2級の瀬を自力でやっつけた嫁は鼻高々に
6/18 水位:佐貫(上)2.94m(ちょうどいいくらい)
静岡県の川へ行く予定だったが、
当日の朝の時点で天気予報が悪化。
急遽、栃木県の鬼怒川に変更。
渋滞なしで8時10分にゴール地点の佐貫観音に到着。
チャリを置く。
スタート地点は籠岩。
コロナ禍の影響か旅館、温泉施設ともに廃業した様子。
駐車場にゴミが散らばっていた。
これはマズい。このままだと立ち入り禁止になりそうな予感。
なので若干掃除。
駐車場から河原までは100mほど藪を歩く。
しかし、通常は踏み固められた通路がある。
ところが今回はまったく人が入っていない模様。
背丈ほどの草がぼうぼうの状態。
気合で突進して下見。
なんとか通過できた。
河原、水位ともに問題なし。
準備を整え、カヤック(20kg)を担いで9時に再度河原へ。
ふと、左側から流れ込む支流(遅沢川)が目に入る。
透明度バツグン
むちゃくちゃきれいな流れ。
今までここに5~6回来ているがなぜ気づかなかった?
我慢できずにカヤックを置いて全員で遡ることにした。
最初の淵はクリスタルブルー。
川底の岩が白色系なので余計に清らかに見える。
どこかに似ている……?
蛇尾川だ。
そう言えば同じ栃木県。
だから地質も似るのか。
大至急淵に潜る。
すると顔面はヒヤッとするが、視界は空気のように透明ーー。
↑肉眼だともっと透明
これで民家が近いのだから驚き。
しかもチビだがヤマメが数匹泳いでいた。
そんな感じで往復400m・30分ほど沢登りを楽しんでしまった。
なので川下りのスタートは9時30分に。
楽しみにしていた男体山はガスっていて見えない。
しょっぱなから2級の落ち込み。
前席の泰楽(ゴールデンドゥードル)と嫁はビデオ係。
船長(後席)は、ぼく。
10m手前から出航。
3m手前までまっすぐ進む。
イケるっ!
クルんっ!
あれ~っ!?
やや船体が斜めになってしまったが沈せずに落下成功。
70点。
そこからやや早めの流れに乗る。
早歩きのスピードで奇岩地帯を通過。
水質はやや緑がかっており、かすかに田んぼの匂いがする。
要するに積極的には潜りたくない状態。
もっとも危険視していた温泉旅館下の瀬は、水深がありそうな左端コースを選択。
もうここは5回は通過している。
余裕でしょ!
だが、川底の岩は大雨が降るたびに移動するもの。
今回もS字のテクニカルコースに変化していた。
あ、あ、あ、あらよっとっ!
こらしょっとっ!
必死で漕ぎ抜ける。
成功。
合格。
90点!
とはいえ、振り向いて確認すると左端から2番目のコースが正解だった模様……。
そこからは奇岩と瀞場が続くのんびり地帯。
秋は紅葉の見所となる。
なので嫁と泰楽は気分が良くなり泳ぎはじめる。
気温26℃(推定)。
顔面、若干ジリジリ
多少水が汚れていてもOKでしょ。
ぼくは船上でゆっくりビールを飲む。
ところがその先は1級+の瀬の連続。
ほとんど休めない。
いつもは楽しいヤナの前の瀬も1級強。
しかも岩が多いので落ち着かない。
安心して嫁に船長を任せていたが、岩にぶつかってクルクル回ってしまった。
極めつけはゴール手前のカーブを抜けた先の瀬。
まっすぐコースなので引き続き嫁に船長を任せていたが、
龍の背のように三角に連なる波が立ちはだかっていた
そのサイズ1m以上。
「バチンっ!」
という船体と波が衝突する音が鼓膜にぶち当たる。
でも誰も沈なし。
泰楽は先頭で仁王像のように力強く立ち続けていた。
エラい!
嫁は
「2級の瀬を自力でやっつけた!」
と鼻がぐいぃ~~~んっと高々
全員ご機嫌だったが、
最後は中洲の反対側を漕いでしまってカヤックを二人で担いでゴールする羽目に……。
6㎞・1時間45分でゴール。
ヤマメの釣り師が6名いたが川幅が広いので問題なし。
チャリ6.9㎞・23分。
その後はお気に入りの清流へ直行。
14時10分、野営地に到着。
ここはクロカンタイプのクルマでなければたどり着けない。
だからこの日も誰もいない。
早速、目の前の流れに潜る。
するとビックリ仰天!
尺(30㎝以上)イワナだ!!
全部は写せなかったが5匹いた。
しかも数十㎝まで近づいても逃げないではないか。
水温16℃(推定)。
真冬の九十九里並みだ。
それでも川底の岩にしがみついて数分間見とれてしまった。
いつも感じるが、
イワナはバカだと思う。
ヤマメはたとえ後ろから近づいても18㎝以上ならば3mの距離でさっと逃げる。
この距離は大きくなればなるほど広がっていく。
一方でイワナは尺になっても目が合ったまま動かないヤツもいる。
(まん丸お目目でかわいい)
優しい心で近づけば抱っこできそうだ。
こんなワイルドな瞬間を野営地の目と鼻の先で見ることができるなんて!
上機嫌でシュノーケル&マスクを片手に遡上開始。
嫁は「寒い」と読書開始。
泰楽は100mついて来たが、
ぼくが潜りはじめると、
「ぼくちゃんは潜れませんから」
と嫁のところへスタコラ勝手に帰っていった。
この川の透明度は1級品。
普段は20m近く突き抜ける。
この日は少し調子が悪く12m程度だったが十分美しい。
一人潜り&飛び込みを繰り返す。
若干さびしいぃ……。
それでもガッタガタに震えながら3時間を費やす。
17時30分、帰還。
薪拾い&クワガタ採りの照明(ただのブラックライトのランタンだけど)をセッティング。
18時30分、宴開始。
今回は
コンビーフ&トマト&ズッキーニ&トロけるチーズのホイル焼き
をつくろうと思ったが、
焼肉&赤ワインで満足感一杯に。
クワガタ採りの照明が不発だったことを確認して、
10時過ぎに就寝。
6時18分起床。
すぐに一人の釣り師が通り過ぎる。
ずっと下流から遡上してきた模様。
朝食はスーパーで買った4個入のワッフル。
火を使わないので簡単。
悪くない。
8時10分に家族で沢登り開始。
川面は日当たりがよく爽快。
泰楽は上の画像に写っている水に浮くおもちゃに異常なほど執着する。
「ご飯ですよぉ~」
と呼んでも
「そうですかぁ~」
とノロノロ近づいてくるだけだが、
このおもちゃを見せると
「ハフ、ハフ、ハフぅ~っ!」
と飛びついて、くわえたら放そうとしない。
だから沢登りのときは、これさえあればリードいらずだ。
だから川の中へ投げると、
泳ぐのが嫌いなのに取りに行く。
ただし、赤はお勧めしない。
黒と見分けがつかず、日陰に入ってしまうと見えなくなるようだ。
野営地から上流は基本的に浅瀬。
けれども所々泉のようにクリスタルブルーの淵がある。
梅雨時期の晴れ間。
本当にラッキー。
1km進んでUターン。
合計2㎞・1時間38分の川旅でした。
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↑泰楽が川遊びで履いているブーツ。
ケガとヤマヒルを防ぐ。
今まで5種類以上のブーツを履かせてきたが、これが一番頑丈で脱げない。
体重32kg・体高67㎝の泰楽でサイズは64mm。
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