安心してゆったり漕ぐならやっぱりこの川!
2025年9月27日 水位:0.76m(黒羽)
9月下旬になると、多くの渓流が禁漁になる。
つまり、人が少なくなる。
わが家のとってはありがたい時期だ。
そこで毎年訪れているのが那須(栃木県)の清流。
その前に那珂川で川下りもしている。
前回のこのセットプランは雨に祟られてしまった↓
https://large-dog.iehikaku.com/archives/10139
今回は秋晴れの予報。
そのグッドコンディションでどこまで楽しめるのか!?
7時30分、ゴール地点の大田原市ポッポ農園の駐車場(無料・湯殿大橋脇)に到着。
ここは綺麗なトイレ(ウォシュレット付き)があるのがありがたい。
クルマ回収用のチャリ↓を置く。
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スタート地点は那珂橋。
ここは鮎釣りの聖地。
なので河原に100台以上駐車可能(仮設トイレあり)。
ここで衝撃の事実が判明。
鮎釣り大会開催中で、40~50名の太公望が竿を出していたのだ。
100%出航不可。
大至急、那珂橋を渡って300m下流の河原に移動。
8時45分、川下りスタート。
気温28度。
準備をしている最中にじわっと汗ばむ。
青空と川面を吹き抜けるそよ風が気持ちいいぜ!
前回の水位は1.03m(黒羽)。
時速7~8mでビュンビュン飛ばし、5.3㎞を50分で漕いでしまった。
一方で今回の水位は0.76m。
飛ばすどころか、歩きっぱなしになりそうで怖い。
開始直後は、那珂川らしいおおらかな流れ。
水深50㎝。
そんなに透明度が高くない那珂川としては、珍しく川底の石がはっきり見える。
時速1~2㎞。
そして、100m進んだ地点で予想どおりのスタック。
60~70m歩く。
この時点で、フルスーツのウェットを着る嫁さんは、「暑い、暑い」と浅い川に寝そべってしまった。
その後は快適。
1級弱の瀬が100m近く続いた。
一気に加速。
バチャン!バチャン!と波が船首にぶつかる衝撃音と顔面に感じる風圧が暑さを忘れさせてくれる。
さらに9月下旬なのに、ツクツクボウシのやかましい歌がこだましていた。
夏の名残がうれしい。
このエリアは、中流の茂木方面と違って奇岩が多い。
お気に入りは、オーバーハングの岩↑
下をくぐれる。
「今度はあっちの岩だ!」とジグザク運転。
前回は1級の瀬が7~8カ所あったが、今回はどれも0.5級程度にパワーダウン。
それでも、龍の背のように三角形の波が縦に連なる瀬もあって、それなりに楽しめた。
ところどころ湖のように静かな流れも。
それでも勝手に時速1~2㎞で進む。
スピードマニアの嫁さんでも、ご機嫌はぎりぎりセーフ。
この「のんびり」でも「きちんと進む」が那珂川の特長。
ありがたい!
パドルを川底へ突っ込んでみる。
透明度は2mといったところ。
いつもどおりだ。
そこは期待してはいけない。
頭を空っぽにして進む。
でも、なんかまぶしい。
日差しが斜めなのだ。
しかも、7月は白かったのに、今は黄色がかっている。
蝉は鳴いているけど、やはり秋なのね。
目を細めてパドルを漕ぐ。
奇岩地帯に上陸し、嫁さんと船長(後ろ席)を交代。
私は前席で撮影に集中することに。
その途端、右側に3人の釣り師の列。
「左だ!」
前席で指示を出す。
船長は嫁さんだが、気づいた方が声を出せばいいのだ
那珂川は川幅が広いでの避けるのが楽。
しかも、多くの釣り師がカヌーに慣れているようだ。
「どこから来たの~?」「どこへ行くの~?」「そのワンコはカヌーに慣れてるね~?」
3人全員から話しかけられた。
しかしながら、どうしてもカヌーから降りて釣り人の後ろを歩かないといけない場所も。
「すみませんーん。後ろ通りまーす!」
「どうぞどうぞ」
「あっ、そこにモクズガニの罠があるから気を付けてね」
歩く先には、簡易ヤナのような仕掛けがあった。
籠の中を確認したが、獲物はゼロ。
とはいえ、罠があるということは海からここまで上ってくるモクズカニがいるんだ。
「へ~っ!」とじろじろ見ていたら、その鮎釣り師が話しかけてきた。
埼玉の方だったが、那珂川については川底の一つひとつまで知り尽くしているらしい。
「今日は鮎の放流があったんですか? 釣り人がいつもよりかなり多い」
「違うよ。10月に入ると段々と釣れなくなるから、みんな焦って釣りに来るんだよ。でも、もう釣れないね」
その後ものんびり区間が続く。
途中で謎の洞窟を発見。
「ニホンカワウソのミイラがある!?」
「オオコウモリの巣!?」
恐る恐る近づくと――
5mくらいで行き止まり。
中になにも無し!
何のためにある?
遥か彼方にオレンジの橋が見えたら、そこがゴールの湯殿大橋。
ここで注意。
この橋の手前500mで流れは左右に分かれている。
その際、左に行かないとゴールには上陸できない。
前回は間違えてえらい目に合った。
大至急、左に舵を切るとテトラが並んでいた。
降りてスカウティング(偵察)。
左端でテトラが切れて1mくらいの段差になっていた。
カヌーを流すこともできるが、
その正面に、またテトラがある。
張り付いたら面倒。
なので、カヌーを引っ張ってテトラの右端を歩くことにした。
そこから100m近く歩いた。
今回で一番面倒な区間。
やはり水位は90㎝以上ほしい。
2時間10分・5.3㎞でゴール。
前回の倍以上遅い。
歩く距離を考えると、今回の水位(0.76m)が楽しく思える限界だったかも。
とはいえ、前回は1.03mでも途中で雨が降ってちょっぴり辛かった。
多少歩いても今回のような快晴がいい!
と嫁さんに話しかけたら、
「私は前回の方がいい。こんなに歩くならもう来たくない!」
嫁さんと一緒になって25年。
今年は銀婚式だ。
その間、ケンカらしいケンカはゼロ
お互いに分かりあっていると思っていた。
だが、それはうぬ惚れだった。
仲良し夫婦でも、分からないものは分からない。
それを痛感したゴールだった――
なお、ゴール地点には、かわいらしい白い花を咲かせた水草が繁茂していた。
嫁さんの大好きなバイカモ?
でも、そこまで綺麗な水質ではない。
帰って調べたら外来種のオオカナダモらしい――
さて、午後は那須方面に移動。
そこで貸し切り川遊び&キャンプだ!
つづく
本当はこのパックラフトが欲しい!重量4.5kgは軽い!(現在のカヤックは20kgですー―)
Packraft HB-320
泰楽のライフジャケット 先代犬から10年以上使用しています。
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