てんくらCでも百名山の実力を満喫!
2021年2月20日 てんくらC 気温-4℃、風速15m 実際は気温2℃、風速10m
いよいよ雪山も後半戦。
残る行きたい山は
天狗岳(八ヶ岳)、大菩薩嶺、四阿山、平標山。
その中で前日のてんくらAは平標山のみ。
しかし雪深い山は、他が溶けてしまう3月までとっておきたい。
だが、天狗岳も大菩薩嶺も風速20mを超える暴風の予報。
四阿山(2354m)はてんくらCの15mだが、ヤマテンの天気図を確認するとギリギリ暴風域から回避できそうなので賭けでこの山に。
↑等圧線の幅が広いほど風が弱い
8時20分、駐車場に到着。
着替えて8時40分スタート。
スタート地点は標高1460m。
気温-6℃・無風。
積雪20m。
かなりなだらかな別荘地の林道。
途中で登山道に。
出発から1000m・30分で広大な雪原(牧場)に出る。
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視界に入る生き物は嫁とさん泰楽(ゴールデンドゥードル)だけ。
圧巻の解放感。
振り返ると蓼科山(八ヶ岳)まで捉えることができた。
どこでも自由に歩ける。
誰も踏んでいないハフハフの感触を味わいたくてスノーシューを装着。
どんどん積雪が増していく。
途中の防風林を超えると、そこは北アルプスの大展望台だった。
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乗鞍岳から白馬岳まで南北約100㎞の全容を一望できる。
ずっと
「北アルプスを間近で見たい。でも家から遠い……」
と思っていた。
それがついに実現。想像以上に長い!
さらに右端には飯縄山を先頭に戸隠連峰が鎮座していて心が躍った。
白樺が点在する明るい樹林帯に入ると勾配がややきつくなる。
そしていつの間にかシラビソの森に。
積雪が一気に増す。おそらく1m以上。
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右に烏帽子岳から湯ノ丸山、そして圧巻の浅間山。
左に立山、鹿島槍ヶ岳を中心とする白龍の背のような北アルプスの山々。
すばらしい景観をずっと味わいながら登る。
たまらないが、ずっと同じ景色なので若干飽きてしまった。
人間って贅沢――![]()
そして、やっとピークが見えてきたと思ったらそこは根子岳との分岐点だった。
そこから目を凝らすとついに四阿山の白い頂を確認できた。
手前の急登にゴマ粒のような登山者が見える。
その角度にちょっぴりビビる。
ここからは北八ヶ岳のようなメルヘンの世界。
しかも北八より視界が開けているので爽快。
これが百名山の実力か。
ビビっていた山頂直下の急登は、コース中最高の絶景で夢見心地で通過。
ヒールリフター付きのスノーシューなので意外に楽に山頂へ立てた。
ここでこの季節には珍しいくらい高い気温のため霞が発生。
北アルプスはほとんど消えてしまった。
そして風速が10mに。
寒いのでランチは取らずに下山開始。
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不安だった急勾配は、ヒップそりのベストゲレンデに。
溶けかけの雪なので柔らかいが、急斜面なので想像以上にスピードが出た。
この一発目が最長で一番楽しかった。
ほかにもショートコースが5・6個あるが、どこも意外にスピードが出てお尻が痛い。
結局、駐車場手前の樹林帯入り口でランチ。
レトルトのカレー丼とおでんスープの素でカレーうどん。
鍋セットの野菜と肉団子を入れる。
味は普通。
10.5㎞・7時間9分・10.5㎞でゴール。
最高の景色。
だが長距離でかなり疲れた。
次回行くならスノーモンスターの時期に。

