に言い聞かせ始めたラスト400m。
先に歩く嫁さんが「ほら、ここにツツジがたくさんあるよ!」と叫んだ。
大至急ダッシュ!
見上げると200個ぐらいありそうなヤマツツジの蕾だった。
これはもしかするともしかするかもしれない。
ちょっとだけワクワクしながら進むと――
あるわあるわ、右を見ても、左を見ても、上を見ても、下を見ても、朱色、白、紫とつつじの花だらけ!
淡いピンクのなんて桜にそっくり!
8割は蕾だったが、月居山方面との分岐点手前から東屋までの300mはツツジの回廊だった。
これは持方登山口よりもはるかに多い!
1週間後に来たら鼻血を出しながら気絶してしまうかも。
方角を確認すると、西と北の斜面だった。
ツツジは直射日光を嫌う?
ご機嫌で山頂へ。
団体さん多し。
でも皆さんマナーがよく「邪魔になるから先に進みましょう!」と素早く行動していた。
この山の好感度がさらにアップ。
祠の後ろからの眺望は、新緑のパッチワークだった。
山肌のグラデーションが美しくなるのは、紅葉の季節だけではなかったのですね。
山頂標識から祠を望む定番の景色も、もちろん撮影。
祠には温度計が設置されていた。
気温19℃。
道理で立っているだけで汗ばむのか。
15分だけ休憩してピストンで戻る。
往復2時間36分・2.4㎞でゴール。
短距離なのに時間がかかっているのは、それだけ立ち止まって楽しんだ証拠。
奥久慈男体山は、秋も一流だったが春も一流だった。
ずっと中程度の傾斜で、そこそこ登りごたえがある。
そして見所満載で「つまらない」が3分と続かない。
来年はツツジの満開を狙ってゴールデンウィークの後半に再訪します!
ちなみに秋の奥久慈男体山はこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/8606
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