犬と川遊び「飛び込みと滝登りを思い切り楽しむ」安倍川支流(静岡県)

飛び込み可能な3つの淵が復活!

第2ラウンドはシャワークライミング(沢登り)をやりに支流へ。
ここは豪雨の爪痕が毎年拡大している。
今年も沢沿いの林道が崩れていた。

2年前には上流でウルトラ大規模な崖崩れがあって1年くらい濁りが取れなかった。
その影響だと思うが、お気に入りの3つ連続のプール(淵)が全部埋まってしまった。

・透明度が高い
・水温も高い
・魚が多い
私の中ではトップクラスに素晴らしい川だったので身もだえるほど残念。
さて、今年はどうなっているのか?

シャワークライミングを開始してすぐに浅めの淵で泰楽と遊ぶ。
潜るとこの透明度。

20mは突き抜けている。
こんなにキレイだった!?
どうやら崖崩れの土砂がきれいさっぱり流されたようだ。
しかも魚が多い。

楽しい!
浅いといってもぎりぎり飛び込み可能。
泰楽をおもちゃで釣ると、秒で掛かった!

こんなに積極的な泰楽は今までにない!
父ちゃんマジでうれしいよ!

さて、肝心の3つのプールは、最初の滝(左側)がある淵は下流の半分が埋まっていた。

ここは昨年よりひどい状況。
でも奥の半分では飛び込みOKだった。

2番目と3番目は完全復活。
水深1.8mと2m。
余裕で飛び込みができるし、十分に泳ぎ回れる。
泰楽もおもちゃを追いかけて大車輪の活躍。

私もベルトコンベアのように飛び込みを繰り返した。
午後スタートだったので、
2~300mしか遡れなかったが、やはりここは関東近辺では最高の遊び場だ。
(ただし、ヒルはいます)

18時20分。
野営は広い河原で。
泰楽は薪拾いをお手伝い。

私にとって日暮れ時のこの作業は結構大事な儀式だ。
昼間は時間に追われるように遊びまくるので、
ここでのんびりモードに入れ替える。
なので多少時間をかけて薪を拾いたかったのだが、
河原のそこかしこに良質なのが落ちていたので、
5分くらいで済んでしまった。
まぁせっかちだから、それはそれでありがたいのだけれど。

暗くなり切る前に大至急、3人でビールをゴクゴク飲んで、
牛肉をジュウジュウ焼き、
暗がりに包まれる頃にはワイン&焚き火タイムに突入。
(泰楽もイケるクチです)

なぜか炎が極彩色。
オレンジだけでなく、
エメラルドグリーンやブルーの光がまたたく。
美しいが不思議。

これを眺めていて去年買った花火の存在を思い出す。
今年初の花火大会開始。
泰楽は火を怖がらない。

打ち上げ花火にもビビらない。
ワンコの中にはショック死する子もいるらしい。
野性味ゼロだが花火が大好物の我が家にとっては良かった。

突然、嫁がうつろな目をして
「明日はヘルメットをかぶって滝登りをします!」
と宣言。
そろそろ潮時だ。
では早めに寝ましょう、と10時20分に就寝。

ところが身体が色々と言うことを聞かなくなるアラフィフ。
1時過ぎに小用のために目が覚めてしまった。
仕方なくデリカのスライドドアをそっと開ける。
(といっても電動なので「ウイ~ン」と音がするけど)

「酔っコラショ」と足を地面に付けてから、何気なく夜空を見上げる。
そして
「うーわわぁ~~!」
と叫ぶ。
目が潰れるほどの星のきらめきだ

もう星というレベルではない。
スマホごときでは写らなかったが、
点々と夜空に広がる星と星の間を、ホコリのように細かな輝きが埋めている。
つまり輝きの密度が半端ない。

一人で
「うわっ、うわっ、うわっ」
と興奮していたら、嫁さんが起きてしまった。
「やばい、怒られる!」
と身を縮めた直後、
「うわっ、うわっ、うわっ」
という絶叫。
彼女もスマホカメラマンに変身していた。

泰楽はそんな様子をシッポをぶるんぶるん振り回して応援。
思う存分シャッターを切って大満足で全員二度寝。

5時15分起床。
最近の我が家のキャンプは、夜も朝も時短メニュー。
宿泊は遊ぶ時間を確保するために仕方なく行っている、
という位置づけだ。
さっさとまるごとチョコバナナを食べて、昨日の支流へ出かけた。

7時20分にシャワークライミング開始。
今回の目標は、嫁さんが滝登り、私が最上流部の確認。
ところがどっこい。
3つのプールが楽しくて楽しくて飛び込みを繰り返す。

泰楽はこの日も絶好調。
誘えばいくらでも飛び込んでくれる。
父ちゃん、このときを待っていたんだよ!

快晴の早朝なので、より透明度が増している。

軽く1時間半は遊んでしまった。

そして、いよいよ嫁さんが滝登りに挑戦。
その滝は高さ5mほどで、下半分くらいは垂直に落下している。
つまり登りの半分は垂直。
しかも岩壁は当然ながら濡れている。

「そんなところなぜ登る?」
不思議で仕方がない。
だが、彼女はやる気まんまんだ。
実は昨年も登っているので、余裕と思っているらしい。
小躍りするように滝壺を泳ぎ、岩壁に取り付いた。
泰楽がいつものようについて行く。

でも、どう考えても握力がないコイツが登れるワケがない。
説得して呼び戻す。

すってんころりん、頭ガチン!となるのでは?
ハラハラしながら見守る男性チーム。
そんな気持ちをちっとも理解せずに彼女はサクサク登る。
その動きに一切無駄なし。

そしてわずか1分くらいで登頂してしまった。
う~ん、この人を会社員にしておくのは、日本国の損失ではないだろうか?

「やってみれば簡単だよ。おいでよ!」
彼女が満面の笑みで手招きする。
ここで行かなきゃ男が廃る。
「ならば!」
と気合を入れて30㎝くらい登ってみる。
しかし、そこから上に行けるイメージがまったく湧かない。
怖い。
足がすくむ。
絶対に無理!

↑滝の上から嫁さんが撮影

続いて最上流部へ探検。
日当たりのいい日本庭園のような地点からシャワークライミングを開始。

途中で昨年確認した巨大崖崩れ地点が。
幅100m以上、高さ7~80mに渡ってごっそり崩れている。
まるで爆撃か噴火の跡のようだ。

とはいえ、すでに緑が覆いはじめ、樹木がないので明るい。
これ以上、豪雨が降らないことを願いつつ先に進む。
所々にクリスタルブルーに広がる淵があった。
どこも魚が多い!

しかし、すべて浅くて飛び込めない。
砂防ダムがなくても淵は埋まっていくのですね……

結局、飛び込み地点ゼロのまま、
大きな滝&奇樹に突き当たる。

あら? ここには昨年も来ていましたね。
忘れてた。
まぁ、3つのプールより上流に行っても無駄と再確認できたので、
良しとしましょう。

時刻は11時過ぎ。
帰りの渋滞を気にしていたのに4時間も遊んでしまった。
とにかく、3つのプールが復活していてよかった、よかった。

 

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