ザ・ノースフェイス「ヌプシブーティ 」(スノーブーツ)の洗い方

洗剤で洗うとトラ模様になる!?
いよいよ冬が来た。
わが家の冬の楽しみは犬連れの雪山登山だ。

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泰楽(たいが・ゴールデンドゥードル)は、雪を見た途端にぴょんぴょんと跳ね回り、嫁さんが先頭に立つと、
「ボクちゃんがお母しゃんを守るぜ!」と大口を叩いて狭い登山道を無理やり抜かして、ドヤ顔で振り向く。

さて、雪山に行くなら暖かいブーツが必需品だ。
暖かいブーツといえば、ムートンブーツをイメージする人も多いと思うが、これは防水仕様ではないので雪山には向かない。
(EMUがあるが雑に扱うには高額過ぎる)

そこで数年前からザ・ノースフェイスのヌプシ ブーティーを履いている。

2024年現在使用のもの
こいつは防水仕様だし、UGGやEMUに比べれば安価だし、何より暖かいので、雪山に限らずサーフィンから犬の散歩まで毎日履いている。

毎日履けば当然汚れる。
だから購入時に撥水スプレーをかけていたが、それでも汚れる。
何しろ海へ行って波がないと、近くの低山をこのブーツで登っていたりしたから……。

なので12月初旬に自分で洗うことにした。
ネットで調べると、通常の洗濯洗剤できれいになるようだ。

とはいえ、この形状のものを洗濯機に入れる気にはなれなかったので、
1.まずは外側を濡らして、
2.洗剤を塗り、
3.指先でゴシゴシ全体をこする
方法を試してみた。

すると何ということでしょう!
どんどん水が中に染み込んでいくではありませんか。
防水仕様ではなかったのか?……。

嫌な予感。
でもやってしまったものは仕方がない。
とりあえず干すことにした。

そして三日経った状態がこれだ……。

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見事なトラ模様……
予感が的中してしまった。

こうなったら素人ではどうすることもできなそう。
大至急ノースフェイスへ電話をした。

担当者
「おそらく洗剤が残っているからだと思います。もう一度丁寧にすすいでください」

そう言われても、もう自信がない。
ノースフェイスで対応してくれないのだろうか?

担当者
「ウェアの修理は行いますが、クリーニングは行っていません。ご自身でやってダメなら靴専門のクリーニング店に相談することをお勧めします」

ちなみにこの靴は防水のはず。
なのに洗っているときに染み込んできたワケは?

担当者
「防水仕様になっているのは靴底から数cmまでです。ですから長靴のように使用しないでください」

残念!
とりあえず大バケツにガンガン水を入れながら、すすぐことにした。

その結果は?

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まったく状況は変わらず……。
きれいな虎模様が残った。
しかも思いっきり濡らしたので、なかなか乾かず、毎日、毎日新聞紙を丸めて入れても、中綿から水分が抜けるまで1週間かかった。

そして、乾いた段階で近所の靴の修理店へ持ち込むことにした。
同店は以前、20年履きこんだダナーライトを塗り直してもらったことがある。
仕上がり具合は大満足。
ここなら大至急きれいに染みを取ってくれるはずだ。

担当者の前にブーツをドンっと置く。
すると、彼の表情が明らかに曇っていく。

担当者
「こっこれはうちでは無理ですね。当店は革靴を得意としてるので、布の染み抜きは別の業者に出しています。でも、ここまで広範囲に染みがあるのはできないはずです」

はずです、ということは可能性はある?

担当者
「いや、正直に言いますが無理です……。
布製なのでむしろ衣類のクリーニング店に相談した方がいいと思いますよ」

どうやらたらい回しの予感。
でも諦める訳にはいかない。
諦めたら1万5000円(2015年購入)を捨てることになる。

肩をがっくり落としながら、店先で「地名 クリーニング 靴」と検索してみた。
すると今いるところから1㎞離れたところに1店、2㎞離れたところに1店あった。

大至急近い方へアクセルを踏む。
クリーニング店のカウンターにブーツをドンっと置く。
すると、彼女の表情が明らかに曇っていく。

担当者
「ここまでたくさんの染みは見たことがないですね……。
これはうちから専門業者へ出すことになります。ですから大体1ヵ月くらいかかると思います。
費用ですか?
5000円はすると思いますよ」

5000円なら買い替えるよりは安い。
ギリギリ許容範囲。
でも、1カ月は困る。

年を越してしまい、
寒さのピークを迎えてしまうからだ。

検討させてください、と告げてクルマに戻り、残る1店に電話で相談をしてみた。

担当者
「ブーツは布製ですか?
ならば自社工場で対応できると思います。うちは染み抜きが自慢ですから。とにかく一度見せてください」

大至急アクセルを踏んだ。

担当者
「う~ん。
確かに広範囲ですね。
でも職人に見せれば『できる』と言うかもしれません。
2~3日預かっていいですか?
できるということなら費用は、クリーニング代2000円+染み抜き代1000円+消費税です」

はじめての好感触!

迷うことなく預けることにした。

そして翌日、電話が鳴った。

担当者
「やはり自社工場で染み抜きできるそうです。2週間ほどお時間をください」

2週間なら年末に間に合う。
くれぐれもよろしくお願いします、と依頼することにした。

と、いうことで2週間後受け取ったブーツがこれだ!

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若干、白い跡が残ったが、「こんなの履きたくないもん!というレベルではない。
合格!
担当者
「染みの原因は洗剤でした。
このブーツは中綿がたっぷり入っているので、よほど丁寧にすすがないと洗剤は落ちないそうです。職人もそこが一番大変だったと言っていました」

もうこんな思いはしたくない。
これから自分で洗う際は洗剤は使わないようにしよう。

ところで洗剤がダメなら、もしかして撥水スプレーもNGか?
再度ノースフェイスへ電話をしてみた。

担当者
「撥水スプレーはOKです。ただし、必ず”フッ素系”にしてください。まれに”樹脂系”もあるようですが、こちらは使用しないでください」

さすが大人気のノースフェイス!「しばらくお待ちください」と言われることなく、即答だった。

今回で学んだこと
1.ヌプシブーティーは洗剤で洗わない
2.どうしても洗剤を使いたいなら鬼のようにすすぐこと
3.防水仕様は靴底から数cmまで

以上、今回は犬のネタではありませんでした。
では、良いお年を!
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