伊予ヶ岳で犬連れ初詣登山|千葉のマッターホルンで鎖場に挑み、富士山の大絶景をゲット!

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県内最長クラスの鎖場を乗り越えた先には!?
2026年1月3日 てんくら見晴らし予報◎ 
WINDY:雲なし

午前中は初詣を兼ねて富山に登り、山頂でどデカい富士山を拝んだ。
富山(千葉県)で犬連れ初詣登山|登山口がお寺!大迫力の富士山と雪化粧の絶景を独り占め

11時過ぎに下山。
帰るにはまだ早い。
ならば6㎞しか離れていない伊予ヶ岳にも登ろうではないか!

伊予ヶ岳は、コースの途中に長く垂直に近い鎖場があり、山頂は鋭い岩峰。
それゆえ「千葉のマッターホルン」と呼ばれている。
その頂で極上のカップラーメンを味わうのだ。


11時30分、無料駐車場に到着。
キャパ15台で1台分しか空きが無かった。
そんなに人気だったの?


富山同様ここにもしっかり整備されたトイレがある。


登山靴洗い用の水道まで。
有り難い!


さらにここでも初詣が可能
無料駐車場は、平群天神社の参道脇にあるのだ。
この神社は、1353年に菅原道真公を勧請して創建された学問の神様。
今回は泰楽の頭が良くなるように参拝した。
彼は性格は100点満点のいい子だが、頭のネジがちょっとばかり緩いのです……。
これでハキハキ犬になりますように!


11時43分、登山開始。
気温7℃。
見上げると雲一つない青空。
その純碧のキャンバスを背景に、「千葉のマッターホルン」と呼ばれる峻険な岩塔が早くもその全貌を現していた。
鋭く尖った先端には、米粒のような人影が動いている。

ここに登るのは4回目。
過去3回は富士山無し。
果たして今回は!?
直前の富山の成功体験から期待しか膨らまない!


このルートの前半は富山以上にのんびりムード。
しかしながら針葉樹林が中心だし、見晴らしがいい場所もない。
昨晩の雪もほとんど解けて足元がドロドロなので滑らないように気をつけて黙々と登る。


とはいえ、黙々タイムは結構短い。
スタートして30分・900mで展望台がある東屋に到着
ここが周回コースとの分岐点でもある。
そこから南北2つの頂までは視界が開けて飽きない。
なお、展望台は里山方面のみの眺め
富士山は山頂に阻まれて見えない。
なのでさっさと進む。


さて、進むと書いたが実は進めない。
なぜなら、千葉県最難関といえる鎖場の岩壁が立ちはだかっているから
推定50メートル。
最大斜度90度。
過去には痛ましい事故も発生している。

なので前回まで泰楽はここでお留守番をしていた。
どう考えても握力が無い犬には無理と思えたから。
だが、妙義山の堀切や小鋸山のゴジラの背のような岩壁を攻略した現在、「もしかしたらイケるかも?」と思えてしまった。
無理なら引き返せばいい。

なのでダメ元で挑戦開始!
と思ったら「あ~っ!、泰楽くんですか?」と後ろから黄色い声が。
振り向くと
「やっぱり! いつもインスタ見てます。ここも登れるんですか? やっぱりすごいですね!

うれしい!
でもやばい、私は鼻水が垂れているし、泰楽はこの先でスッテンコロリンするかもしれない。
丁寧にご視聴のお礼を伝えてから追い抜いてもらった。

その後も人の列が続く。
じっくり途切れるのを待つ私たち――。


そしてついにその時は来た。
誰も見えなくなったのを確認してから嫁さんが先に登る。
次に泰楽。
私は万一落ちた際に受け止められるように最後に続く。
登りながら夫婦二人で「泰楽すごい!」「泰楽やるね!」を連呼。
彼はその声に押されて水を得た魚のようにぴょんぴょんと登る。

「意外に簡単だな」と思いながら岩壁を見上げるとコースは左にカーブしている。
その先を確認して目が点に。
垂直じゃん!?

岩壁にしがみつきながら様々なシミュレーションをすること1分。
垂直は1m。
泰楽の身長は135㎝。
前足は乗せられる。
後は私が左手で鎖をつかんで右手で泰楽を押せばいい。
仮に落ちてもここなら受け止められる。

そう確信して「泰楽ぴょんだ!」と声をかけた。
彼はさっと後ろ足で立ち上がる。
同時に私がお尻を押す。
ぐっと右手に力が入ったのは一瞬。
9割は自分の力で登ってしまった。
私はバランスを崩した際の保険のような存在だった。

さらに同様の難易度が一カ所。
ちょっぴり額に嫌な汗をかいたが無事に登り切った。
その喜びを分かち合おうと前に立つ嫁さんに「意外にイケたね」と話しかける。
彼女は振り向くと目を見開いてこう語った。
「やっぱり伊予ヶ岳はいいね! 今まで登ったどの鎖場よりも長い。千葉県どころか、どこの低山よりも楽しいわ!」 

私の大好物は生瀬富士(茨城県)↓のような安全を確信できる岩稜
【茨城の犬連れ紅葉登山】生瀬富士・月居山|ジャンダルムに驚き、真っ赤な紅葉に酔いしれ、袋田の滝を見下ろす縦走路

一方で彼女はぶら下がるような岩壁が大好物。
昨年、銀婚式を迎えた私たち。
でもこの価値観の違いだけはどうにもならないだろうなぁ……。

とにかく最難関はクリアできた。
あとは「千葉のマッターホルン」を味わうのみ!


スタートから約1時間・1.4㎞で登頂成功(南峰)! 
ここは恐竜の顔面のように前に突き出た岩峰の先端近くまで歩いて行ける。
だからといって命知らずのような場所ではなく、頑丈な鎖に囲まれているし、岩壁ギリギリの位置ではない。
高所恐怖症偏差値65(クラスで上位3番目くらい)の私でも大丈夫。
嫁さんなんて鎖を見た瞬間、バク転しそうな笑顔に。
「これを見たかったんだ!」
と駆け出した。
家族全員、軽やかな足取りで青空に向かって進む。


そして遥か彼方に向かって万歳三唱。


なぜなら、待望の富士山が登場したからだ!
しかもデカい! 

その手前には2時間前に登っていた富山の整った双耳峰が。
なので富士山は富山よりは小さい。
それでも、「千葉のマッターホルン」と呼ばれる岩峰からの眺めは格別だ。

それゆえ、ここでの長時間の写真撮影はご法度。
たくさん撮りたい私たちは一度譲って待つことにした。
私だけ200メートル離れた北峰へ向かう。
南峰で手を振る嫁さんと泰楽を撮影するのだ。

北峰に到着。
「嫁さんはどこだ?」と振り向く。
その瞬間、頭をはたかれるような衝撃が走った!

👀👀👀👀👀‼️


南峰の背後にも碧く輝く大海原が輝いている!
太平洋だ!!
この山は東京湾と太平洋に突き出た南房総に位置するので、場所によっては両方一度に眺めることができるのだ。
しかもその手前には「千葉のマッターホルン」(南峰)が鋭くいきり立っている。
こんな場所ほかにある?

嫁さんが手を振るまで待っていられない。
ゾーンに入ったドラマーのようにシャッターを押しまくる。
大至急、彼女のところへ戻ってその画像を見せる。
「これは凄い! 奥久慈男体山(茨城県)の岩壁写真↓を抜いたんじゃない!?」

私の鼻がグイ~ンと伸びる🤥
(見比べると本当にいい勝負!)


そのまま南峰で昼食。
備え付けのテーブルで熱々のカップラーメンを啜る。
泰楽は自分のザックで担いできたサツマイモを頬張る。
嫁さんは彼がこぼしたイモを拾っては与える。
箸を持つ手をいったん膝に置く。
富士山がどっしりと東京湾に浮き、一羽のトンビが青空でゆっくりと円を描いていた。

のんびり食事をしていたら、また登山者に話しかけられた。
そのご夫婦も私のインスタフォロワーとのこと。
大変うれしかったので、お礼に穴場の低山情報をたっぷり教えてあげた。


あとはゆっくり周回コースで下山をするだけ。
今度は全員で北峰へ向かう。


到着すると近い分だけ富士山が大きくなった。


ここで「祠 15m」と書かれた案内板を発見。
富士山方面にロープが垂れている。
だが、傾斜は大したことなく足元も滑りにくい土だ。
行かない理由はない。


ずるずると下りていくと、本当に古びた祠が2つ立っていた。
その前には見渡す限りの眺望が!
ありがたい、ありがたい。
家族全員で祠に頭を下げてから周囲を眺める。


北峰を過ぎてからも、しばらく稜線歩きが続いて富士山もついて来てくれた。
落葉した冬季ならではの醍醐味だ。


だが、お楽しみはここでおしまい。
稜線が終わって桜の広場へ下りる傾斜が、かなりの長距離&急角度だった。
ロープをつかんで「あらら!?」「あれれ~!?」と、てんやわんや
登りなら思い切り息が切れていたと思う。


下りきってしばらく林道を歩いたら桜の広場に。
もうピンクの蕾が膨らんでいた。
まさか1月に咲くの??


そして、先ほどの分岐点に戻って無事下山。
ゆっくりご飯を食べて、たっぷり写真を撮って3時間37分・3.6㎞の初詣登山でした。

とにかく嫁さんのお気に入りっぷりが半端ない。
下山中も「伊予ヶ岳すげー、伊予ヶ岳すげー」を連呼。
来年も初詣はここですな。

※ただし、登山初心者と犬連れには、おすすめできません。
メジャーな千葉県の山では最難関だと思います。
小鋸山やトビ岩山といったバリエーションルートも経験して「ぜんぜん平気!」と思えたら挑戦してみてください。
または、距離はかなり延びますが、桜の広場経由で往復すれば鎖場を回避して往復できます。

まとめ動画↓


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