手軽なコース&360度の大展望でバランスのいい山
3月7日:赤面山 天気:てんくら前日A-4℃7m(実際は-3℃・3m) 評価:A
3年ほど前からずっと登りたい雪山があった。
その理由は以下の条件を満たしていたから。
・比較的雪が多い
・比較的短距離コースでなだらか
・山頂は360度の展望
・山頂から間近に那須岳や三本槍岳など巨大な雪山を臨める
条件としては、まさに理想的。
その名は赤面山(標高1701m)。
栃木県と福島県の境に位置する山だ。
だが、なかなかご縁がなかった。
ここ那須連山周辺も谷川岳周辺同様に、いつもいつも風が強い。
なのでベストなタイミングを狙うのが、かなり難しいのだ。
だが、どうしても行きたい。
できればその先のより雪深い三本槍岳の頂も踏みたい。
そこで2月に入ってからずっと優先順位を上げてスケジュールを調整していた。
そしてその日はついに来た。
てんくら(山の天気予報)の前日の12時時点の判定はA(気温-4℃・風速7m)。
もう迷う理由はない。
自宅を5時ジャスト出発。
渋滞なく8時到着。
先行者4台。
8時20分スタート。
白河高原スキー場跡地の左側を歩く。
道路に雪はなかったが、登山口には20㎝以上の積雪。
フカフカなので前日に降ったのかもしれない。
ずっと明るい緩斜面が続く。
第1リフトまで1時間。
そこから広大なゲレンデを歩く。
傾斜25度くらいあるがなぜか辛くない。
新雪で滑らないからか?
登り切ると第2リフト頂上。
ここまでで2時間。
振り向くと那須の街。
左端に磐梯山。
そこから森林。
時々茶臼岳と朝日岳の山容がのぞく。
どこかに似ている風景……。
そうだ、牛首山(八ヶ岳)だ。
牛首山も明るい森林地帯を歩き、
ずっと権現岳が臨める。
目の前に小山が立ちはだかるが偽ピーク。
左にまいて上がり切ると低木地帯に出た。
いきなり光の集団が目に飛び込む。
「なんだ? なんでこの低木はキラキラと光っているんだ??」
目を凝らすと見渡す限り霧氷・霧氷。
溶けかけた半透明の氷に陽光が反射している。
美しいぃ~。
ここまで広大&輝く霧氷は今まで見たことがない。
その夢の世界の終点が無人の山頂だった。
お一人いたが入れ違いで下山して行った
3時間3.3km。
正面に那須の街。
見通しがいい日は男体山も見えるらしい。
左側は磐梯山など福島の山々。
後ろは甲子旭岳。
右側には茶臼岳・朝日岳・三本槍岳がどっかーん!
三本槍岳まで行きたかったが、手前の前岳までの登り返しがえげつないので、あっさり断念。
諦めてランチに。
本日のメニューは、
イエローカレー&ラーメン&ソーセージ&とろけるチーズ。
生ラーメンのスープも入れて。
味はまぁまぁかな。
やはり極寒山頂ではうどんの方がハフハフで旨い。
下山はツボ足でも楽々。
だが雪が柔らかすぎるのか、ヒップそりはほとんどできなかった。
帰りは1時間4分。
トータル5時間50分・6.6km。
帰路ではホテル、ブランヴェール那須の温泉に(800円)。
エントランスの動く巨大恐竜に「すげぇ~、すげぇ~!」と興奮したがサウナなし。
残念。
赤面山は緩斜面・短距離・そこそこの景色で好感度高い。
唯一ヒップそりができなかったのが難点。
その原因が地形の問題か、雪質の問題かはっきりさせるためにリピートしたい。
※泰楽(ゴールデンドゥードル)のウェア
ラッシュガード:アルファアイコン
ブーツ:ラフウェア(結束バンドにて固定)