津辺野山-千葉県で犬連れ登山|穴場!「つべのてらす」の特等席で富士山を独り占め

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南房総の秘境で贅沢なティータイム
1月31日 てんくら見晴らし予報◎ WINDY:雲なし

午前中は小鋸山で富士山を堪能した。
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だが、まだ物足りない。
そこで小鋸山からクルマで15分の津辺野山へ向かった。
目的は中腹にある「つべのてらす」
この展望台から眺める富士山が秀逸らしいのだ。


14時25分、登山開始
公式な駐車スペースは無いので自己責任で。
多くの人は、徒歩約30分の「道の駅 富楽里とみやま」に停めるようです。


「津辺野山コース 秋葉神社 右→」という案内板があるが要注意!

コースは左です。


そのコースが荒れ放題。
10本以上の倒れた大竹が通せんぼしている。
まるで台風直撃の翌日だ。
一見、10年は誰も通っていない様子。
それでもヤマレコ地図を信じて突き進む。


大竹トラップを過ぎると、シダ植物が生い茂る熱帯の原生林
登山じゃなくてジャングル探検の様相。
とても真冬ど真ん中とは思えない。
ヤマビルどころか毒蜘蛛が出ないか眉間にシワを刻みつつビクビクしながら進む。


すべての植物がイキイキし過ぎている。
そりゃ妖精も住み着くわけだ。


しかしながら、徐々に人の手が入った気配も登場。
ピンクリボンはもちろん、コースに段差が切ってあったりする。
ありがたい。

やがて周囲は杉林に。
針葉樹嫌いの私でも、ここでほっと一息。


やがて山頂方面と西側絶景地の分岐点に到着。
テラスは、たぶん絶景地方面。
そちらへ向かう。
これが大正解。
理由は後半に解説します。


そちらに足を踏み入れると、いきなり右側の視界が開けた。
手前は真冬でも緑豊かな南房総の里山。
その奥に碧く輝く大海原が広がっていた!

これは主役登場では!?
だが大海の背後のスクリーンは、やや霞がかっている。
ここで決着をつけるのはやめておこう。
右手に大物の気配を感じつつ100mほど枯草が広がる草原を進む。


踏み跡は左に急カーブして斜面を上がっている。
その先には、大人が4人乗っても大丈夫そうな立派なテーブルと椅子が2セット並んでいた。


「つべのてらす」だ。
そこは小学校の体育館クラスの広大なスペース。
東京湾に向かって180度以上視界が開けている。


しかも真正面には霊峰富士が鎮座しているではないか!
(見えない? 目を凝らしてください🙇🏻)
これは大きい。
聖山との距離を測ったら、富山より近い。
鋸山に次ぐサイズ感だ。

薄青の空を背景に、濃密な陰影を重ねた雲が、天空の大河となって滔々と迫ってくる。
その質量を真っ向から受け止めるのは、白銀の頂のみを突き出した霊峰。
眼下には大空と同スケールで波打つ大海原が広がっている。
私は尖った風に吹きつけられながら、ただ見つめる。

つんつん、つんつん。
このとき左の太ももにスズメのノックのような衝撃を覚えた。
視線を落とすと真っ黒おメメの泰楽が見上げている。
「暇なんですけどぉ」

いかん、いかん。
今年の目標は「泰楽とのんびり遊ぶ」だった。
ちょうど、ここには居心地の良さそうなテーブルと椅子がある。
貸切ティーパーティーを開催しよう。


全員着席!
泰楽はお水とササミのおやつ。
私はウーロン茶とチョコクッキー。
「きょうの富士山は恥ずかしがり屋さんですね」
「そんなことよりクッキーを分けてください」
「犬にはあげません」
などと会話が盛り上がること10数分。
常に西風が泰楽の毛を揺らしているが、日差しがぽかぽかなので背中が丸まる程ではない。
だが、泰楽の表情がオレンジ色に照らされてきたのをきっかけにお開きに。
暗くなる前に津辺野山の山頂を目指す。


これがまたアドベンチャー感満載。
とにかくどこを見ても同じような原生林。
踏み跡がわからない。
幸いピンクリボンが10m間隔で付けられていたが、なければ3分で遭難していたと思う。


途中に西峰・秋葉山という未知の頂があった。
眺望ゼロ

その先のアップダウンの激しさは、本格登山並みだった。
「マジで?」
「ここで合ってる??」
独り言が山中に吸い込まれ続ける。


そしてヤマレコ地図に従い古墳のような隆起を登った場所が津辺野山の頂だった。
その場でぐるりと見渡す。
みずみずしい天然色の濃緑だらけ。
こんなに原始の山頂を見たことが無い。
南房総の底力を知った。

帰路はテラスに寄らずに直接下る。
分岐点の山頂方面」のコースだ。


これがまた腰が抜けるほどの難関。
というか本当に抜けた。
ザレザレで滑りまくる急斜面を細いトラロープを頼りに”落ちる”
足を踏み出すたびにズルっ! ズザっ~! ロープをぎゅ~っ!
マジで「ロープに命預けます」くらいの危険度。
帰宅後も手のひらがじんじんした。

結局、1時間40分、2.5㎞の山行となった
「つべのてらす」からの眺望は1級品。
でも、その前後がちっとものんびり感がない。

次回行くならテラスでピストンだな。
ただし、犬連れは真冬限定だと思う。
それ以外はマダニやヤマビルの宝庫の予感がする。

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