千葉県民で初めて登山するならこの山!
12月中旬の土曜日の昼過ぎ。
千葉県一宮町にいた。
北風びゅーびゅーで、ちっとも波が良くない。
午前7時くらいの九十九里浜近く
こんな日は、「いつかは行かなくては」と考えていた三舟山(千葉県君津市)が気になる。
以前、年始に登った際、紅葉の名残がたくさんあったからだ↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/3743
もしかしたら、12月中旬ならまだ錦秋を楽しめるかもしれない。
三舟山は標高138mで、登山というよりハイキングコースだ。
午後からでもサクっと登れるから今からでも間に合う!
14時15分、三舟山駐車場に到着。
ここには綺麗なトイレのほか案内所もあり、ハイキングルートや注意事項などくわしい情報を入手できる。
登山口は駐車場のすぐ脇だ。
最初は軽自動車なら通れそうなほど幅広い緩斜面を登る。
周辺の木々の多くは、コナラやスダジイ、マテバシイといった広葉樹。
千葉の山らしい濃い緑の常緑種ばかりだが、所々真っ赤なもみじも見える。
また、遠くに目を凝らすと、隣の山肌がカラフルなモザイク模様になっているではないか!
これは期待できるぞ!
泰楽は「ボクちゃん、紅葉よりも棒です。大至急探してください!」とうるさい。
ずっとくわえさせて歩く。
山頂部に近づくと、いきなり桜の森になる。
写真に写っている木のほとんどはオオシマザクラだ。
これはソメイヨシノの原種。
子どもほど派手に咲かない種だが、ここが満開なった日はさぞや華やかだろう。
とはいえ、三舟山の山頂は、思いっきり地味。
竹藪の中で眺望はない。
スタートから泰楽と遊びつつ30分弱で到着した。
さて、お楽しみはここからだった。
山頂付近には、かなりの数の色づいたもみじが繁茂していた。
もみじ谷のような場所もある。
ただし、2024年12月中旬時点では、3割が落葉していた。
たぶん1~2週間遅かった……。
だが、美しい部分だけ切り抜けばこんな具合だ↓
やはり狙い通り!
三舟山は桜だけでなく、紅葉の山でもあった。
しかもこの山は1年中楽しめる場所もある。
ちょうど紅葉地帯を抜けると展望台があるのだ。
ここからの眺望は、たった標高138mの低山とは思えない。
視界がスコーンと東京湾を飛び越えて、ずらっと並ぶ大都会のビル群を見渡せる。
青い海をバックに、すいーっと白く伸びる東京湾アクアラインの眺めは爽快だ。
視線を落とすと、目が覚めるような晩秋のパッチワーク模様が広がっていた。
泰楽が「棒を投げてください」と言うのを無視して、しばらく眺める。
紅葉良し、眺め良し。
大満足で下山を開始した。
下りは、そこそこ急な階段が100mくらい続く。
膝痛持ちとしては、少々不安だったが問題なかった。
心配な人はトレッキングポールを用意した方がいいだろう。
階段を下り切ったらイチョウの真っ黄色な絨毯が待っていた。
ピーク時を見たかったー!
そこから車道を200mくらい歩いて駐車場に戻ってきた。
途中に菜の花が。
紅葉も終わっていないのにどうなってんの??
2.2㎞・1時間23分でゴール。
これは泰楽とぐだぐだ遊びながらのタイムなので、一般的な人なら1時間もかからないだろう。
波乗りの後にこれだけ楽しめれば十分だ。
私は手軽なのにこんなに紅葉も眺望もたっぷりの県内の山をほかに知らない。
お気に入りの高宕山や伊予ヶ岳は、もみじはあってもぽつんぽつん、または見上げるような高さの崖の上だ。
「公園では自然感が足りない」
「でも登山をする体力があるのか心配」
または
「犬連れ登山初挑戦」
といった人は、ぜひ三舟山を試してほしい。
三舟山の観光情報↓
https://www.city.kimitsu.lg.jp/site/kanko/2219.html
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