結局タイルしか選択肢はありませんでした……。
※以下2017年の記事です。
大型犬でも滑らないフローリング材を発見。
大型犬でも滑らないフローリング材を発見。
写真右側の「ブルズ」という商品だ。
だが、滑らなくてもキズ付きやすかったらNG。
そこでメーカーに問い合わせの電話をしてみた。
担当者
「大型犬ですか!?
この商品は小型犬でしか検証していません……」
私
「過去に大型犬のお客様の声を聞いたことはないんですか?」
担当者
「個人的には1件だけあります。
その方はゴールデンレトリバーを飼っていました。
お聞きしたときは
『確かに滑らないけどキズは付くね。あきらめてるけど』
とおっしゃっていました。
だから大型犬にはお勧めしません」

やはりダメか……。
でも納得できない。
やけくそな気持ちでプラスドライバーを使ってサンプル品にキズを付けてみた。
思いっきり付く

同じ力加減で家のフローリングにも試してみたが、
結果は同様。
つまり、強度は同等なので、
張り替えたとしたら同じようにキズが付くはず。
残念!
そんなことをしているうちに、
依頼先候補からフロアタイルのサンプルも次々に送られてきた。
依頼時に「クッションフロアがいい」と伝えたが、
それだと柔らかすぎるので
こちらを勧めてきたのだ。
フロアタイルはセレクトショップなどのおしゃれ空間でも使用されているので、
デザイン的には問題ないはず。
しかも、靴を履いて歩く屋外での使用を想定しているので、
耐久性も間違いない。
しかし……。
フローリング材と並べてみると、
どれも質感が低い。
明らかにビニール製だということが分かる。
屋外ならそんなに注目されないのでいいかもしれないが、
家の顔となるリビングでこの質感はつらい。
さらに滑らないとなると、
表面がかなり凸凹した仕様の商品にしなければならず、
選択肢は非常に限られる。
結果としてクッションフロアは却下。
そして積水ハウスからは、
一般的なフローリング材にコーティングすることを提案された。
コーティングの効果は20~30年だという。
好みのフローリングのデザインを活かしつつ、
滑らず、キズ付かずならば願ったり叶ったりだ。
ところが資料の施工事例を確認すると、
テッカテカ

まるで学校の体育館のような艶だった。
これは個人の好みの問題だが、
私としては却下。
実はこの間に近所で
「犬と暮らす家専門」
の工務店を見つけた。
そこでも
「タイルが嫌なら
無垢のフローリング+コーティングはいかがですか?」
と提案された。
そこでも
「艶はかなりあります」
とのことだった。
そういうことで話をまとめると、
以下の床材はすべてNGとなった。
・フローリング材
・フロアタイル
・コーティング
すると何が残るのか??
👀👀👀👀👀👀
タイルしか残らない。
結局どの業者の提案も採用ならず。
ここはタイルで納得するしかないと腹をくくった。
だが、見積りを依頼している業者はどこも
タイルには詳しくなかった。
そこで
滑らない&好みのタイル
を自分で探すことにした。
ところがどこを探しても
大型犬でも滑らない
とうたっているタイル材は見つからない。
そこで有名どころのメーカーや輸入元に
片っ端から電話をかけた。
その答えは、
「犬ですか!?
実験をしていないので分かりません。
直接ショールームやサンプルで確認してください」
だが、世の中には何千・何万種類というタイルがある。
それを一枚一枚見て
「これは滑らなそうだ。
よし、ご近所のラブちゃんに実験してもらおう!」
とやるのは不可能。
そんな中、一社だけ大型犬に対応したタイルを販売している会社を見つけた。
それはLIXIL(リクシル)だ。
カタログを見ると
ラブラドールレトリバーやグレートピレニーズのいる部屋の写真が載っている。
これで
「大型犬は無理」
ということはないはず。
しかも目地材もおしっこの染みや臭いが付きにくい商品を用意している。
とはいえ、今までの経験で心配性になっている私は、
念のためにLIXILに電話をしてみた。
担当者
「大型犬ですか?
ええ、検証していますよ。
ただし、ラブラドールレトリバーでです。
大丈夫ですか?」

さすが業界最大手。
ラブではちょっと軽いかもしれないが、
ここで納得しよう。
床材は
LIXILのタイル
(商品名:コルディアーレ)
に決定!
あとは商品名を指定して、
各社に見積もりを依頼すればいい。
まったく同じ部材で依頼するので、
単純明快な比較ができる。
施工範囲はリビング+玄関ホールの約20帖だ。
連絡をするとどの会社も1日で見積りを送ってくれた。
ちなみにタイルのサンプルを送ってもらい、
プラスドライバーでキズのチェックをすると、
なんとドライバーの方が削れてしまった👊
さて、各社の見積りの方はというと……。
👀👀👀👀👀👀
各社きれいに分かれた。
70万円
80万円
90万円
100万円
130万円
なぜこんなに差があるんだ!?
おもな理由は2つ。
1.当然ながら積水ハウスはダントツに高い130万円
2.90万円と100万円のところは20帖前後の広さにタイルを張った経験がなく、
床の下地がその重さに耐えられるか心配。
そのため床の補強工事が込みになっている。
床の補強に関して積水に問い合わせたところ、
「ぜんぜん余裕で必要ありません」
とのことだった。
なので経験値の低い90万円と100万円の会社はお断りした。
そして「まったく同じ材料に倍近いお金は出せない」
という理由で積水もここで脱落となった。
残るは70万円と80万円の勝負。
くわしく違いを確認すると、
保証内容が大きく異なっていた。
80万円のところはこう言うのだ。
「今まで20帖の部屋にタイルを張ったことはあります。
でも、ヒビが入りました。
そのため10万円足して補強しない限り保証(1年間)はできません」
施工したハウスメーカーがOKと言っているのに保証しないとは、
かなり慎重派。
その姿勢には好感を持ったが、
ここで脱落していただいた。
残ったのは
70万円+2年保証
の1社。
ここで依頼先が決まった。
1番安いのに他の全社が1年保証としているのに2年保証付きだ。
とはいえ、70万円でも予算はいっぱいいっぱい。
そのため今回は犬用サークル↓の交換は見送り、
新しい床材でもそのまま使うことにした。
さて、どのような床に仕上がるのか?
そして、本当に大型犬でも滑らないのか?
コメント