犬連れ参拝可能!成田山新勝寺へ無料駐車場を利用して初詣に行く!

犬連れで参拝する際の秘訣をご紹介!

ここ数年、年始はトレッキングを兼ねた初詣に出掛けている。
過去には鹿野山神野寺や笠森観音に行ったが、最近のお気に入りは三舟山↓だ。
https://large-dog.iehikaku.com/archives/3743

ところが昨年(2024年)末、嫁さんがぼそっとつぶやいた。
「成田山へ行きたい」

成田山新勝寺。
1080年以上の歴史を誇る真言宗智山派の大本山。
源頼朝、水戸光圀、市川團十郎など多くの偉人から信仰され、参拝者数は東京都の明治神宮に次ぐ日本2位という。
東京ディズニーランドと九十九里浜以外に、これといった観光名所がない千葉県において、数少ない全国に誇れる文化施設だ。

私も小学生の頃までは、毎年のように家族で初詣に訪れていた。
それは嫁さんも同じらしい。

だが高校生になって以降はまったく……。
とにかく混む。
めちゃくちゃ混む。
身動きできないほど混む。
最後の記憶に残っている中3の年越し時は、大本堂の前で身体が宙に浮いて顔面が平行四辺形に変形した

1年の健康を願う場所なのにこれでは本末転倒だ。
なのでクルマを運転するようになってからは、ほかの穴場を探して初詣へ出掛けるようになった。

だが、コロナ禍が落ち着いた今、嫁さんは活気あふれる参道を歩いてみたいという。
わが家にとって初詣は、愛犬と一緒でなければならない。
いくらなんでも天下の成田山新勝寺が犬連れ可のわけないでしょ。
あぁ~、無駄な作業、と思いつつ念のために調べてみた。
すると――?


成田山新勝寺は犬連れでも参拝が可能!
そんな記事がネット上にあふれていた。

まさか、信じられない。
こうなったら直接電話して聞いてみるしかない。
「きちんとリードにつないでいれば大丈夫です。ただし、建物とエレベーター内はご遠慮ください」
「大型犬の大本堂でのお参りですか?
基本的に遠慮していただいていますが、絶対に飼い主さんから離れないなら構いませんよ」

さすが千葉県が誇る成田山新勝寺。
ワンコについてもグローバル化に対応している。
ちなみにお隣の成田山公園は犬連れ禁止だそうだ。

残る問題は駐車場だ。
過去のイメージでは、高速道路を降りた段階で渋滞している。
最寄りの駐車場なんて空いているはずがない。

とはいえ、わが家の毎年のルーティンは、トレッキング&初詣。
むしろ多少離れている方が都合がいい。
欲をいうなら近くにドッグランがあって、疲れさせてから行ければ理想だ。

「成田市 ドッグラン」で検索してみる。
するとドンピシャの施設があるではないですか!

広沼街区公園ドッグラン
https://www.city.narita.chiba.jp/environment/page0146_00002.html

成田山新勝寺から2km・30分離れた場所にあるドッグランだ。
無料駐車場とトイレもある。
ただし、利用するには成田市役所で事前登録が必要だ。
仕方がない。今回は駐車場だけ利用させていただこう。


2025年1月4日10時、広沼街区ドッグランに到着。
先客は1台のみ。
これなら多少長時間駐車しても迷惑にならない。


イオンの脇をとおって成田山新勝寺へ向かう。
正月なので交通量が少なくて歩きやすい。


と、思っていたら、近づくにつれて大渋滞が発生。
やっぱり近くに停めようとしないでよかったー!


駐車場へつながる道路以外はガラガラ。
ここは幸栄会という商店街。
レストランなどは営業していたので、表参道の喧噪を避けたい人には穴場かも。


しばらく進むと表参道に合流した。
途端にこの有様。
人・人・人で自分の足元さえ見えない。

でもこの活気を味わいにきたのです。
成田山の表参道は、1000年以上の歴史があり、江戸時代の面影も色濃く残っている。


成田山のグルメといったら鰻。
鰻といったら川豊本店。
このいぶし銀のような木造建築は、1911年(明治44年)頃に建てられた。
現在は国登録有形文化財に指定されてるそうだ。
ちなみにこのときの待ち時間は7時間だそうです(午前11時現在)。
そこまでして食べたい!?

鰻は経済的にも時間的にも無理。
なにか食べ歩きできるものは――?

キョロキョロしていたら、道端で櫛に刺した練り物のようなものを頬張る人多数。
おっ、熱々のさつま揚げか!?


大至急、買ってみたら冷え冷えのせんべい(250円)でした――。


人波を泳ぐようにして総門に到着。
これだけ人がごった返している場所に泰楽を連れてきて申し訳ない、と思っていたが、本人はそれほど気にしていないようだった。
あまりに目立つので、彼の周りは常に空いていたからだ。
(迷惑になるので私から30cm以上離しません)


さて、ここからが本番です。
今回は「総門」から入って「大本堂」「出世稲荷」「光明堂」「平和の大塔」を巡り、「成田国際文化会館」の近くを通って帰る予定
途中で人混みに耐えられなくなったらUターンすることも考えている。

総門の先の仁王門をくぐると常香炉があった。
あの煙を頭などにかける香炉だ。
煙は悪いところを治す効果があるという。


早速、泰楽の頭にかけまくった。
彼は賢くて思いやりにあふれているのだが、鈍いのだ。
これでハキハキ犬になってくれればいいのだが――。

そして最大の難関である大本堂が登場。
成田山に来たからには、ここをお参りしなければ意味がない。
近づいてぎょっとして立ち止まる。

人・人・人の壁。
おそらく数百人はいる。
こりゃ無理だぁ。
気合を入れてきた分だけ全身の力が抜ける。

「右側へ行ってくださーい」
「右側が空いていまーす!」
警備スタッフが拡声器で教えてくれている。
でも、それに従う人はあまりいない。
チャンス!


右端に居場所を定め、自分たちより右側に誰もいないポジションを死守した。
そのことで泰楽は空気のような存在に!

警備スタッフの目の前を通っても何も言われない。
たまに犬好きの人が近づいて来て「おとなしいですねぇ~」と声をかけてくれるくらい。
作戦成功だ

大本堂で家族の無病息災と私の商売繁盛をしっかり祈願。
この場所をクリアできたら、もう怖いもの無しだ。
清々しく出世稲荷に向かった。

ところがここで想定外の事態に遭遇。
出世稲荷が大人気で100mくらいの列ができていたのだ。
この時点で神頼みの出世を諦める。


光明堂は1701年に建立された旧本堂。
大本堂よりぜんぜん空いているので、大本堂の人混みが無理な場合は、こちらでお参りしてもいいかもしれない。


最後の見どころは平和の大塔。
1984年に建立された真言密教の教えを象徴する塔だ。
高さ58m。
1階は大塔入口、成田山の歴史展、写経道場各種受付がある。
2階には大塔の御本尊不動明王、四大明王、昭和大曼荼羅、真言祖師行状図が奉安されている。

築40年とは思えない鮮やかな色調。
犬連れで近づくのはちょっと気が引ける。
でも、せっかく来たんだからとしっかりお参りした。
ここにも常香炉があり、家族全員で思い切り頭に煙を浴びた。

以上で今回の予定コースは終了。
かなりハードルが高いと覚悟していた成田山新勝寺の犬連れ参拝。
しかし、実際には行動を制限されることも、クレームを言われることもなかった。
普通にしつけができているワンコなら問題ないと思う。
ちなみに今回の泰楽は一度もおトイレしませんでした。

とはいえ、この人出ゆえに結構気を使ったのは事実。
次回お正月はないかなー。

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