温かい水温と天然プールの多さに驚き!
2025年9月17日 水位:0.02m(川口)
四国の川が好きだ。
綺麗で温かくて鮎が多いから。
でも、千葉県の我が家からクルマで10時間。
これはキツい!
一方で同等のポテンシャルがありそうな三重県ならば6時間。
これなら仕事の後に出ても、夜中に到着⇒仮眠が可能。
深掘りする価値がありそうだ。
前回の三重県川遊び体験記↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/2551
目指すは度会町の一之瀬川。
澄み切った流れが特徴。
ただし、普段から水が少なく川下りには向かないかも。
さて、今回はどうなることやら!?
早朝4時、ゴール地点の宮リバー度会パークの第4駐車場(トイレあり)に到着。
仮眠。
5時30分起床。
もう散歩の人たちが、わんさか。
クルマ回収用のチャリ↓を置いてスタート地点の旧天祥橋に移動。
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橋の上から川の様子をチェック。
ネット情報では水位0.2m(川口)以上ないと歩きっぱなし。
今回は、それをはるかに下回る0.02m。
ビクビクしながら見下ろしたら意外にとうとうと流れている。
水深50㎝はありそう。
大至急、準備を開始。
7時34分、ダウンリバースタート。
気温25℃。やっと暑さの峠を越した。
でも、頭上からは蝉しぐれの嵐。
ミンミンゼミ、アブラゼミ、つくつくぼうし――、あらゆる絶叫が降り注いでくる。
わが千葉県では、2週間前からご無沙汰。
ここ三重はまだまだ夏真っ最中。
テンション上げて出発!
ここで3つの衝撃が!
①出航してたった50mで大きな淵が出現!
直径30mくらいの天然プールだ。
②水が綺麗!
カヌー上から川底をのぞき込んでびっくり。
深さ3mくらいあるのに、小さな川石の一つひとつがはっきり見える。
まさにスケスケだ。
川底に船体の影がくっきり映らないと実現しない「空飛ぶカヌー」も余裕で出現!
しかも個人的に大好物のブルー系の水。
よく「エメラルドグリーンの清流」という表現を目にするが、好きではない。
「緑=藻」を連想するからだ。
ここはお気に入りナンバーワンの仁淀川(高知県)と同じで青く透き通った水質だった。
③水が温かい!
早速、パドルを投げ捨てて川遊び開始!
潜ってみると透明度は10m前後あった。
ウェットはノースリーブ&長ズボンのロングジョンだったが、余裕もいいとこ。
水温はおそらく20℃以上ある。
関東の場合、川の透明度は標高と比例する。
なので透明になればなるほど、水温は冷たくなる。
ところがここの標高は、たった40m。
だから温かい。
もう「三重県バンザイ!」としか言いようがない。
だが、期待外れな部分も。
それは魚が少ない。
5㎝クラスのカワムツと手のひらサイズのモクズガニ↑がうようよいたが、ほとんどそれだけ。
1回だけ鮎の群れが横切った。
だが、7~8㎝の小物だった。
9月に小鮎。
なぜ?
しかし、この淵は楽しさ満載だった。
その主役は高さ3mの飛び込み台。
淵の最深部は3m。マシーンのように飛び込みを繰り返す。
スタートしてすぐに楽園のような淵。
とにかく「広い」「美しい」「温かい」で夢中で遊ぶ。
それでも、ちっとも寒くならなかった。
なので気がつくと1時間が過ぎていた。
まだ50mしか進んでないんですけど……。
そこからは気合を入れて漕ぐ。
漕がないと進まない。
なぜなら、流れが無いから――。
これはこの川の特徴だ。
どこまで行ってもカヌーが勝手に進むほどの流れは無かった。
それに予想どおり浅瀬も多い。
ただし、歩いても5m。
しかも、その先には必ずと言っていいほど深さ2m以上の美しい淵があった。
こんなツンデレ系の演出は珍しい。
なので、その都度遊んでしまう――。
この川は、すぐ脇に県道22号が走っている。
だが、樹林帯で一切見えない。
他人の気配ゼロ。
人工物ゼロ。
青く透き通る流れを独占。
なんて心地いいのでしょう。
ときどき淵で遊んでいる家族連れなどに遭遇。
(一人で遊んでいるおじさんも!)
でも、平日だからか少ない。
淵の中には無人の70mプールもあった。
潜ると手のひらサイズの茶色い円盤が川底をさっと移動した。
「石が動いた!?」
遠ざかる姿に目を凝らす。
足が四本ちょこちょこ。
本州では唯一の固有種亀イシガメだ!
大至急、追いかける。
水深2mの川底で捕まえる。
まん丸お目目でかわいらしい。
ここの淵は日の光が直接当たって明るい。
なので楽しい!
離れたくない!
この時点で3時間経っていたが、1.5㎞しか進んでいなかった――。
なので心を鬼にして漕ぐことを決めた。
カヌー上から見える川底の岩が、いくら美しくても無視!
の、はずがいつの間にか撮影大会の繰り返し。
だって、二度と出会えない景色かもしれないじゃん!
そんな感じで4時間で3㎞進んだ。
そこでいきなり右岸に護岸コンクリートが登場。
同時に起伏に富んだ川底が、水深20㎝で統一された。
つまり、歩き続けるはめに――。
暑い。
辛い。
つまらない。
5時間40分・7.5㎞でやっと宮川と合流。
久しぶりに家族全員で乗船。
宮川は、伊勢神宮(外宮)の「禊(みそぎ)川」としての歴史があり、神聖な場所だ。
その第一印象は雄大。
とうとうと流れる大河だ。
では、肝心の透明度は?
潜ってみる。
透明度は5m。
一之瀬川の半分だ。
そして水質は緑系。
右岸は深場が多く3m以上が続いていた。
その底には直径1m以上の岩がごろっごろ。
この規模感で、この清らかさは立派。
でも、自宅から6時間かけて漕ぐことはないかな。
そして、6時間1分・8.6㎞を費やしゴール。
結局、瀬はゼロ。
ずっと流れが無いので進むには漕ぐしかなかった。
しかも、後半の4分の1は歩き。
地味~な体育会系のダウンリバーでした。
しかしながら、この「透明度」「温かさ」「淵の多さ」でリピート確定!
次回は、ひとりで川遊びをするおじさんと出会ったところまでの3㎞コースでいいかな。それでも遠慮なく遊べば3時間以上かかるはず。
満足度は十分だろう。
なお、この日の釣り師は一人だけだった。
クルマ回収のチャリは30分・8.5㎞。
さて、今夜は河原キャンプ。
翌朝は熊野古道&絶景登山だ!
つづく
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本当はこのパックラフトが欲しい!重量4.5kgは軽い!(現在のカヤックは20kgですー―)
Packraft HB-320
泰楽のライフジャケット 先代犬から10年以上使用しています
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