冬になると毛を大胆に切る。
さらに足のかかととあごの下は、

我が家の冬のお楽しみは、
なので毛を伸ばしたままだと、

でいいことがない。
だからといって剃り上げたら霜焼けになるでしょ!?
嫁が先頭に立つと、
「オレが母ちゃんを守るぜ!」
ドヤ顔で振り向く。
しかもこの行動が5時間後でも6時間後でも続くので、
寒さは感じていないようだ。
霜焼けにもなったことがない。
それよりも真夏の渓流で泳がしたときの方が寒そう。
15分でガタガタ震えて水に入るのを断固拒む。
さて、前置きが長くなったが、
雪山に行くなら暖かいブーツは必需品だ。
ムートンブーツをイメージする人も多いと思うが、
これは防水仕様ではないので雪山には向かない。
(EMUがあるが雑に扱うには高額過ぎる)
そこでここ数年はザ・ノースフェイスの
を履いている。
こいつは防水仕様だし、
UGGやEMUに比べれば安価だし、
何より暖かいので、
雪山に限らずサーフィンから犬の散歩まで毎日履いている。
毎日履けば当然汚れる。
だから購入時に撥水スプレーをかけていたが、
それでも汚れる。
何しろ海へ行って波がないと、
近くの低山をこのブーツで登っていたりしたから……。
なので12月初旬に自分で洗うことにした。
ネットで調べると、
通常の洗濯洗剤できれいになるようだ。
とはいえ、この形状のものを洗濯機に入れる気にはなれなかったので、
1.まずは外側を濡らして、
2.洗剤を塗り、
3.指先でゴシゴシ全体をこする
方法を試してみた。
すると何ということでしょう!
防水仕様ではなかったのか?……。
嫌な予感。
でもやってしまったものは仕方がない。
とりあえず干すことにした。
👀





こうなったら素人ではどうすることもできなそう。
大至急ノースフェイスへ電話をした。
担当者
「おそらく洗剤が残っているからだと思います。
もう一度丁寧にすすいでください」
そう言われても、もう自信がない。
ノースフェイスで対応してくれないのだろうか?
ご自身でやってダメなら靴専門のクリーニング店に相談することをお勧めします」
ちなみにこの靴は防水のはず。
なのに洗っているときに染み込んできたワケは?
担当者
「防水仕様になっているのは靴底から数cmまでです。
ですから長靴のように使用しないでください」
残念!
とりあえず大バケツにガンガン水を入れながら、
すすぐことにした。
その結果は?
まったく状況は変わらず……。
きれいな虎模様が残った。
しかも思いっきり濡らしたので、
なかなか乾かず、
毎日、毎日新聞紙を丸めて入れても、
中綿から水分が抜けるまで1週間かかった。
そして、乾いた段階で近所の靴の修理店へ持ち込むことにした。
同店は以前、20年履きこんだダナーライトを塗り直してもらったことがある。
仕上がり具合は大満足。
ここなら大至急きれいに染みを取ってくれるはずだ。
担当者の前にブーツをドンっと置く。
すると、
彼の表情が明らかに曇っていく。
担当者
「こっこれはうちでは無理ですね。
当店は革靴を得意としてるので、
布の染み抜きは別の業者に出しています。
でも、ここまで広範囲に染みがあるのはできないはずです」
はずです、ということは可能性はある?
担当者
「いや、正直に言いますが無理です……。
布製なのでむしろ衣類のクリーニング店に相談した方がいいと思いますよ」
どうやらたらい回しの予感。
でも諦める訳にはいかない。
諦めたら1万5000円を捨てることになる。
肩をがっくり落としながら、
店先で
「地名 クリーニング 靴」
と検索してみた。
すると今いるところから1㎞離れたところに1店、
2㎞離れたところに1店あった。
大至急近い方へアクセルを踏む。
クリーニング店のカウンターにブーツをドンっと置く。
すると、
彼女の表情が明らかに曇っていく。
担当者
これはうちから専門業者へ出すことになります。
ですから大体1ヵ月くらいかかると思います。
費用ですか?
5000円はすると思いますよ」
5000円なら買い替えるよりは安い。
ギリギリ許容範囲。
でも、1カ月は困る。
年を越してしまい、
寒さのピークを迎えてしまうからだ。
検討させてください、と告げてクルマに戻り、
残る1店に電話で相談をしてみた。
担当者
「ブーツは布製ですか?
ならば自社工場で対応できると思います。
うちは染み抜きが自慢ですから。
とにかく一度見せてください」
大至急アクセルを踏んだ。
担当者
「う~ん。
確かに広範囲ですね。
でも職人に見せれば『できる』と言うかもしれません。
2~3日預かっていいですか?
できるということなら費用は、
クリーニング代2000円+染み抜き代1000円+消費税です」
はじめての好感触!
迷うことなく預けることにした。
そして翌日、電話が鳴った。
担当者
2週間ほどお時間をください」
2週間なら年末に間に合う。
くれぐれもよろしくお願いします、と依頼することにした。
と、いうことで2週間後受け取ったブーツがこれだ!
👀


「こんなに履きたくないもん!

というレベルではない。
合格!
「染みの原因は、洗剤でした。
よほど丁寧にすすがないと洗剤は落ちないそうです。
職人もそこが一番大変だったと言っていました」
もうこんな思いはしたくない。
洗剤がダメなら、もしかして撥水スプレーもNGか?
再度ノースフェイスへ電話をしてみた。
担当者
ただし、必ず”フッ素系”にしてください。
まれに”樹脂系”もあるようですが、こちらは使用しないでください」
さすが大人気のノースフェイス!
「しばらくお待ちください」
と言われることなく、即答だった。
今回で学んだこと
2.どうしても洗剤を使いたいなら鬼のようにすすぐこと