簡単!多雪!絶景!なのに人が少ない! まさに穴場!!
3月19日 ヤマテン:霧のち晴6℃・風速7m てんくら:A快晴0℃・風速8m 実際:薄晴1℃・風速4m
今シーズン最後の雪山登山は鷲ヶ峰。
霧ケ峰の北約3㎞に位置し、
同峰の存在感に隠れっぱなしながら、
往復わずか約3㎞と超絶お手軽に登頂可能。
しかも頂上からは北アルプスの面々をどかんっ!と拝めるらしい。
「最後くらいのんびり登ろう」
と考えるわが家にとって打ってつけのターゲットだ。
最近は重いので持って行かなくなったシングルバーナーと、
泰楽(ゴールデンドゥードル)が大好きなおもちゃのボールを持って出かけた。
8時30分、駐車場(標高1646m)に到着。
先客1台(最後まで会えず)。
ここからすでに山頂らしきものが見える。
目測で距離400m。
そんなに近い!?
三月に入って気温が上がり、
2000m以下の山はどこも雪が解けてコースが茶色&ドロドロになっていた。
ところがこの日は前日にまさかのドカ雪が降り、40㎝ほど積もった模様。
見上げる山肌は真っ白。
さらに霧氷も期待できる。
ウルトララッキー。
着替えて9時スタート。
ところがどっこい登山口が見つからず。
いくらスマホのヤマレコ地図と現地を照らし合わせても入り口らしきものは見当たらない。
でも柵の向こうにはトレースらしきものがある。
迷いに迷って30分弱。
柵を乗り越えてトレースにイン!
しかし、そのトレースも八島湿原まで。
ちなみにこの湿原に犬を連れて入ることはできない。
入り口にはっきりと書いてある。
湿原に向いていた首を左向きにクルっと回すと鷲ヶ峰方面。
足元には生まれたばかりのこんもりとした雪原。
ここを切り開いて先に進むしかない。
お手軽登山を期待してきたのに、
しょっぱなから困難続き……
我が家はいつもお寝坊&道迷いが怖くてそこそこ人が入っている山しか行かない。
なのでその日の先頭部隊となってラッセルをすることはない。
しかし今回は腹をくくるしかなさそうだ
スノーシューを履く。
案の定ここから頂上まで半分以上膝ラッセル。
しかも尾根に上がるまでコースが分からず、
腰まで踏み抜くこともあった。
尾根に到着し振り向くと真っ白な八島湿原が広がっていた。
その白銀の世界が霧ケ峰まで続いている。
その上空は雲が多いものの青空。
清々しぃ。
でも、ラッセルは続く。
しかも気温が2℃だったので雪が解けて重い。
駐車場から見えたピークに到着。
やはりそこはニセピーク。
先に背の低い樹木に挟まれた尾根道が続いていた。
しかし、標高を稼いだので木々にモフモフの雪が積もっていてメルヘン感が出てくる。
樹林帯を抜けると大好物の真っ白広大系の尾根コースに。
しかも本物の山頂の背後に屏風のように連なる北アルプスの一部が顔を出した。
さらに右手には白銀のように輝く浅間山も登場。
振り向くと八ヶ岳と富士山、左手には甲斐駒ヶ岳を中心とした南アルプスと中央アルプスも姿を現した。
平標山など新潟県の山々の南極チックなスケールには敵わないが、
登り始めて30分程度でこの景色を見られるのはうれしい。
ここからは小さなアップダウンが続く。
登り下りを繰り返すコースは大嫌いだが、
ここは落差が少ないのでほとんど気にならない。
このコースはピークが合計3つあり、
2番目のピークにも三角点があった。
ここから眺める浅間山が一番立派に見えた。
山頂直下は急登。
しかも藪地帯のようで踏み抜きまくり。
ラッセル祭りとなった。
でも20mくらいだからぜんぜん平気。
そして無事登頂。
時刻は11時30分。
コースタイムは1時間なのに2時間半もかかってしまった。
頂上からは期待どおり正面に北アルプスの巨大な壁がどぉーんっ!
といっても残念ながら半分は雲の中。
その間に立つ高ボッチ山と鉢伏山がちょっと邪魔だった。
気温は1℃。
それでも風が出て来て寒くなったので一度鞍部に下りて、
南アルプスと富士山を眺めながらランチにする。
メニューは冷凍ピザと厚切りカツのサンドイッチのホットサンド。
冷凍ビザは初めてだったが、香ばしくなって美味しかった。
定番メニューに決定。
1時間後に再び登頂。
しかし、雲は相変わらず居座っていた。
それどころか360度雲海が発生。
「これはこれでいいか」
と泰楽とボール遊びを開始。
期待以上に泰楽が喜んでくれたのでこちらも楽しぃ!
一生懸命登る山もいいが、
たまにはこういうショートコースも選ぶようにしよう。
下りでお待ちかねのヒップソリができたのは5mほど。
ほかは踏み固められたトレースがないので無理。
湿原手前に直接駐車場へ下りるトレースを発見し、
14時18分ゴール。5時間18分・3.9㎞。
我々の後に途中まで登ってきた人たちがいた模様。
でも雪深さが嫌になって湿原へ行ったのかな?
登山口探し&ラッセルがなければランチ込みで3時間コース。
それであの絶景は費用対効果バツグン。
でも、今度ここまで(片道3時間強)来るのなら、
さらに眺望が良さそうな高ボッチ山か三峰山へ行くかな。
それが鷲ヶ峰の穴場たる所以か。
コメント