あそこまでゆっくり遊べる淵はなかなかない
水位:玉川0.48cm
8月10日、静岡県の中河内川へカヌー&川遊びに行ってきた。
8時40分、ゴール予定地の西山橋に到着(自宅から3時間50分!)。
ここは地元の川遊びの聖地らしい。
立派なトイレもある。
この時点でBBQ客約10台。
クルマ回収用の折りたたみ電動自転車↓を置く。
ヤナギの森はカブトのオス2・メス1とコクワメスのみ。
カブトのオスは両方ともカナブンサイズ。
あまりにかわいいので飼おうと翌日に採りに行ったが普通サイズに成長していた――。
Before
After
チャリを置いてスタート地点の玉川中学校跡地へ移動。
クルマを降りると蝉しぐれが全身にぶち当たってきた。
気温30℃。2秒で汗ばむ。
10時、ダウンリバー開始。
水位は昨年よりも20㎝高い。なのに水深が20㎝しかない。ギリギリ漕げる限界水位。なぜ?
川幅が広くなった気がする。
前回は右側に消波ブロックがあった。
それが水没している模様。その分川幅が広くなり、浅くなったようだ。
水位と同じくらい気にしていたのが水質。
このエリアの川は、気田川をはじめほとんどが白濁している。
ここもそう。生活排水の濁りを感じることはなく清々しいが、潜っていて楽しくはない。
ところが今回は普段より透明度が高かった。
いつもは白濁により1mだが、この日は3mくらい見通せた。
玉川橋の手前にはいつも1級の瀬があった。
しかし今回は浅くて2mほど歩いた。
お盆期間中ということで川遊び客が多い。
玉川橋の下でもBBQを開催しており、チワワ3匹とミーアキャット1匹も参加していた。
そのうちチワワ2匹が泰楽に気づいて追いかけてきた。
チワワはよく吠えるイメージがあったが、その子たちは笑顔で追いかけて来るだけ。
かわいかった。
橋をくぐると西河内川と合流して水量がアップする。
やっとのんびり漕げる?
ところがこの日はいったん合流するものの、すぐに二又に分かれていた。
そんなことあるの!?
それでも水深は30㎝にアップ。
嫁さんはたまらず飛び込む。
泰楽がうらやましそうに彼女を見つめる。
「いいよ」と声をかけると同時に飛び込んだ。
この先数百mの場所に、ターザンロープがある淵がある。
3年前まで深さが1.8mあり、2年前に埋まり、1年前に1.6mまで回復した。
今年も飛び込めるのか!?
淵は真っすぐ流れて森に付き当たった場所にある。
しかし、目を凝らすと流れは森の手前でカーブしているようだ。
つまり「流れが変わった」のだ。
嫌な予感しかしない。大至急、近づく。
ターザンロープの真下は水深30㎝の池になっていた……。
そして流れはその手前で右カーブしている。
カヌーから見下ろすと水深70cmが10mくらい続いていた。
つまり飛び込みは不可。
とにかく身体一つで流されるのが大好物な嫁さんは、水深が70cmもあれば大喜び。
満面の笑顔で泰楽と10m競争を5回繰り返していた。
私は肩をがっくり落として、とりあえずシュノーケリングを試みる。
水温推定23度。
これなら海パン一丁でもOKだろう。
それに意外に大きめの魚がいるではないか!
15cmくらいのが群れている。
「鮎か!」
川底の岩にしがみついて凝視。
なんてことはないウグイだった。
ここのウグイは大きいんですね。
カヌーをはじめてよく分かったが、川の流れは1回の豪雨で大きく変化する。
今年淵がなくても来年はあるかもしれない。だから落ち込んではいけないのだ。
気分を切り替えて再出発。
泰楽が自分のパドルを拾ってきて、「ボクちゃんだって漕ぎますよ!」と自己アピールを開始した。
夫婦で「えらいねぇ、えらいねぇ」と言い続ける。
テンションをキープしておかないと、いざというときに遊んでくれないからだ。
しばらく漕ぐと、流れはなんと3つに分かれていた!
さらに水深が浅くなるのか!?
どちらに進むのが正解なのかわからないのでとりあえず一番左を漕ぐ。
結果、不正解。
岩だらけで50mほど歩く。
歩くのが大嫌いな嫁さんが無口になってきた。
やばい
アウアウしはじめたら最悪の事態が登場。
まさかの消波ブロックで行き止まりになっている!
カヌーを担いで隣の流れに移動しなければならないのか!?
消波ブロックに登って先を確認。
川幅いっぱいに消波ブロックが埋まっている。
どこもかしこも水深10㎝。
つまり隣の流れに移動するのは無意味ということ。
ここで流れをせき止めている消波ブロックを乗り越えれば、その先は隣と同じ状況だ。
「あぁ~、今日はよく歩くなー」とつぶやきながら視線を下に移す。
「んっ!? 目の前にあるのはブルーの水をたたえたプールではないのか?」
灯台下暗し。
「せき止められている=天然プール」だったのだ!
大至急、スントコア↓で水深チェック。
中心部1.6m。
だが中心部に飛び込み台がないから飛び込めない。
しかし、脇から横方向にだったらイケるのではないか?
泰楽と一緒にやってみる!
できた!
私が喜べば泰楽も喜ぶ。
そして嫁さんは「これでやっと思い切りバタ足で泳げる」とご満悦だ。
泰楽はここではじめて泳ぎ中からの潜水をマスターした。
泰楽がパドルと言い張る木の棒を投げてやると沈んでも潜って取ってくるのだ。
お前は誰だ?
やっぱりテンションをキープさせておいてよかったー!
青い空、青い川面、白い入道雲、天然の貸切プール。
結局ここで1時間遊んでしまった。
しかしここからが今回最大の難関だった。
カヌーを担いで消波ブロックを乗り越えてから100mの歩きを強いられた。
その後の数百mはのんびり区間。
全員で乗ると2~3m歩く区間が2ヵ所あったので交代で降りる。
金久保橋の下に50㎝の落差あり。
その先再度100m歩く。
やっとカヌーに乗ったら1級の瀬が登場。
泰楽だけ沈。
西山橋の1mの段差にカヌーを落として100m漕いでゴール。
2時間49分・4.3㎞の川旅だった。
このとき12時48分。BBQ客は約50台になっていた。
泰楽は後片付けにも前向き
私はプールで遊べたので結構満足。
あそこまでゆっくり遊べる淵はなかなかない。
なんなら1日いてもよかった。
一方で嫁さんは歩くことにご立腹。
「こんなのやってられっか!」と安倍川との合流点にある長い瀬に飛び込み、100mほど流されていった。
私もお付き合いで飛び込む。
腰を岩に強打。
もう二度とやらない。
さぁ、次は支流で川遊びだ!
つづく↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/7608
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