犬とカヌー「大波に身一つで流されて遊ぶ」大井川(静岡県)

大井ブルーの日じゃなくても楽しい!
水位:駿遠橋 +0.52m

7月6日、大井川(静岡県)へ向かった。
この川は、関東周辺エリアではもっとも気に入っているカヌースポットだ。
(気田川も楽しいがちょっと遠すぎる)

・とにかく水が青い!
・流れがのんびり
・飛び込みができる淵がある
わが家の川下り三大条件をすべてクリアしている。

何より青さが素晴らしい。
本当に川が混じりけのないスカイブルーなのだ。
大井ブルーと呼ばれるその色は、一度味わったら必ずリピートしたくなる。

さらに昨年は大自然に囲まれた新規コースを教えてもらい、よりお気に入り度が増した。
そのくわしい様子はこちら↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/5291

さて、この日の天気予報は快晴で最高気温36度。
1週間ほど前の豪雨の影響が気になるがどうなるのか?

7時55分、ゴール地点の「道の駅 川根温泉」に到着。
大至急、女性スタッフが駆け寄って来て「かわいい~」と泰楽(ゴールデンドゥードル)を撫でてくれた。
端っこにクルマ回収用の折りたたみ自転車を置かせてもらう。


下見のために河原へ出ると、鉄道橋の下が10mクラスの流木だらけ。
やはり豪雨の影響は相当だった模様。
千葉県に住んでいると、ここまで酷いことが伝わってこない――。


スタート地点の昭和橋手前の河原には問題なく入れた。
まだ9時くらいなのに車外へ出た瞬間に肌がじりじりする。
早く川に飛び込みたい。

泰楽を日影に避難させ、カヌーの準備開始。
気がつくと嫁さんが汗だくだくで目がうつろ。
気持ちが悪いという。
彼女のウェットスーツは、真夏でも冷涼な渓流遊びに合わせてフルスーツ(長袖長ズボン)にしている。
だから熱中症になったのだろう。


大至急、川に浸かってもらう。
泰楽が心配して飛び出してきた。
目から癒しビームを発射中。

10分後、嫁さん90%復活!
9時41分スタート。
水位(駿遠橋)は0.52mだから昨年より0.5mも多い。


そのため、流れは大井ブルーとは程遠い白濁泥水。
臭くないのが救いかな、と思っていたら、うれしいことも。
とにかく速い速い。追い風も手伝って駆け足くらいで進む。
「ご~っ」と風を切る音が心地よい。

気温29度。高曇りだが日差しは強烈。
周りを囲む山肌の力強い緑がそれを跳ね返して眩しい。
ザ・夏の風景だが、荒れた流れとの対比が新鮮だ。

スタートして100mで前回なかった1.5級の瀬が出現。
しかも突き当りは直角の右カーブだ。
初っ端から必死に漕いでぎりぎり衝突を回避。
今回の大井川は甘くなさそうだ。


瀬を越えるとすぐに昭和橋。
前回は真っ赤な巨大人工物と目が覚めるような青空と大井ブルーのコントラストに呆然とした。

しかし、今回はそんな余裕はなかった。
橋をくぐって100mで再度瀬が登場。


白波が小さく見えたので侮って突入したが、実際は波が大きい。
まるで龍の背!


連続する高さ70cmぐらいの波がどんどん迫って来て、
船体が何度も何度もぐいんっ!ぐいんっ!と上下した。
カヌーで船酔いしそうになったのはじめてだ。

この日の大井川には力がある。
どの瀬も通常時より1.5倍はキツそうだ。

とはいえ、所々に素直な流れもあった。
嫁さんは、速い流れが大好物。
ライフジャケットを着用して身一つで流されることを何よりも好む。

連続する瀬をやっつけたご褒美として、どう見ても白濁泥水に飛び込んだ。
サーっと流される彼女。
「意外に水温は冷たいよー! 気持ちいいよー!」と笑顔で手を振っている。
よかった。100%復活したようだ。

しかし、泰楽にとってはそれがSOSに見えたらしい。
「お母しゃんが助けを求めている。お父しゃん、行っていいい!?」
とキュンキュン騒ぎだした。
こんなときの泰楽は、何を言っても無駄だ。
仕方がない。行け!


次の瞬間、飛び込みが苦手な彼が宙に舞った。

そして目を三角にして「お母しゃん、今助けますよー!」と全力犬かき。
迎えた嫁さんは「あら、一緒に遊びたいのね!」とさらにテンションアップ。
泰楽も「お母しゃんが楽しいなら自分も楽しいっす!」と、そのまま300mほど流されていった。


それからは、嫁さんと私で代わりばんこで川に入った。

ライフジャケットを着ているので、背筋をぴんと伸ばして空を見上げると時速10㎞で勝手に進む。
身一つの方がふらふらしないので、カヌーより速いくらいだ。
視界には本番間近の青とモクモクの白のみ。
大空に意識が吸い込まれていく。
涼しい。
快適。
このまま眠ってしまいたい――。

すると突然がつんっ!と肩に何かが当たった。
嫁さんが漕ぐカヌーだ。
「ほら見て。この周りは山だけで人工物がひとつも見えないよ。いい場所だねー」

そこはちょうど、山々の尾根が川の流れを遮って蛇行を繰り返す「鵜山の七曲り」と呼ばれる地形だった。
静岡県の天然記念物にも指定されているらしい。


先頭の泰楽に目を向けると長い棒を咥えていた。
「なんですかそれは?」と乗船する。
「さっき、『ぼくもパドルで漕ぐ!』って拾ってきたんだよ。今日は泰楽が船長さんだね」


このパドルは、その後もゴールまで離さなかった。


再び飛び込み、荒波に揉まれているときも!


この場面だけ切り取ると、100人中99人が水難事故中にしか見えないと思う。
でも、彼女たちにとってこれくらいがベストリーム。
瀬が近づいて来たので、「早く乗ってぇー」と声をかけたら、
「このまま瀬に突っ込みたかったのにぃ」と唇を尖らせていた。
そんなことするなら絶対にヘルメットを被ってください。
ちなみに泰楽は臆病ですが、人間よりも身体能力が高いので平気です。


鉄道橋をくぐったらゴール。
6.2kmの川旅でした。
瀬は合計5カ所くらい。
一番きつかったのは昭和橋の先かな。

ここで驚いたのは所要時間。
前回は急いで漕いで1時間57分だったが、
今回は流れに身を任せているだけだったのに、たったの55分!

スピード狂の嫁さんは「物足りないぃ!」と地団駄を踏んでいたが、
危険度を考えると今回の水位(+0.52m)が限界だと思う。

自転車を置いていた駐車場へは河原から100mくらい歩いた。
わがインフレータブルカヤックは20kgあるので相当辛い。
しかもこの時点で駐車場は満車(10時45分)。
荷物を積み込むスペースを確保するのにかなり苦労した。
次回は200m歩くが奥の駐車場にする。

裏の空きスペースで着替えているときも女性スタッフが、
「あっちに日影があるよー」とやさしく声をかけてくれた。

さぁ、次は支流で川遊びだ!
づづく↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/7274

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