噛む理由は「運動不足」か「恐怖心」
※この記事はバーニーズマウンテンドッグをどのようにしつけたかを記録したものです。
しつけによって実現したいのは次の5つ。
1.リードを引っ張らない
2.無駄吠えをしない
3.勝手に食わない(拾い食いしない)
4.噛まない
5.留守番できる
「しつけにこだわる理由」はこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/4051
前回は「3.勝手に食わせない(拾い食いさせない)方法」を紹介したので、今回は次の「4.噛み癖をつけさせない方法」について書こうと思う。
4.「噛み癖をつけさせない方法」
そもそもまともなブリーダーは、噛まない性格の犬同士を交配させている。
特に暴れたら危険な大型犬のブリーダーは、その傾向が強い気がする。
先代犬(バーニーズマウンテンドッグ)のブリーダーも泰楽(ゴールデンドゥードル)のブリーダーも「見た目より性格」という方針で交配させているような印象を受けた。
だから噛むのは、ほとんどの場合で飼い主のせいだ。
(まれに先天的に噛む犬がいるらしい。その場合は専門医へ)
経験上、通常の犬が噛む理由は、「運動不足」か「自分または家族の身を守るため(恐怖心)」だ。
先代犬については朝晩20分ずつ散歩していた。
さらに週末は誰もいない砂浜を思い切り走り回らせていた。
毎回「もう十分です。帰ります」と言っていたので運動量は問題なかったと思う。
犬は運動さえさせていれば、緊急事態のとき以外は基本的に噛まない。
ただし、緊急事態のスイッチが入るタイミングはそれぞれ。
先代犬は、3歳児にしつこく目つぶしをされてもじっと我慢していた。
一方で飼い主以外の人が触ろうとするだけで噛む子もいる。
実際に知人の柴犬とミニチュアダックスに噛まれたことがある。
バーニーズと比べればパワーが段違いに弱いので全然平気だったけど。
その差として犬種も考えられるが、それよりも「普段から安心感を覚えているか」が大きいと思う。
「この飼い主と一緒なら安心して生きていける」と常々感じている犬は、他人から多少の苦痛を与えられても噛まない。
いざとなったら飼い主が助けてくれると信じているから。
一方で「自分の身は自分で守らなければならない」と常に恐怖を覚えている犬はすぐに吠えるし、牙を剥く。
そんな犬の飼い主に限って、しつけに対して腹が据わっていないケースが多い。
吠えたらその理由を取り除くことなく、すぐに抱っこする。
噛まれそうになったらすぐに逃げる。
これでは問題はいつまで経っても解決しない。
たとえ噛まれても「絶対に恐怖心を取り除いてやる!」という気合を犬に見せ続けなければならない。
※先代犬の恐怖心を取り除くためにしたことはこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/4111
犬のしつけで一番良くないのは、「昨日ダメと言ったことを今日は見逃す」という態度だと思う。
しつけは、やり切ることで犬は「飼い主の言うことを聞いてさえいれば幸せになれる」と安心してくれる。
だから最初にシーザー・ミランから学んだ「散歩」「ルール」「愛情」の順番を忘れないようにしていた。
※シーザー・ミランについてはこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/4075
その中でも特に「ルール」、具体的には、上記5つの目標を実現する方法を頑なに守った。
今思うと厳しすぎたが、例外は一切なし。
それでも先代犬に本気で噛まれたことが3回ある。
2回は若くて言うことを聞かなかった時期。
叱って壁際に追い込んだら「ウ~~~っ!」と睨んできたので、「噛めるもんなら噛んでみろ!」と腕を突き出したら本当に噛まれた。万力のようにぐりぐり~っと。
それでも「お前が悪いんだろ!」と睨み返したら離した。
そしてもう1回は5歳を過ぎて私たちが夫婦喧嘩をしたとき。
嫁さんが、キーーーッとなって大声を出したので、「いい加減にしろ!」と腕を掴んだら、先代犬が突然ダッシュしてきて私の腕を「ガブブブブーーーっ」と思い切り噛んできた。
そのときはすでにしつけが終了し、ツーと言えばカーの仲になっていたので、「嫁さんを守るためなら立ち向かってくるんだ!?」と痛みを感じないほど仰天し、喧嘩は終了した。
どのケースも腕を確認すると、直径5mmくらいの穴がぽっかり開いて血がぴゅーっ。
塞がるまでに2週間ぐらいかかった。
これらは先代犬にとって数少ない緊急事態で、最初から信頼関係を築く努力をしていたので噛み癖はなかった。
そして5歳頃には「子どもに目つぶし攻撃をされても我慢する犬」になっていた。
なお、噛み癖は生後6ヶ月までが勝負かもしれない。
ちょうど6か月くらいで反抗期があった。
このときに飼う主がビビる、放任するといったことで信頼を得ていないと噛む犬になる気がする。
バーニーズといえども6ヶ月ならまだ力は弱い。
噛んできたら倍返しで叱る。
それで「噛んだら割に合わない」と痛感し、一生噛まない犬になったと思う。
ちなみに当然ながら子犬のときの甘噛みはあった。
生後4カ月くらいまでは我慢したが、それ以降は本当に痛かったので、噛んできたら「痛いだろ!」と叱った。
おしっこを漏らすくらい。
するとすぐに噛まなくなった。
ただし、嫁さんには私に隠れて3歳くらいまで噛んでいたらしい。
彼女はそのことを先代犬が虹の橋を渡るまで内緒にしていた。
次回は「留守番ができるようになる方法」について書きます↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/4155
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