犬連れ登山「ー15℃の猛吹雪で登頂断念!」杣添尾根(八ヶ岳・長野県)

犬はホワイトアウト状態でも元気いっぱい!?
2019年1月26日は八ヶ岳の杣添尾根を登った。
この日は全国的に寒波に見舞われ、
谷川岳方面=吹雪
浅間山方面=暴風
日光白根山=曇り
ということで、てんくらで「A」判定は八ヶ岳方面しかなかったからだ。
杣添尾根は横岳に登るコース。途中の展望台から赤岳ドーン! 富士山ギュイーン!の絶景が堪能できるとのこと。
さすがに標高2800mオーバーの山にワンコと登頂は無理なので、そこをゴールにしようとウキウキで出かけた。
スタート地点は別荘地の中。
この時点ですでに標高1776m(スマホGPS計測)あった。
天気はもちろん晴れ。
若干風が気になるが大展望を楽しみに出発した。
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今年はほとんどの山で雪不足だが、ここは十分。息子はガシガシとラッセルを楽しんでいた。
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ただし、このコースには大きな大きなネックがある。
約4km先の展望台までずっと樹林帯なのだ。
その間の展望は一切なし。
これは覚悟のうえだったので、新雪を楽しみながら黙々と登る。
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そして3時間後に大事件が起こる。
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樹林帯の中を歩いていたので気づかなかったが、いつの間にか猛吹雪となっていたのだ。
推定気温-15℃・風速15m。
でも山の天気は変わりやすい。「もうちょっとだけがんばってみよう」と歩き続けた。
そしてやっと視界が開けてきたところで振り向くと息子(ゴールデンドゥードル)はこの状態に。
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ちょっぴり震えている!?
おまけに白いチャウチャウになってしまったではないか
まままままずい!
私も写真を撮る指が寒さでジンジンしてきた。つま先も痛い。凍傷になるかも??
スマホのGPSを確認すると、
標高:2536m、活動時間:3時間30分、活動距離:3.4km。
このときちょうど展望台まで行ってきたという、地元のおじいちゃん(73歳)とすれ違った。

「展望台まであと何分くらいですか?」
おじいちゃん
「普段は20分だけど、きょうは雪がさらさら過ぎるから30分以上かかるだろうね」
あと5分以上は絶対に登りたくない!
大至急下山することにした。
嫁と息子にUターンを告げると大賛成という回答。
しかし、表情は二人とも真っ暗。
「人間は防寒着を着ているからなんとか大丈夫だろうが、薄着一枚しか着ていない息子はどうなってしまうのだろう……」
不安が重くのしかかる状態で下山を開始し、息子の様子を確認する。
すると……。
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ウキウキの表情で小鹿のようにぴょんぴょんとついて来る。
やっぱり犬は強い!
展望はゼロだったが、得ることは大きかった登山だった。
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