犬とカヌー&登山「紅葉の季節にずぶ濡れに!」多摩川・高水三山(東京都)

スタート50mで沈!?

11月下旬、今年最後のカヌーに出かけた。
目的は船上から紅葉を眺めること。

場所は近場の多摩川上流。
青梅駅近くの釜の淵公園から野球場までの4.6kmコース。
釜の淵公園は大淵駐車場(1時間100円)に停める。

多摩川は1都3県に住むカヌーイストにとって、
もっとも馴染みのある川だろう。

だからといってやさしいわけではない。
今回は2回目の漕行だが、1回目は2回沈し、嫁はパドルを折ってしまった。
流れは速くないものの、岩とカーブが多いのだ。

いくらフルスーツを着ているとはいえ、
11月下旬の清流へ投げ出されるのはご勘弁。
今回は前回よりも5kmほど下流の初心者コースを選択した。
ネットを見るとカナディアンでものんびり下っている。

「これならイケる!」
とスタート。

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久しぶりの乗船を拒否する泰楽(ゴールデンドゥードル)

しかし、出発して50mの直角カーブで全員あっさり沈……

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私はビックリ仰天し、すぐに飛び乗ったが、
根性のある嫁と泰楽はパドルの回収に向かい、
50mほど流されて行った

この時点ですでにヤケクソになり、シュノーケリングを開始。
(私だけセミドライスーツなのでいくらか寒くない)
すると予想以上に水がきれい。

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透明度は10m近く。

本当にここは東京都か!?

キョロキョロすると周りは大きなマンションだらけ。
それでもカヌーが宙に浮いて見えるような透明度だった。

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関東と静岡県のカヌーで有名な川(瀬が2級以下)は、ほとんど漕いできたが、
この透明度を超えるのは男鹿川(栃木県)くらいだ。

うっとりしているのもつかの間。
その後も岩場が続き、中央の岩を左に避けようと一生懸命漕いだら吸い込まれて衝突。


またも沈……。

ここで嫁は震えが止まらなくなり、
ゴール後に大至急、葛根湯買うことになった。

ちなみに紅葉はほとんど終わっていた。
だが、青葉に枯葉が混ざる様子も多かったので、
もしかしたら台風の塩害があったのかもしれない。

その後はどうしても目に焼き付くような紅葉が見たくて鳩ノ巣渓谷へ。
ネット情報によるとそこは奥多摩ナンバーワンの紅葉スポットらしい。

鳩ノ巣駅前駐車場は20台くらいしか停められず満車。
路駐も多数。
困り果てていると駐車場の奥に停めたおじさんがスペースを譲ってくれた。

古里駅(寸庭橋)に向かうトレッキングコースに入る。
すると初っ端に渡った橋からいい感じ。

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これは期待できる!

ウキウキで歩を進めた。
ところが橋を渡ってからは、いつまでたっても杉林ばかり。
どうも様子がおかしい。
そのままとうとうゴール地点である寸庭橋に到着してしまった。

話が違う!!

アウアウしながら通りすがりの地元の女子中学生に
「どうしても紅葉が見たいです。どうすればいいですか?」
とお尋ねすると、どうやら鳩ノ巣から古里(下流)に向かうのではなく、
上流の数馬峡橋へ向かうのがお勧めということが分かった。

慌てて引きかえし、遭遇したのがこの景色。
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やはり見頃は若干過ぎていたようだが、
目にまぶしい紅葉だった。

どうにか納得して河原のキャンプ地へ。
台風の爪痕なのか、大量の薪が拾えた。

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気温はおそらく4~5度まで下がったが、
嫁は葛根湯と焚き火のおかげで復活。

翌朝は5時起きで高水三山へ。
(といっても三山のうち登るのは岩茸石山と高水山)

まずは三山の中で唯一頂上からの眺望があるという
岩茸石山へ向かって7時30分にスタート。


歩くこと15分。
ここでも様子がおかしいことに気づく。

ヤマップの地図を見ながら歩いているのに、
コースが見当た
らないのだ。

仕方がないので沢の中を歩く。
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ここでなぜか嫁と泰楽のテンションがアップ!
泰楽は棒をぶるんぶるん振り回して軽快に登って行った。

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一方で私のテンションは下落傾向に。
頭の中で

「遭難」
「熊遭遇」

の2つが交互にちらつく。

そしてついにGPS地図通りに行っているのに、
傾斜角50度くらいの崩れた岩場を登るはめに。

ここでやっとコースが崩壊していることに納得。
はしゃぐ2人を説得し、
なちゃぎり林道から高水山を登ることにした。

スタートから杉の大木が続く。
気持ちがいい。
そして1時間で山頂近くの常福院(お寺)に到着。

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真っ赤なもみじがお出迎え。
そこから山頂へは10分。
眺望なし。
岩茸石山へ向かう。

泰楽はクルマ酔いするので朝食抜きだったが元気。
1.2mほどの岩を朝飯前に飛び越えていった。

途中は広葉樹林。
紅葉は終わっていたが、
黄色い名残がキレイだった。

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高水山から25分で山頂に到着。

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30m×10mくらいの広い山頂から奥多摩の山々が、ずとーんと見渡せる。
10人ぐらいの人がいた。
ほとんどが三山の残りの惣岳山へ進む。
帰りは1時間10分で下山。トータル2時間45分。
山頂でご飯食べるなら3時間30分くらいのコースだろう。

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泰楽は、帰宅後に大嫌いなシャンプーをすると燃え尽きた様子だった。
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