犬連れ登山「退屈な登りの先に最高の白銀稜線が!」大菩薩嶺(山梨県)

4時間弱の単調な登りの後には……!?
2021年3月20日 てんくらC-114m ヤマテン211m 実際は28m

長い長い稜線が好きだ。
見渡す限り雪で真っ白ならなおいい。
さらにそこから絶景が望めれば最高だ。

写真で見る大菩薩峠はまさにそんな所だった。
だからぜひとも行ってみたい。
だが年に1~2回しか雪が積もらない……。

待って、待って、待って3月。
もう今年は無理か
と諦めかけていたら山頂に40㎝の雪が積もったという情報が入った。
大至急出発!

7時30分、駐車場に到着。
すでに満車――

何度か往復して何とか停められた。

7時55分スタート(標高980m)。
最初の1㎞は崩壊した舗装道路。
この時点で雪はまったく無し。

1㎞・25分で登山道の入り口に到着。
そこからは急登。

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スキー上級者コース並みの傾斜。
大岩もゴロゴロで蓼科山を思い出させる。
ずっと雪がなく、展望もない。
要するにつまらないのにキツい。

1400mを超えたあたりで地面に雪がちらほら。
1500mを超えると雪が薄っすらだが満遍なく積もるようになった。
3㎞2時間で丸川峠到着。
やっと視界が開ける。

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気持ちのいい雪原。富士山もどっかーん。

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突然、鹿の群れが目の前を横切る。

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その後、鹿を追いかける猟犬に遭遇。
泰楽(ゴールデンドゥードル)には近づかず懸命に鹿の気配を追う。
生真面目な職人といった空気を纏っていた

その後再度森の中へ。
木の枝に雪が積もりだす。
通常ならメルヘンの世界になるのだが、木が高過ぎて雪が視界に入らない。
要するにつまらない。

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3時間52分・5.7㎞で山頂到着。
まだ森の中――。

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そこから5分・300mでいきなり視界が開ける。
真正面に富士山どっかーん!
苦労が報われた瞬間。

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すぐ左手に雷岩。
登ると富士山の右側に南アルプスもどっかーん!

迫力は富士山に負けていない。
さらに右側にも存在感がある山塊。
後で調べると金峰山周辺だった。

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振り返ると霧氷がきらきら。
爽快感・迫力感・うっとり感ーー。

総合力で歴代最高クラスの景観。
しかも、その感動的な景色が大菩薩峠まで約1.7㎞も続く。

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これぞ100名山の実力。
あっさりノックアウト。

風は予報通り強まって風速10m弱。
ランチをとる気にはなれなかったが歩くには支障がなかった。
気温も2℃と快適。
ヤマテンの予報は正解だった。
そのままミドルレイヤーを着ることなく快適に進む。

13時14分賽の河原に到着。
小屋を風よけにしてハンバーグのホットサンド。

そこから20mくらい登り返すと再度富士山がドン!
絶景を堪能しつつ大菩薩峠に到着。

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ここからは、またつまらない森の中
時々舗装道路。
傾斜が緩すぎ&雪が腐ってヒップそりは一度もできず。
途中で左ひざがズキズキ痛み出した。

広場が見えたのでやっと下山したと思ったら途中の千石茶屋。
心がポキっと折れる

8時間27分・13㎞でゴール。
とにかく長すぎ。
しかも全コースの4分の3は雪がない。

とはいえ日白山、天狗岳、四阿山をも上回る人生最高の雪景色だった。
なので次回は千葉県にも雪が降るような日に、直接雷岩に登るコース(10.6㎞・6時間47分)で行こうかな。
そんな土日は10年に1度くらいしかないと思うけど。

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