リードは現在の信頼関係を知るバロメーター
先日、「子どもにリードを持たせない犬の理由」という記事を書いた↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/4373
甥っ子にリードを持たせたら泰楽が嫌がった、という話だ。
その理由として、犬は信頼していない人にリードを持たせないと考えていた。
後日、このことを裏付ける出来事があったので記しておきたい。
それは泰楽を連れて海へ波乗りに行ったときのこと。
当日は南からデッカイ低気圧が迫っているようで、千葉県のほぼ全域がクローズ状態。
そんなときに最高のコンディションとなるポイントへ向かった。
到着すると予想通り。
サイズはセット頭オーバー。
風向きは弱いオフショア。
しかも入っているのは、たった5人。
ラララララッキーーーっ!
と頭の中で小躍りしながらクルマを有料駐車場へ入れた。
気温22度。
暑すぎず寒すぎず。
泰楽を車内で留守番させるか、外につないでおくか悩む。
車外に出るとポツポツと小雨が降っている。
しかし、ちょうどそこは高架下のスペースだったので濡れにくい。
奥の母屋にいる管理人さんに「犬を外につないでおいていいですか?」と聞きに行った。
「犬ぅ~~??」と管理人さんが泰楽を確認しに来た。
「うわわわぁ~! デッカイね。ウチも前にハスキーを飼っていたんですよ」
と全身を思い切り撫で回してくれた。
泰楽もお尻をブンブン振って「コンチワースッ!」
交渉成立。
2時間後、ご機嫌で帰還。
すると泰楽は知らない布切れの上でフセをしていた。
↑実際の様子
あれ?
おっとり泰楽が勝手に他人の布を噛み噛みすることはないはず……。
そこで後ろから管理人さんの声が。
「途中で雨が本降りになったでしょ。
だから濡れないように母屋へ連れて行ってあげようとしたんですよ。
だけどリードに噛みついて渡さないの。
ここから動いちゃいけないと思ったのかね?
なのでせめて寒い思いをしないように布切れを敷いておいたよ」
管理人さんの気遣いに感謝すると共にぴーん!
おそらく動いちゃいけないというより、知らない人にリードを持たれるのが嫌だったのだろう。
やはり犬がリードを持たせるか否かは信頼関係を知るバロメーターなのだ。
えらいぞ泰楽。
これなら誘拐されることはあり得ないだろう。
ただし、このバロメーターを分析するには2つの視点が必要だと思う。
先代犬(バーニーズマウンテンドッグ)は泰楽より格段に暴れん坊だったが、リードは誰でもホイホイ持たせていた。
だが、私を含めて誰が持っても壊れたダンプカーのように引っ張り続けた。
また、知人のドーベルマンは飼い主以外がリード持つと、銅像のように固まって動かなくなる。
このことから次のように推測している。
1.犬は警戒している人にはリードを持たせない
2.犬は信頼していない人がリードを持つと引っ張ったり、立ち止まったり自由に行動する
つまり泰楽は、飼う主以外すべての人を警戒しているのでリードを持たせない。
先代犬は、すべての人を警戒していないが信頼もしていないのでリードを引っ張る。
したがって、
飼い主と信頼関係ができた
と判断できるのは、
リードをつないで自分のペースで好きな場所へ移動できるようになったとき
だ。
一緒に散歩できても、犬が散歩コースを決定している状態では、信頼関係ができているとは言えない。
「信頼関係の成立」がしつけの前提だ。
「コイツなんて信用しない」と思う人間の言うことを聞く犬なんていない。
だからさまざまなしつけ中で、リードの練習が最優先だと思う。
具体的な練習方法はこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/4096
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