犬とカヌー・川遊び「仁淀ブルーを満喫する旅」上八川川・仁淀川(高知県)

これ以上の楽園は存在するのだろうか!?
水位:不動-31㎝ 翌日-34㎝ 伊野85㎝
・視界に他人がいない(貸し切り)
・透明度5m以上
・海パンで泳げるほど水が暖かい
・鮎が群れている
理想の川の条件だ。
だが、関東にこのような川はない。
全然ない。ちっともない。

たとえば関東の鮎のメッカである那珂川は、いつも釣り師がいる。
透明度も3mがいいところだ。
そもそも関東の川の透明度は水温が低くなるほど高くなるので、両立することはあり得ない。

ところがどっこい。
日本は西へ行けば行くほど川の水温が上がる。
夏に海パンで泳げる透明度の高い川の東限は私の知る限り静岡県だ。
だから静岡県にカヌーをしに行くことが多いのだが、静岡県の川も人があふれている。

「もっと西へ行きたい」
「でも静岡(片道300㎞弱)より先は遠すぎる」

そこで毎年9月は気合を入れて2泊以上で西へ行くことにしている。
今年は三重県を予定していた。
しかし、9月の三重県は緊急警戒宣言中。
とても近づける状態ではない。
ではどうすれば……。

実は日本中で一番行きたい川がある。
それは四国の仁淀川だ。
この川はまさに
・視界に他人がいない
・透明度5m以上
・海パンで泳げるほど水が暖かい
・鮎が群れている

しかも四万十川並みの雄大さ。
なぜ四万十川のように有名じゃないのか分からないほど高い実力があり、憧れの地でもある。

ならば、なぜ毎年行かないのか。
それはものすご~~~く遠いから。
夫婦交代でぶっ通し運転しても11時間かかる。
5年前にはじめて行ったが到着したときはフラフラで、
夢にまで見た沈下橋を見た途端に爆睡してしまった。

しかもそのときは台風一過。
青空が広がる清々しい天気だったが肝心の川は濁流。
ちっとも仁淀ブルーではなかった。

そこで3日ほど「う~ん、う~ん」と悩んだ挙句にリベンジをする決心がついた!
果たして車酔いする泰楽(ゴールデンドゥードル)は無事に到着できるのか!?

前置きがかなり長くなったが9月中旬の21時40分、自宅を出発。
首都高から岡山県経由で高知県へ向かう。
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瀬戸内海。朝日がまぶしぃ。

 

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そして11時間かけてやっとこさ仁淀川に到着。
結局泰楽も私たちも吐かなかった。
イエイ!

カヌーの前に今夜のキャンプ地を探す。
穴場と思って狙っていた支流の土居川キャンプ地は満員
SUP多数。
クルマのナンバーは、大阪・京都が多い。
四国も3密となってしまったのか!?


更なる穴場を求めて別の支流の上八川川へ向かう。
その途中の小川川で鮎がいるキャンプ地見つけるが、
河原に下りる道が異常に細くて蚊の大群がいたので却下。

ちなみに「川川」と書いているのはふざけているのではなく本名である。
理由は分からないが命名した人がふざけていたのかもしれない。

そして上八川川の広瀬橋下のキャンプ地に到着。
川面に視線を向けると……。

目玉が3mほど飛び出してしまった!👀
とにかく透明。

とにかくクリスタルブルー。

視界の中の人はキャンプをする2名のみ。
しかも奥に行けば行くほど砂利が細かくなり、クロカン系4駆でなければ入っていけなそう。
ここなら貸し切りを満喫できるかもしれない
キャンプ&カヌーのスタート地決定!

 

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スタートしてすぐ浅くて50mだけ歩いた。
透明度は7~8m。
やはりお気に入りの静岡県の川よりクリア。
岐阜県の神崎川並み
なのに神崎川の100倍暖かい
関東のサーファーにしか分からないが、真冬時の片貝と館山くらい差がある。

限りなく透明に近いブルーの川面を漕ぐ。
出発して100mに深さ3mの淵あり。
大至急飛び込む。

大岩の下は鯉の巣。
周りの岩には鮎がウヨウヨ

25㎝近いのもいた。
そこで30分以上を費やす。
水温は短時間なら海パン一丁でOK。

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そこからは大きめの岩が続く日本庭園コース

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どこでも空飛ぶカヌーができる。

 

所々に1級の瀬があるがまっすぐなので問題なし。
ただし、ゆっくりできないのでビールは淵でしか飲めない。

釣り人は少なくないが何とか避けられた。
神崎川より変化があり、魚も多いので楽しい!

左側の巨大岩を過ぎたラスト300mが生活排水で透明度半減。
それでも4~5m。
遊び過ぎて5.6㎞コースのはずが7.6㎞・3時間に。
クルマ回収のチャリは4.9㎞で16分。

広瀬橋のキャンプ地では先客が1組(2名)いたが夜になって貸し切りに。
手長エビの仕掛けをしたが収穫はゼロ。
焚火する前の21時半に寝落ち。

翌日は6時半起床。
気温が低くて潜る気がしないので、
朝食後に本日のスタート地点である仁淀川本流の青潰(あおづえ)キャンプ場へ向かう。
そこから本村キャンプ場まで漕ぐ予定だ。

青潰キャンプ場は灰色の砂利だらけで工事現場のような荒涼とした雰囲気。
そこから見る仁淀川は緑色で四万十川のようだ。
小鮎のかたまり発見。

 

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スタートすると水は河岸で見たよりもクリアだった。
透明度5m。
仁淀川は斜めから見ると緑色になるらしい。

水深2mの川底に直径1m以上の岩がゴロゴロ。
さらに出発から100mのところに高さ10m以上の巨大岩の壁
その真下にも巨岩が重なっている。
水深3m。
関東の川にはない大迫力

ここまでは湖のような瀞場。
川幅50m。
しかし、その先が幅10mの1級瀬になっており、急に透明度がアップ。
6~7m。
水深1mの空飛ぶカヌー状態。

ただし、「瀬がある=鮎釣り師いる」
皆さん感じが良かったが、一人だけ「瀬の外側を通っていいですか?」と声をかけると、
「背中(陸)へ回りや!」と言われた。

そいつを過ぎた途端のカーブから一気に透明度アップ
軽く10m以上。
これこそ「待ってました!」の仁淀ブルーだ!




この急激な透明度アップの理由は、
おそらく川底から湧き水が出ている&川底に砂がないから。

小鮎含めた魚もたっぷり。
・視界に人がいない
・モルディブ並みの透明度&水温
・魚の嵐

「ここで1日中遊びたい!」と思えるほどの楽園ぷり。
しかし、先に行かなければチャリがあるゴールに着けない。

そこからはずっと仁淀ブルーの中を漕ぐ。

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普段自分からは水に入らない泰楽(ゴールデンドゥードル)も大はしゃぎ。
もちろん我々も
「瞬きをするのがもったいない!」と目をひん剥いてシュノーケリングに熱中した。

所々に1級の瀬があり、川幅が5mしかないところもあった。
仁淀川の川幅は、50mのすぐ先が5mになったりする。
だからといって水深が10倍になるわけではない。
不思議な川だ。

とはいえ、予想どおり今までで一番楽しい川だった
7㎞コースのはずが遊び過ぎて9.5㎞(3時間)に。
クルマ回収のチャリは5.15㎞ 18分。

だが、その後事件が発生。
青潰キャンプ場に戻り、クルマを出した途端スタックしたのだ。

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4駆をロックしても5m進んではスタックを繰り返す。

気が付くとどんどん川に近づいていた。

奮闘すること20分。
諦めて自動車の保険会社へレスキュー(無料)を依頼するが、河原のスタックは対応できないとのこと。

仕方なく有料のJAFへ電話をする。
そして担当者からの折り返しの電話を待つ。
「2万円か!? 3万円か!?」
「ずいぶん高い旅行になっちまった」
ハラハラ・ドキドキすること20分。

「暑い! 待ちきれない!」
川から離れるためバックを試みる。
10m進む。
?????!
お尻の方が軽いから??

どうせスタックしてもJAFが助けてくれる。
ヤケクソになって再度バックのためにアクセルを踏む。
ぶおぉぉぉぉぉ~~~っ!!
あっさり脱出してしまった

野営地の本村キャンプ場の川底は砂なので透明度は4~5mだった。
それでも巨岩あり、ブルーの水あり、淵と瀬あり、水温は暖かい。
何より人がいないのがいい。

 

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河原の奥の奥まで行ったので、たぶん100匹のポメラニアンが一斉に吠えても文句は言われない。
遊び場としては満点だ。

 

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岩場が多いので水中探検を思う存分楽しんだ。

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泰楽は人生初の15㎝以上の飛び込みに成功!

夜は広大な河原で焚火を楽しむ。
夜中に起きると頭上は目がくらむほどの星空だった。

翌朝は本村キャンプ場の入口から見て反対側(左側)の河原へ。
ここの川底からは湧き水が出ており、部分的には仁淀ブルーになっていた。
しかも鮎も多数。
家族で思いっきり流されて遊ぶ。

最後は全員で50m先の対岸の大岩まで泳ぐ。
水深4m以上。
崖崩れ跡で断崖絶壁。
大迫力。
泰楽は嫁さんの周りをずっとぐるぐる泳いでいた。

帰りは淡路島コースを選んで大失敗。
神戸までの大渋滞。
14時間かかって午前3時に帰宅。

やっぱり仁淀川は最高!
でも、やっぱり遠い……
来年こそは三重県に行きたい。

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