広い河原・クワガタ・流れるプール・飛び込み台・星空のキャンプ!
10月上旬、大井川で泰楽(ゴールデンドゥードル)とダウンリバーを楽しんだ↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/8240
次は支流に移動して今年最後の川遊びだ!
13時20分、支流に到着。
ここは流木を台にした飛び込みと数百mの流れるプールが魅力。
そしてわが千葉県にはほとんどいないヒラタクワガタの存在も見逃せない。
2年前の初夏まで河原にヤナギの木が20本くらいあってヒラタクワガタの楽園になっていた。
しかし、同年の晩夏に集中豪雨に見舞われヤナギ林は崩壊。
半分の本数になってしまった。
それでも彼らは細々と生き残っている。
前回(7月)は50.5mの小物だったのでリリースした。
最近まで知らなかったがクワガタには、8月の下旬から羽化する二次発生というのがあるそうだ。
ぜひそいつを狙いたい!
洞をのぞくと早速出入口にメスのクワガタを発見。
小柄だがヒラタだった。
「メスがいるなら!?」とヘッドライトで奥を照らす。
並行する黒い線が2本ギリギリ見える。
やはりオスがいた。
自家製掻き出し棒で戦闘開始。
大アゴしか見えないほど奥にいたが、ダメ元でお尻の辺りをやさしく掻き出す。
すると意外に素直に「ややや、止めてくださいよー」と出てきた。
予想していたよりデカい!
とりあえずキープ。
テンションが爆上がり。
その後すべてのヤナギをパトロールした。
追加は45mmクラスが1匹。
当然リリース。
最初の獲物はクルマに持ち帰って測ってみた。
53mm。
微妙――。
でも今年最後のチャレンジで出会えたのも何かの縁。
家族として迎えることにした。
14時50分、キャンプ地を確定して上流へ川遊びに出掛ける。
気温25℃。
「さぁ~、今年最後の川遊びだ!」
気合が入る。
この川の透明度は絶好調だと7~8mある。
だがこの日は30㎝――。
もしかしたら上流で大規模な土砂崩れがあったのかもしれない。
とはいえ、白濁系なので汚さは感じない。
400mくらいさかのぼって飛び込み可能な淵に到着。
念のため潜って深さをチェック。
2mで変化なし。
ここは岩場からでも飛び込めるが、豪雨によってちょうど流木が飛び込み台になった。
しかも流れがほとんどないので泰楽もお気に入り。
大至急、2人で飛び込む!
気持ちいい!
でも冷たい!
推定17~18℃。
11月の九十九里くらい。
でも青空だからテンションは下がらない。
頭から足からあそこからこっちから、バリエーション豊かな飛び込みを楽しむ。
一方で嫁さんは流れるプールを堪能していた。
ちょうどこの飛び込み台の50m上流からスタートして淵を経由し、トータル150mくらいノンストップでぷかぷかできる。
泰楽は、それについて行くのが大好き。
飛び込みを3回ほど繰り返したら、「次はお母しゃんにお付き合いします」と勝手に向かって行った。
まさに三方良し!
私も飛び込みに飽きてから流れるプールを味わった。
仰向けになり大の字になる。
ただそれだけ。
すると想定外の出来事が。
淵と流れの境目に15mくらいの大木が斜めに刺さっており、行く手を阻んでいたのだ。
先を行くのは嫁さんと泰楽。
「あぶない!」、そう思って声が出そうになった時、二人はひょいと頭を下げて避けたのだ。
私も後に続く。
くぐる瞬間も目を見開いて大木を見上げていた。
猛スピードで後ろへ流れていく樹容。
巨大な吊り橋の下を飛行機で滑空しているようだ。
ゾクゾクした。
その後はいったんスピードダウン。
「自力で泳がないと」と考えた瞬間、流れに乗ってグンっと加速した。
まるでアトラクションのようだ。
そして定速走行に。
時速4㎞で身体を運んでくれる。
果てしない大空と流れる木々を眺めながら無心で流される。
青空、白い雲、せせらぎ。
これも最後の夏ではありませんか!
あぁ~幸せ。
涙が出そう。
結局、キャンプ地までの400mで歩いたのは1回だけだった。
美しい景色を眺めながらぷかぷか浮いているだけで帰れるなんてうれしい!
16時40分、薪拾い開始。
泰楽はまた「お手伝いさせてください。お願いします!」とうるさい。
しかも「デッカい薪はボクちゃんの係です!」と断言する。
なので渡したら10m進んでポイっ!とやり、「細いのと交換してください」とシッポを振ってUターンしてきた。
本当にいい子だが役に立たない。
薪を切っている間もいい子ぶりっ子をする。
なので嫁さんへの薪配達係を担ってもらった。
これは得意だった。
17時、キャンプ開始。
気温23℃で予想より暖かい。
メインディッシュは、「ゆるキャン△」のトマトすき焼き。
普通のすき焼きにオリーブオイル、トマト、バジルを入れただけだが、これが大成功。
割り下の香ばしい甘さにトマトの鼻を突き抜ける青い甘酸っぱさが加わって、より濃厚な味わいになるのだ。
赤ワインと合わせるのが一般的かもしれないが、今回は「寒いだろう」といことで日本酒にした。これもなかなかイケた。
トマトすき焼きの程よい甘酸っぱさと純米大吟醸ならではの甘みの相性は悪くない。
焚き火の炎が消えかけてきた21時6分に就寝。
2時40分、寒さで目が覚める。
気温15℃。
自分は毛布1枚。
寝袋は嫁さん用に1枚しかない。
失敗した!
とりあえず外に出てみる。
見上げた瞬間に立ち眩み。
輝く星々が顔面にぶち当たってきたのだ!
目が慣れてくると星と星の間により細かい光が見えてくる。
さらに慣れてくると、それらの光量が倍増してきた。
さっきまでオリオン座が目立っていたが、ほかの輝きに埋もれて分かりづらくなってくる。
ここまで密度の濃い星空は、モルディブで拝んで以来だ。
イスを出して眺めていたら、嫁さんと泰楽も起きてきた。
撮影大会開始。
あまりにも星が多いのでiphoneでもしっかり写すことができた。
嫁さんが寝てからもビールを飲みながら眺める。
トータル1時間見上げていたが流れ星には出会えなかった。
二度寝。
6時50分、起床。
星空のおかげ様でいつもより1時間遅い。
ぎりぎり発熱は無い模様。
念のため葛根湯を飲む。
朝食は肉まんとバナナのホットサンド。
バナナの方は味が薄かった。
ジュクジュクに熟していないと甘さが足りない模様。
泰楽は昨夜の残りの焼きいも。
9時、川遊び開始。
このとき昨日くぐった大木が平均台になることが判明。
先端に行くほどぶるぶる揺れる。
それでも泰楽は素直について来る。
先端近くの水深は1.6m。
だから先端まで行ったら一緒に飛び込む!
楽しいー!
本当にこの川はアトラクションのようだ。
さらに300mほど上流へ探検してみた。
ヤナギあり。
でもクワガタなし。
水深2mの淵があったが飛び込み台の高さが50㎝しかなかった。
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この支流のおかげで最高の最後の夏となりました!
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