那須・姥ヶ平の駐車場の混雑を回避!|午後イチ出発で快適紅葉トレッキング

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沼ッ原駐車場+午後スタートならコースもほぼ貸切!
2025年10月18日
※今回のプランは登山初心者にはお勧めできません。自分の体力と時間配分を理解している人向きです。

午前中に”女神の滝”へ沢登り↓したあとは、姥ヶ平(那須岳)へ紅葉トレッキング
誰も知らない那須の清流で遊ぶ|透明度15mの天然プールを貸切り、“女神の滝”を探す

なぜ、わざわざ午後出発なのか?
それは午前中は駐車場が満車だから。

姥ヶ平の紅葉は非常に有名。
もしかしたら関東では一番人気かもしれない。
なので、もっとも手軽に登れる峠の茶屋駐車場の土日は、午前4時には満車状態
それどころか前日でも車中泊の人たちで8割近く埋まるらしい。
さらに午前8時には駐車待ちのクルマで渋滞ができて、5㎞進むのに1時間かかるという話も――。

せっかちな我が家には無理!
そう思って長年避けてきた。

だが、数年前に沼ッ原駐車場という峠の茶屋駐車場とは反対側(西側)に位置する登山口を見つけた。
ところが最近は、ここも知れ渡ってきて紅葉見頃の土日は午前6時には満車になるとのこと。

そこで考えた。
沼ッ原駐車場ー姥ヶ平のコースタイムは往復約3時間。
休憩やランチを入れても平均4時間といったところだろう。
ならば10時以降は逆に空くのでは??

問題は下山時間だ
いくら大人気スポットを堪能できても、下山時が真っ暗になるのは危険。
余裕を持って12時スタートとして、16時に下山ならまだ明るい。
念のためヘッドライトや防寒具を用意すれば試す価値はあるかも!?

GPT(AI)に相談したらこんな返事が。
「それはいい案です。むしろ姥ヶ平の午後は西日が当たって紅葉の美しさが引き立ちます」

これで決まり。
午前中は沢登りを楽しみ、昼食を取った後に沼ッ原駐車場へ向かった。


12時過ぎに駐車場に近づくと案の定、300m手前から路上駐車の嵐。
その数およそ50台。
これでも”穴場”と言われる沼ッ原。
紅葉の姥ヶ平、計り知れない人気だ――。


沼ッ原駐車場には12時30分着。
ここは約100台駐車可能。
期待どおり10台ほどの空きがあった!
余裕でトイレ近くに駐車。


トイレは御覧のように立派。
(ウォシュレットは無し)


12時40分、登山開始。
ネット情報では先週が紅葉のピークだった模様。
でも雨天で延期。
さて、どうなることやら??


この時間帯はちょうど下山ラッシュ。
登山口に入ってすぐ右側の近道からわんさか下りてくる。
なので奥(左側)の、う回路↑から進むことにする。
こちらは道幅が広くてのんびりムード。

この辺りで標高1270m。
周りの木々は、まだ青々しているものが多い。
ゴールの姥ヶ平は1594m。
なんとか紅葉を維持していてくれ!

なお、う回路は沼ッ原湿原にもつながっている。
だが、湿原の木道はワンコ通行不可だ。


5分に1回くらい下山者とすれ違う。
そのたびに「大きな犬ですね!」「今から登るんですか?」と聞かれる。
そこには「今からは遅いでしょ?」というニュアンスがちらほら。
でもそれでいいのです。
だから駐車場もコースも空いているのです。
森林の中を黙々と進む。


紅葉していない。
視界が開けない。
ときどき黄葉が目に入るけど、まったく物足りない。
だから結構退屈。


おまけにメートル単位でコースがえぐれていて、這いつくばるような急登もある。
少なからずジャージにスニーカーの人もいたが、けっして初心者コースではないと思う。

スタートして1時間55分・3.8㎞で高木地帯を抜けた。
ここでやっとテンションが上がる!と思ったが、さにあらず。
視界が開けたら周りは霧だらけ。
100m先は真っ白。
これで紅葉は楽しめるのか!?


2時間・4㎞でひょうたん池との分岐に到着。
団体さんが池へ向かう木道を進んでいた。
泰楽とのすれ違いは、かなり気を使うだろう。
なので先に姥ヶ平へ。


2時間6分・4.17㎞で姥ヶ平到着。
だが、予想どおり視界は半径50m。
なんとなく「目の前の木が紅葉しているね」という感じ――。

進めば進むほど霧が濃くなる。
ここで白い着物を着た女性が立っていたら、
完全に「あなたの知らない世界」

まったく紅葉を味わいに来た気がしない。
しかしながら、大人気スポットなのに周りの人はまばら。
テーブル付きのベンチに座って、のんびりおやつを味わうことにする。
嫁さんはせんべい。泰楽はレンジでチンしてきたジャガイモ。私は羊かん。
濃厚な甘さが胃袋に染みる~。

ここで牛ヶ首方面から下山してきたグループが声をかけてくれた。
「ワンちゃんかわいいですね!」

あちら方面は、視界ゼロのうえに強風とのこと。
もうUターンするしかないか。

がっくりするものの、同時に解放感も覚える。
ここは直径100mくらいの広場なのだが、私たち以外に2組しかないのだ。
姥ヶ平をほぼ貸切! 
濃霧の中で自由な撮影会を開始した。


泰楽を石造道標の前に座らせていると奇跡が! 
霧がさぁ~っと右から左に去っていき、突然、視界を埋め尽くす偉容の岩山が姿を現した。
那須岳だ。
こんなところにいらしたのね。
手前に五色の錦秋を従えて鎮座している。
その背後には西日を反射した雲が輝く。

なんて神々しいのでしょう。
3分ほどあの手この手で連写していたら、再び霧のベールに消えて行った。
神が3分だけ微笑んでくれた。
感謝、感謝と手を合わせていたら、また霧が左へ。
なので連写再開。


嫁さんと泰楽は貸切の姥ヶ平で狂喜乱舞。
バンザイを繰り返していた。

するとまたまたベールの中へ。
これが合計3回も繰り返された。
もう最後はドリフの大爆笑を観ているようで「またかい!」と夫婦でハモってしまった。

この調子なら、ひょうたん池でも絶景タイムがあるのでは?
期待に胸を膨らませて濃霧の中をダッシュ。


池につながる木道も“あなたの知らない世界”の世界
近くに白い着物を着た女性が立っていないかドキドキしながら進む。


幸いひょうたん池の展望台も貸切だった。
だが、視界はぎりぎり池を見渡せる程度。
その向こう側の鮮やかな紅葉と那須岳の威風堂々は、シルエットさえ確認できず。
これでは近所の公園と変わらない。


20分ほど家族三人で座ったり、寝転んだり、景色を妄想したりしながら霧が晴れるのを待つ。

時刻は15時30分。
いくら下山時真っ暗を覚悟しているとはいえ、もうタイムアウトだ。
後ろ髪をぐいぐい引っ張られながら下山を決断。


復路は、全員集中・黙々・一心不乱で猪突猛進。


ひょうたん池の分岐から1時間20分・17時5分に沼ッ原駐車場に到着。
ぎりぎり明るい時間に間に合った!

トータル4時間22分・8.3㎞の山行でした。
那須岳の偉容と色彩豊かな錦秋の組み合わせは唯一無二。
基本的に霧に包まれていたが、一時でも姥ヶ平の絶景を独占できた。
結局、午後イチ出発は大成功!

なお、紅葉の見頃はおそらく今週いっぱい(2025年10月26日)までだと思います。

さて、次回は5月に驚天動地の「富士山と並んで歩ける絶景稜線」を味わった白谷ノ丸⇔ハマイバ丸の紅葉登山だ!

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