ゴールデンドゥードルにイボ(マイボーム腺上皮腫)ができたので手術しました

マイボーム腺上皮腫とは何?

2月のある日、泰楽(ゴールデンドゥードル)の顔を見ると、まぶたになにか付いていた。


マダニ?
真冬でもフロントラインが必要だったのか!?

春先から晩秋にかけて泰楽にはフロントライン(薬)を付けている。それでも毎週末に必ず海、山、川のいずれかへ行くので、年に1~2回はマダニに喰われる。特に目の周辺は、皮膚が柔らかいせいか狙われることが多い。薬のおかげで家に持ち帰る前に落ちるケースがほとんどだけど。
最初は見つけたらすぐに「まままま、まずい!」と動物病院へ連れて行っていたが、今は私がエイ! ヤッ!と取っている。このときもすぐにつまんでポイっとしようとした。

ところがつまんだ瞬間に、パンっと弾けて血が出た。
いくら血を吸って柔らかくなっているとはいえ、あまりにも弱すぎる。


しかも口の部分だけ残っているようで、目の縁にゴマ粒くらいのふくらみがある。爪の先で挟んで取ろうとしたが、ツルっとすべって挟めない。マダニの口が残っていると良くないと何かで読んだことがある。仕方がないので動物病院へ行くことにした。

先生に、マダニだと思うけど自分では取り切れなかった、と話すと、彼は泰楽の目を見た瞬間にこういった。

「マダニではありませんね。おできです」

おでき?
そういえば、泰楽は1歳になる前からまぶたの裏にゴマ粒くらいのイボがあって、「目玉に当たっているはずなのに痛くないのかな?」と不思議に思っていた。
でも、5年前後なにもなかったのに、なぜ今頃大きくなったのだろう。

「擦ったりした刺激で突然炎症を起こすことがあります。よく見るとまぶたの奥の方につながっているようです。また大きくなる可能性は高いでしょう。それに大丈夫だとは思いますが、もしかしたら悪性の腫瘍かもしれません。手術で取ることをお勧めします」

腫瘍!? つまり癌!?
一番聞きたくない言葉だ。
同行していた嫁さんも動揺の色がうかがえる。

仮にイボであっても、また大きくなったらかわいそうだ。


ちょうど同じ頃にできた脇腹のイボ↑が大きくなってきたので取ろうと思っていた。そこで同時に切除手術をしてもらい、念のため両方とも生体検査をしてもらうことにした。
費用は検査代込みで7万円弱


生体検査に出すおでき達。上が脇腹産。下がまぶた産。

後日手術を行い、日帰りで帰宅。


泰楽はこの日から2週間、エリザベスカラーの生活となった。

ところが初日からちょっとしたトラブルが発生。
「エリザベスカラーを付けているから傷口は両方安心」と思っていた。ところが泰楽は家に着いてすぐに後ろ足で脇腹を

ガッガッガッ!

あっ!と声を上げて駆け寄ると、血が滲んでいる……
そりゃそうですよね。かゆかったら口じゃなくて足でかきますよね。

どうしよう? どうしよう? どうしよう?
早くなんとかしなければならないことはわかっているのだが、足を縛るわけにもいかない。夫婦でオロオロするばかり。
そこでとっさに思いついた対処法がサランラップを巻くこと。


これで傷口に直接触れることはできなくなる。
一安心。

の、はずが……。

泰楽はマッチョな体型、つまり胸板が厚く、ウエストが細いので、対処後10分でサランラップがウエスト側へ、すすすっと移動してしまった

浅はかでした
ではどうするか? 包帯でぐるぐる巻きにする?
でも、それではまた後ろ足でがっがっがっと外しそう。
余計なことをしないように泰楽を抱えながら考える――。

そうだ、雪山用の服を着せてしまおう!


今度こそこれで一安心

2週間の間に桜は満開に。

そしてやっと昨日(4月13日)抜糸できました


傷口の状態は良好で問題なし!

現在は元気いっぱい。


桜が残っているタイミングで良かった~。

さて、気になる生体検査の結果は??

まぶた:マイボーム腺上皮腫
脇腹:皮膚過誤腫

マイボーム??
先生に聞くと報告書を指さしながらこのように教えてくれた。
「マイボームは中間悪性の腫瘍です。腫瘍の種類は良性と悪性の2つだけじゃないんです。正確にはイボから癌まで無段階に種類があります。イボは良性で転移しませんし、切除すれば再発することはありません。癌は悪性で転移しますし、切除しても再発する可能性があります。マイボームはその中間的存在で、稀に再発することがあります。とはいえ、今回は完璧に切除しましたし、5年も前からあって転移していないので問題ないはずです」

あと、脇腹の皮膚過誤腫は良性のおできで、完全に心配ないそうだ。
まぁ、100%安心ではないが、気にしないことにした。

 

 

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