対岸の森の間から満月が上がった
水位:黒羽52㎝
前記事の最後に「よいお年を!」とご挨拶をしたが、今年中に書きたいことがまだまだ残っていた。
11月に全予定を終了したカヌーの記録を書き切っていなかったのだ。
さて、今回は10月初旬の話。
定番の那珂川へ向かった。
コースは大松橋⇒漁協まで。
9時10分スタート。
水位が低いからか透明度は3m。
那珂川では最高クラス。
相変わらずのんびり&雄大。
けっしてきれいな川ではないが、
気持ちいぃ~。
いつもは直立不動でカヌーに乗る泰楽(ゴールデンドゥードル)もリラックスしているようだ。
所々に漁協が簡易ヤナのようなものを作っていて、通過できるのは白い旗の間のみ。
鮎釣り師の数も最多クラス。
しかし川幅が広いので何とか避けられる。
歩いたのは竿のアーチになっていた一か所のみ。
水位が低くて歩いた場所はゼロ。
のんびり泳ぎながら下って2時間11分・8.6㎞。
クルマ回収のチャリ25分・7㎞。
適度な流れと瀬があって期待どおりだった。
その後はこれまた定番の那須の山奥の川へ。
上流は地元GO OUT(おしゃれ雑誌)系テントが3つ。
マウンテンバイクツアー10数人。
未舗装路のかなり奥なのに結構知られている模様。
若干下流の我々のキャンプ地は無人。
頭上が開けていたのであえていつもより奥の河原で野営。
これは結果的に大正解だった。
水位は前回より20㎝くらい低い。
そのためか透明度はバツグンの20m!
今までで一番きれいだった。
複数ある淵には必ずヤマメの群れが。
しかもその群れに1匹は20cmオーバーがいた。
群れのヤマメは陽光を受けて鮎のようにキラキラ光る。
嫁さんは、あまりのきれいさに大興奮。
大至急流れに身を任せていた。
(また打撲多数らしい……)
私も飛び込み三昧。
水深3m。
何度やっても飽きない。
ただし、水温は鼻がもげるほど冷たい。
セミドライウェット+グローブ必。
夜は対岸の森の間から満月が上がった。
この日は確か十五夜の翌々日。
月光だけで本が読めるほど明るい。
「ちゃらちゃら」
と奏でる川の流れ。
「ぱちぱち」
とはぜる焚き火。
「凛」
とした初秋&標高700mの空気。
半径2㎞には誰もいない……。
(翌朝上流のキャンパーはいなかったので、それなら5㎞)
またもや嫁は興奮して、今まで焚き火にはまったく興味がなかったのに、突然キャンプファイヤー係に。
私がうっとり夜空を見上げている間に、火柱が1m近く上がっていた
大至急、テーブルから焚き火台を離す。
そのまま二人とも2時間ほどうたた寝。
寒さを感じて起きると23時30分。
見上げると「うそだろぉ」と漏れるほどの星が覆いかぶさってきた。
翌朝は寒いのでゆっくり7時30分に起床。
朝食後にのんびり川の中を散歩。
渓流は大雨の影響で頻繁に流れが変わる。
この日も1か月ほど前に台風が上陸したので、森の中にも支流ができていた。
生まれたての川。
これがいつか本流になるのかもしれない。
那須の紅葉は早い。
そこで午前中に撤収し、沼ッ原園地へ行く。
駐車場は満車に近かった。
標高1230m。
紅葉は一分咲きだがあった。
仕方がない。
今度こそこの記事で2020年は最後になりそうです。