カヌーをはじめて6年目。
今年はもっとも天候に見放された年となった。
梅雨明けは7月の末。
やっと明けたと思ったら連続して台風が上陸……。
「じりじりと太陽が照りつける水面を涼しい顔して漕ぎたい」
「それに飽きたらいつでもザブンっと川に飛び込みたい」
「透明度バツグンの渓流で泰楽(ゴールデンドゥードル)とシュノーケリングをしたい」
全部ガマン・ガマンの毎日💧
台風10号が通過し、
関東の川ならば、なんとか目標が達成できそうな天候になった。
(本当は冷たいはずの渓流でも海パン一丁で泳げる静岡に行きたかったが濁りが取れていなかった)
自宅(千葉県)を4時55分に出て8時30分に大松橋をスタート。
その後台風で平常時の110㎝のまで上昇。
2日後の当日はそこから20㎝減った92㎝だった。
なので水にまだ濁りがあり、流れも速かった。
そのため鮎釣りのメッカであるにもかかわらず釣り師はコース後半に10人くらいいた程度。
しかも川幅が広いのでまったく問題なかった。
漕行は快適そのもの。

のんびり・ゆったり
しかも周辺に人工物が見えず、
水が臭うことも少ない。
そして直線が多く、水深もある程度あるので、
漕ぐのに飽きたらいつでも飛び込んで、
身一つでぷかぷか浮きながら下れる。
これが那珂川の特徴だ。
この日もスタートして10分で飽きてしまい、
嫁が飛び込むとすかさず泰楽も後に続いた。


3人で交代してかなり長時間浮かんで進んだ。
途中で100mほどの長い瀬があり、泰楽は結果的に人生最長の遠泳記録を樹立。
合計1kmくらい泳いだはず。
2級以上の迫力ある瀬はないが、
カヌーから降りて水面に浮かんでゆっくりビールを飲める川は関東近辺ではここしかない。
暑い時期に必ず1度は下りたい川だ。
7.5km、1時間43分の川旅だった。
その後は大至急那須方面へ移動。
目的地はクロカンタイプの4駆でないとたどり着けない秘境。
とはいえ、頻繁にジムニー愛好者が来ているようなので、
心配したがこの日は貸切だった✨
なぜならたどり着く前の林道に倒木があったから……
しかしここで諦めるわけにはいかない。
お盆後半というのにまったく「夏」を体感していないからだ。
躊躇なく薪を回収するための携帯ノコギリを持ち出し、
撤去作業を開始した。
これで30分のロス
大至急ウェットスーツに着替えて川遊びだ!
勢いあまって袖に足を通しながらも着替え終え、
川に向かうと、こちらも2日前の台風の影響で水位上昇&若干の濁り。
絶好調の透明度は20m近いのにこの日は5m程度。
だが、そんなことに構っていられない。
次回はいつ来られるか分からない。
とにかく飛び込むのだ!
はじめて知ったのだが泰楽は私より泳ぐのが速い。
こんな不格好な立ち泳ぎ↓なのになぜだろう?
このような様子を眺めながら
「うん、うん。嫁も泰楽も急流を満喫しているねぇ。
父ちゃん苦労して来た甲斐があったよ」
と目頭を熱くしてしまった。
だが、後から嫁に聞いたところによると、
この日は増水気味でパワーがあり、流される際に数カ所を岩に強打。
結構痛い&怖かったらしい。
私は、といえば一心不乱に淵へ飛び込んだ。
最深部は2.6m。
足からの次は頭から。
その次は腹から。
その次は……
こんなに楽しい川遊びだが、
たった一つだけ大きな・大きな。そして大ーーーきなネックが。
それはアブ地獄だ!
夏の渓流は水がキレイになればなるほど、
アブが発生する。
その数は半端ない。
常に視界の中に100匹はいる。
口を開けると入って来るくらいいる。
シュノーケルのマスクをつけると普通に中にいるくらいいる。
しかも少しでも肌が露出していると、
すかさず噛んでくる。
その後が身もだえるほどかゆい💥
そのことは事前に知っていたが、
「ウェット着てるから大丈夫っしょ」
と安易に考えていた。
ところがどっこい!
手の甲噛む。
首噛む。
まぶた噛む。
1時間後にはわんわんと男泣きしてしまった。
とはいえ、プラスマイナスでいえばプラス。
はじめて家族3人で一緒に流されて大満足だった。
アブは夕方6時くらいになると、どこかえ消えてしまった。
そこからはゆったりキャンプタイム。
知人にもらった花火もやった。
最近のは私が小学生のころのとはぜんぜん違って高性能。
たとえば、線香花火のようなはかない瞬きが1分以上続くものもある。
大人でも意外に楽しぃ。
ちなみにミヤマクワガタを捕まえようと、
捕虫器用 蛍光灯を装着したランタンを仕掛けたが、
カブトのメス1匹しか飛んでこなかった。
残念。